フィリピン最大のショッピングモール・デベロッパーでありASEAN有数の総合不動産企業でもあるSMプライム・ホールディングス(SMPH)の株価が上昇基調を辿ってきている。それとともに、時価総額も順調に拡大している。
SMPHの時価総額は6月9日に約1兆0,100億ペソに達し、フィリピン証券取引所(PSE)上場のフィリピン企業として初の1兆ペソを突破した。その後、利食いの動きなどで1兆ペソ台を割り込み9千億ペソ台の動きとなっていたが、7月26日に約1兆0,040億ペソと再び1兆ペソを突破、8月1日時点で約1兆0,079億ペソとなっている。7月31日には、PSEにてフィリピン企業初の時価総額1兆ペソ台突破記念セレモニーが開催された。
SMPHは、流通・不動産・金融コングロマリットであるSMグループにおいて、長らくショッピングモール開発専業企業であった。モール開発企業としては断トツの存在であったが、その他の不動産開発事業は、他の企業に委ねられていた、しかし、SMグループは、2013年にグループの不動産事業を集約し、効率化、強化を図ることを決定、2015年にかけて、SMグループの旗艦企業であるSMインベストメント(SMIC)とその傘下のSMPHが、SMICの各種不動産事業を3段階方式でSMPHに集した。