ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME >  コラム  >  フィリピンで役立つ!フィリピン法律あらかると第二十回

フィリピンで役立つ!フィリピン法律あらかると第二十回
広告
広告

『労働組合ができそうな場合の対処方法』

先月号まではいろいろな事例に基づき、従業員を解雇する ことができるのかどうかについてお話させていただいております(前回のフィリピンあらかると に掲載されていますので、見逃された方は是非ご覧ください)。今回は会社に労働組合を作る動きがある場合についてお話しいたします。


今月の事例

Q.弊社の従業員が労働組合を作ろうとしているようです。日本人経営陣としてはどう対処すればよいですか?従業員に話し合いの状況を問いただすことは許されますか?

 

 

<フィリピンにおける労働組合の状況>


    フィリピンにおいては、労働組合の権利が強く守られているということは既に皆さんご承知のとおりだと思いますが、憲法上も労働組合を組織することは権利としては認められています。ちなみに統計に依りますと、2016年3月時点で民間部門における労働組合の数は17,245団体、その構成員は1,450,890人になります。

 

<労働組合組成の動きがある場合の対処>


  会社の経営陣が従業員の間で労働組合を組織する動きがあることを察知した場合、どうすべきでしょうか、または、何をすることが許されているのでしょうか?
 まず、会社が従業員による組合化の権利を妨害することは許されません。具体的には、組合を作ることを妨害することはできませんし、会社が主導して組合を作ることも許されていません。もしこのようなことを会社が行うと、それは不当労働行為(Unfair Labor Practice; ULP)として責任を負わされることになりかねません。不当労働行為 が行われたと認定されますと、会社は損害賠償責任を負 わされるだけではなく、実際に不当労働行為を行った個人は罰金(1000ペソ以上1万ペソ以下)や懲役刑(3ヶ月以上3年以下)が課せられる可能性もありますので、注意が必要です。なお、不当労働行為を行った個人が外国人である場合には国外追放処分となる可能性がありますので、こちらにも注意が必要です。
 それでは、どのようなことが不当労働行為と認定されるのか、過去の判例を参考に見てみましょう。まず、極端な例ですが、労働組合結成の主導者と思われる従業員を他の正当な理由がないにもかかわらず解雇することは許されませんし、転勤させることも許されません。
 また、従業員の間で労働組合組成の動きを知るために、従業員からしつこく打ち合わせの内容を問いただすことも許されません。もっとも、会社寄りの従業員からしつこくない程度に内容を聞くことくらいは許される余地も あるでしょうが、後に争われた場合にはこれも許されない不当労働行為と認定される可能性もありますので、注意が必要です。
 同様に、従業員に命じて労働組合決定の準備のための打ち合わせなどでスパイ活動をさせることも許されません。
 以上の先例から考えますと、労働組合結成の動きが出た後にそれを妨害しているとみなされかねない行動を行うことは控えたほうが良いでしょう。そもそも労働組合は、労働者がよりよい労働条件を得るために組織されるものですから、その必要がないような労働者満足度を普段から与えることが労働組合組織化の最良の防止策といえるかもしれません。

結論

A.労働組合を組織することは労働者の権利として認められており、それを妨害したと判断された場合、会社のみならず、そのような行動を行った個人も罰せられる恐れがあります。原則的に労働組合を結成することを妨害しているといわれかねない行為は行わないほうが良いでしょう。

 

本稿においてフィリピン法に関する記載につきましては、Quasha, Ancheta, Peña & Nolasco法律事務所の監修を受けております。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

弊事務所は、下記のフィリピンの法律事務所と提携しており、フィリピン進出中の日本企業及び在留邦人の方々に日本語での法律面でのサポートを提供させていただいております。取扱業務:会社設立、企業法務、倒産、労務問題、税務問題、一般民事、相続等


Quasha, Ancheta, Peña & Nolasco
住所: Don Pablo Building 114 Amorsolo Street, 12290Makati City, MetroManila, Philippines
電話:02-892-3011(代表)・02-892-3020(日本語対応)
FAX:  02-817-6423
E-mail: [email protected]
URL: http://www.quasha-interlaw.com



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

(左) 弁護士 上村真一郎
(右) 弁護士 鳥養雅夫
(桃尾・松尾・難波法律事務所)
〒102-0083
東京都千代田区麹町4丁目1番地
麹町ダイヤモンドビル
電話:+81-3-3288-2080
FAX:+81-3-3288-2081
E-mail: [email protected]
E-mail: [email protected]
URL: http://www.mmn-law.gr.jp/

