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第六十四回ビジネス烈伝 / 日本航空(株)マニラ支店長 餅原力さん
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フィリピンの空の玄関口で人の新たな往来を創出する

日本航空(株)
マニラ支店長
餅原力さん

1963年東京都葛飾区生まれ。羽田空港勤務を経て、大阪や札幌で営業を担当。本社では宣伝部、Web販売部に配属。2014年にJALが資本参画したロイヤリティマーケティング社に役員として出向。2018年8月から現職。

心に残っている本
稲盛和夫氏の「考え方」という本です。その中でも「人生や・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という言葉が最も印象的です。熱意と能力は0点から100点まで、考え方はマイナス100点からプラス100点まである。熱意と能力があっても考え方がマイナスだとすべてがマイナスになるので、能力や熱意とともに、人間として正しい考え方をもつことが何より大切だという意味です。自分にとってのすべての行動規範になっていますね。

 

2018年8月に日本航空(JAL)マニラ支店長に就任した餅原さん。19年2月にはJALが羽田=マニラ線を新規就航させるなど、フィリピンは様々な航空会社から熱視線を集めている。経済成長にともないビジネス利用のほか観光客も増えており、今後はプロモーション活動などにも注力し、旺盛な航空需要の取り込みをはかる。

 

 

編集部

 

出身地を教えてください

 

餅原さん

 

東京の下町、葛飾区で1963年に生まれ、目黒や調布などで過ごしました。中学生までは本格的に野球に取り組んでいました。

 

 

編集部

 

大学はどちらに進学されたのですか?

 

餅原さん

 

法政大学経営学部です。

 

 

編集部

 

日本航空に入社したきっかけを教えてください

 

餅原さん

 

小さい頃から航空機が好きでした。国際的な仕事や航空機に関わる仕事がしたい、航空会社に入社したいと漠然と考えており、憧れのような気持ちに近かったと思います。空港に漂っている非日常的な空気は子供の頃でも感じていましたね。どちらかと言うと、企業研究を通じて入社を決めた、ということではありませんでした。

 

 

編集部

 

海外にご関心をもたれたきっかけはありますか?

 

餅原さん

 

高校2年生の夏にアメリカを訪れたことがきっかけです。サンフランシスコに1カ月間ホームステイをしたことで、海外に対する憧れの度合いが増しましたね。当時は80年代の幕開けの頃で、スケールや文化的な先進度など色々な意味でアメリカは世界1の国だと感じたものです。

 

 

編集部

 

日本航空に入社後はどちらに配属されたのでしょうか?

 

餅原さん

 

入社後、羽田空港で搭乗手続き業務などを3年間経験しました。その後札幌・大阪で営業をしました。新人時代の空港経験は、お客さまに直に接するという点で、その後の営業でも大いに活きたと思います。その後はJALグループの旅行会社に出向しました。

 

 

編集部

 

営業はどのようなご担当だったのでしょうか?

 

餅原さん

 

旅行会社の担当でしたね。特に大阪での営業時代は関西国際空港の開港直後でもあり、海外の航空会社が続々と乗り入れ、本格的な大競争時代の幕開けといえるほどのインパクトがあり、とても勉強になりました。

 

 

編集部

 

その後本社に異動されたのですね

 

餅原さん

 

本社の宣伝部でメディアなどの担当をしました。私が異動した2004年前後はインターネット広告の黎明(れいめい)期で、テレビや新聞といったメディアの力が強かった時代でした。インターネット広告やソーシャルメディアがどの程度の影響力があるのか実験段階の頃でしたが、メディアの世界にも確実に新しい波がきているという実感はありましたね。

 

 

編集部

 

その後はどちらに行かれたのでしょうか?

 

餅原さん

 

大阪に再度戻り営業を担当しました。2010年にJALは経営破綻したため、就航していた路線を縮小するなど非常に厳しい時代でした。航空会社というのはネットワークがあって初めて商売が成り立つものだと改めて実感しましたね。経営破綻を経験して、われわれはお客さまのことを真剣に考えていたのか、利益や採算を考えていたのか、人任せにしていた部分があったのではないかなど、それまでの自分たちを見直す、反省するきっかけになったと思います。これ以上の教訓はありません。そのときに感じたもの、学んだものが、今の私達のベースになっています。

 

 

編集部

 

当時のエピソードはありますか?

 

餅原さん

 

当時の稲盛和夫会長は「心」と「器」の改革を日々唱えていました。フィロソフィを軸とした意識改革と部門別採算性度の導入です。経営破綻から2年8か月で東証一部に再上場したわけですが、その時に稲盛会長から「謙虚にして驕らず、さらに努力を。(現在は過去の努力の結果、将来は今後の努力で)」とのコメントが全社員に向けて発信されたことは、浮つきがちな自分たちの気持ちを強く戒めるという意味で、とても印象に残っています。

 

編集部

 

その後はどちらに配属になったのでしょうか?

 

餅原さん

 

新しく立ち上がった「Web販売部」という部署に2011年に配属になり、3年ほど在籍しました。私が主に担当していたのはOTAといわれるオンライン系旅行会社との窓口で、「ダイナミックパッケージ」といって、航空券やホテル、レンタカーなどすべて組み合わせたWeb商品の開発・運営を行っていました。この「ダイナミックパッケージ」は需給バランスにあわせて価格が大きく変動する、Webならではの新しい特徴がありました。

 

 

編集部

 

2014年からはどちらにいかれたのでしょうか?

 

餅原さん

 

共通ポイントカードの「ポンタ」を企画運営している三菱商事系のロイヤリティマーケティングという会社に役員として出向しました。2014年秋にJALが資本出資したことがきっかけです。日ごろ消費者がコンビニエンスストアで何を購入するのかなどを把握分析して、企業のデータマーケティングに活用する仕組みは、自分がそれまで経験していなかった分野で、とても勉強になりました。

 

 

編集部

 

その後マニラにいらっしゃったのですね 。

 

餅原さん

 

はい。若い頃は海外に本当に行きたいと思っていたのですが、この歳になるともう縁がないのかなと考えていました。観光でもフィリピンは訪れたことがありませんでしたので、ご縁の不思議さを感じましたね。

 

 

編集部

 

マニラはいかがですか?

 

餅原さん

 

はい。こちらではいい意味でギャップを感じています。まだ3カ月しか住んでいませんが、少なくとも治安が悪いと感じたことはありません。フィリピンに住んで素晴らしいと感じるのはフィリピンの方はフレンドリーでとても明るいことですね。海外赴任初めての自分としては非常にありがたいです。

 

 

編集部

 

御社のフィリピン事業の位置づけを教えてください。

 

餅原さん

 

2017年秋にマニラ線就航50周年を迎えました。JALの中でも就航して50年を超える路線はそう多くはありません。創業当時からフィリピンが中核的な位置づけであるということは、長い運航の歴史が証明していますね。

 

 

編集部

 

搭乗客の特性などは変わってきていますか?

 

餅原さん

 

ここ数年でフィリピンの方を含め外国人の利用が全体の約半数になりました。日本の航空会社ですので、かつては圧倒的に日本のお客さまにご利用いただいていました。しかし最近ではフィリピンの経済成長が著しいことに加え、ビジネスや観光など日本への渡航目的が多様化しており、フィリピンの方の訪日需要ものびています。この先も更なる需要が見込まれる成長市場だと思いますね。今後はフィリピン人向けウェブサイトの改善やプロモーションなども工夫していきたいと思っています。

 

 

編集部

 

ビジネスクラスの利用も外国人が多いのでしょうか?

 

餅原さん

 

現時点ではまだ日本人比率が高くなっています。ただし、フィリピンの富裕層の方に選んでいただける機会が増えているのも確かですね。マニラでは2017年9月に「JALサクララウンジ」のリノベーションを行うなど、お客さまの満足度を高める取り組みも積極的に進めています。

 

 

編集部

 

訪日フィリピン人が増加していますが魅力はどこにあるのでしょうか?

 

餅原さん

 

日本に関する興味が多様化していることが訪日客の増加につながっていると思います。これまでのようにグルメや日本の伝統文化だけでなく、アニメなどのサブカルチャーなども非常に人気が高いと実感しています。そして日本には四季折々の風景があります。そのあたりにも魅力を感じていただけるのではないでしょうか。

 

 

編集部

 

マニラ=羽田線が2019年2月に新規就航します。これまで運航してきたマニラ=成田線と比べてどのような特徴がありますか?

 

餅原さん

 

羽田空港は34路線が就航する、JALにとって国内線最大のハブ空港です。われわれの羽田線はマニラ発23時50分、羽田着が早朝4時55分と、国内線の始発便乗り継ぎに適した時間に設定しました。今はゴールデンルートと呼ばれる東京、大阪を中心に観光客が集中していますが、今回のマニラ=羽田線の就航を機に、大都市以外の場所にも訪れていただきたいですね。JALの国内線と組み合わせることにより、行きは千歳に入り、帰りは函館から帰る、なんてことも出来ますね。

 

 

編集部

 

フィリピンと日本を結ぶLCCの就航も相次いでいます。御社の強みはどこにあるのでしょうか?