 

広告
広告
広告

法律あらかると

『労働組合ができたあとはどうすればよい?』前回は会社に労働組合ができそうな場合にはどうすればよいのかについてお話させていただいております(前回のフィリピンあらか...続きを読む
前回は会社側と労働協約を締結する労働組合が決まるまでの手続きについてお話させていただいております。今回は労働組合と労働協約締結に向けてどのような交渉を行うのかについてお話しいたします。
『交渉が行き詰った場合の対処方法』先月号では労使交渉に臨む姿勢についてお話させていただ いております(前回のフィリピンあらかると に掲載されていますので、見逃さ...続きを読む
前回までは労使交渉に関する様々な点についてお話させていただいております。今回は一般的にフィリピンで紛争が生じた場合の解決方法についてお話しいたします。
先月号ではフィリピンでの紛争解決方法についてお話させていただいております。今回は外国で得た仲裁判断の執行についてお話しいたします。

法律あらかると 一つ前のコラムを見る

法律あらかると
『労働組合ができそうな場合の対処方法』先月号まではいろいろな事例に基づき、従業員を解雇する ことができるのかどうかについてお話させていただいております(前回のフ...続きを読む

その他

20代前半で環境問題を意識し、27歳で世界一の電気自動車メーカーを作ろうと起業。現在は大気汚染やさまざまな問題を抱えるフィリピンで、電動トライシクルを普及させるべく奮闘している中島さん。
今回は「マニラの英語学校ベーシックイングリッシュキャンプに行きました。」です!フィリピンで英語学校、留学と聞くとセブ島なとを想像するかもしれませんがマニラにもあるんです!
みなさん、こんにちは。フィリピン住みます芸人「ハポンスリー(HPN3)」の堀越、田中、井上です。さて、今回は家の近所にあるケソンメモリアルパークに行ってきました!ここは近所の人達の憩いの場となっています。ケソン市の名前の由来となったフィリピン初代大統領マニュエル・ケソンの記念碑もあります!
マニラ名物といえばエドサアベニューの大渋滞です。 特に通勤ラッシュ、帰宅ラッシュはひどいです。 「一生たどり着かないんじゃ?」 と思うこともあるでしょう!そのくらい混みます。
よく言われることですが、練習場の平らなマットの上から打つのとコースの凹凸のある芝の上から打つのでは違いますし、天候などにも大きく影響を受けますし、なによりプレッシャーがかかりますラウンドから学ぶことは多く、且つ重要ですが、だからといってラウンドだけでは上達にも限りがありますので、やはり練習は欠かせません。ということで今回は練習場紹介をさせて頂きたいと思います。
前回はゴルフクラブを手に入れよう、という話をさせて頂きましたが、少しだけ前回の続きを。ゴルフクラブに入れる14本のクラブのうち、マイクラブとして最初に手に入れたいのはやはりドライバー(1番ウッド)ではないでしょうか。ホールごとの1打目であるティーショットで一番多く使うクラブはドライバー。
トップからフィニッシュまでは0.2秒。その中でスイングを修正するには膨大な練習量が必要だ。でもグリップなら、誰でも5秒で形を変えることができ、真っすぐ飛ぶ球筋に修正できる!指は敏感なので、グリップを変えると最初は違和感が出るもの。でも慣れのも早いので、50球も打てば自分のスイングに馴染むぞ!
ほかの商材に比べて規制が多いものの、顧客のロイヤリティが高いタバコ。
タバコ事業立て直しのカギをJTIの後藤さんに尋ねました。
大手IT事業会社KLab(東証一部)の世界戦略で、開発の中心を担うKLab Cyscorpions。前身となるCyscorpionsをマニラに設立し、成長を推し進める野口太郎社長にお話をお聞きしました。
今回はフィリピン最大の激安マーケット、「ディビソリアでスマートフォンを買おう」です!日本人だけで行くと危ない、スリ被害が多いなど結構言われているが、やはり1度は行ってみたい!毎日のように電車やジプニーに乗って居るので、警戒心はすごいある。僕達が住むケソンでも道端でスマートフォンを買わないかとよく話かけられるが、買うならめちゃくちゃ安い物を買いたい!というわけで、ディビソリアに行ってきました!
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン留学 留学プライマー  |   フィリピン求人 求人プライマー  |   Travel agency for Japan - Primer Luxe Travel