 

餅原さん

 

LCCと弊社ではターゲット層が違いますので、必ずしも競合とは考えていません。航空需要が全体的に拡大する時は、他社と切磋琢磨しながら、ともにマーケットを盛り上げていくことが大切だと思っています。

 

 

編集部

 

プライベートはどのように過ごされていますか?

 

餅原さん

 

まだ3ヶ月ですのでいろいろなことはできていませんが、これからはゴルフなど体を動かすことを意識したいと思っています。

 

 

編集部

 

今後の展望をお聞かせください。

 

餅原さん

 

2019年2月にマニラ=羽田線が新規就航しますので、羽田の利便性をいかしてフィリピンの方に日本の魅力をもっと知っていただきたいです。さらに人の往来を活発にすることで、フィリピンと日本の友好関係、経済発展の一助となれたらと思います。

 

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フィリピンで活躍中のアノ人に直撃! フィリピンにおけるビジネスの「いろは」を語ってもらうコーナー

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2018年、キリンホールディングスが出資するフィリピンビール大手のサンミゲル・ブリュワリー副社長に就任した内山さん。日本国内で本社と現場の双方を経験して得たバランス感覚が持ち味だ。拡大するフィリピンのビール市場を分析し、経済成長にともなうアルコール嗜好の多様化にむけ先手を打つ。主力商品「一番搾り」の刷新は今後を占う試金石となる。

その他

今回は「マニラ湾で釣りをしよう」です!僕、田中の趣味は釣りで、日本にいる時は千葉の館山などによく釣りに行っていました。なのでフィリピンに来たら綺麗な海が近くにあり、年中暑いという事でいつでも手軽に海釣りが出来るんじゃないかと期待していました。
現在、外資の参入を制限するネガティブリストの最新版の公表が待たれているところですが、大きな流れとしては外資規制が緩和されていく方向にあると言えそうです。これまで外資規制があったために60/40法人としてフィリピンに進出した企業も多く、外資規制がなくなった場合にはローカルパートナーから株式を譲り受け、独資100%となりたいと考えている会社も多いのではないかと思います。
今回の食材 ●ローカル豆腐(TOKWA)
揚げ豆腐の油林鶏ソースがけ
かつて、フィリピン航空機内食の総料理長を務めていたBergerさん。ヨーロッパ出身の友人らが、故郷の食べ物を懐かしむのを見てヒントを得た。「肉を輸入して、ここマニラでソーセージを作ろう!」それから30年。彼の経営するデリカテッセン、サンティスは、国内で一番と評価されている。
今回は「激辛ヌードルチャレンジ」です! 韓国の激辛ヌードルを食べる動画が、韓国、フィリピン、日本でも流行っています。 ユーチューブ動画で激辛ヌードルチャレンジを見てみると皆すごく辛そうに食べていますが、実際はそんなぬ辛くないんじゃないかと思い僕も挑戦してみる事にしました。
おやつが大好きなフィリピンにはたくさんの甘いスイーツがあります! クリスマスシーズンになると街中でPuto bumbong屋台が出没してきます! Puto bumbongとは紫の餅にココナッツや砂糖をまぶして食べるものです。 今回はこのPuto bumbong作りと販売のお手伝いをしてきました!
2013年時点で総資産額約270兆円と、世界中で第二位の規模を誇る三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)。同行の、中尾哲也・マニラ支店長にお話をお聞きしました。
今年創業50周年を迎えた長大は、この5月にミンダナオ島・ブトゥアン市でパートナーのエクイパルコ社らと開発を進めてきた小水力発電所の竣工式を迎えた。現在はインフラ整備から工業団地の事業まで、ミンダナオ島で雇用創出を通じた民間主導の経済開発を目指して尽力している。その事業を一から手掛けてきたのが加藤さんだ。
海外にいると時々無性に和菓子が食べたくなること、ありませんか?あんこがたっぷり入った饅頭、羊羹、みたらし団子。フィリピンでは洋菓子やパンなどは食べられるものの、和菓子を置いてあるお店はほとんどありません。帰国時には爆買いならぬ、爆食いしてしまう当方でありますが、最近はフィリピンのローカル食材を使って和菓子作りを研究中です。
マニラの観光名所イントラムロスはスペイン統治時代に造られた要塞都市で非常に古い歴史を持つ場所です。その周囲を囲む壁や堀を利用して作られたのがイントラムロスゴルフコース。
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