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第七十三回ビジネス烈伝 / ラーメン黒田 RAMEN KURODA CEO 黒田 慶一さん

“日本のラーメンを世界へリーズナブルに本物”

ラーメン黒田 RAMEN KURODA
CEO
黒田慶一さん

1976年東京都生まれ。帝京大学卒業後、音楽関連事業の立ち上げや人材会社の経営に携わる。2009年に東京都練馬区にカジュアルフレンチ店を開業。以後飲食事業に従事し、日本の本格ラーメンをリーズナブルに提供する「RAMEN KURODA(ラーメン黒田)」を2013年フィリピンに出店。現在17店舗を展開する。

 

<座右の銘>

「才能とは情熱を持続させる能力のこと」。たまたまテレビで知り好きになった言葉なのですが、後から宮崎駿さんの言葉だったとわかりました。今自分が向き合っている仕事にどれだけ情熱を注げるか。映画ロッキーシリーズは数十回観ていて、情熱的なものが好きなのかもしれません。

 

ラーメン業界の競争が激しいフィリピンにおいて、リーズナブルな価格で勝負をする「RAMEN KURODA」。店舗すべてを直営で展開し、本物の味と質の高いサービスを追求する。音楽、人材、飲食と多様な経歴をもつ黒田慶一社長は、人とのつながりを軸に据え、柔軟性とスピード感をもって成長の道すじを描く。

 

 

編集部

 

フィリピンでの事業内容を教えてください。

 

黒田さん

 

日本の本格ラーメンを手頃な価格で味わえる「RAMEN KURODA(ラーメン黒田)」をフィリピン国内で17店舗ほど展開していま す 。 2 0 1 3 年 に パラニャーケのB F Homesに1店舗目を出店しました。ありがたいことにこちらの店舗は、今でも売り上げが伸びています。当時はシンガポールでも事業をしていたのですが、フィリピンの方が今後大きな成長が見込めると判断し、マニラでの拡大に舵を切りました。アジアの現地の方からするとラーメンは少し高級なイメージがありますが、弊社は1杯180ペソとリーズナブルな価格で挑戦しました。

 

 

編集部

 

1杯180ペソのラーメンは衝撃的でしたね。

 

黒田さん

 

フィリピンで事業を始めるからには、一般の方が日常的に利用できる価格帯で勝負したいと考えていました。フィリピン全体が豊かになっているとはいえ、高価格帯の商品を日常的に消費する人々が増えるまでには、まだまだ時間がかかると判断したからです。実はフィリピンを熟知したパートナーの受け売りですが(笑)。リーズナブルな価格でも自社のセントラルキッチンで自家製麺を製造し、店舗ごとにとんこつスープのだしをとるなど、本物志向を掲げています。「本物をお客様に提供したい」という気持ちを込めて、社内でのブランディングも意識していますね。スープの濃度チェックは毎日3回すべての店舗で行っています。

 

 

編集部

 

店舗経営で重視されていることは何でしょうか?

 

黒田さん

 

社員がチャンスを感じてくれる会社でありたいと常に考えています。日々の研修やトレーニングを重ねるうちに、日本人と同じように考えてくれるローカルスタッフも少しずつ増えてきました。いつも遅刻ばかりしていた社員が次第に成長し、リーダーになり、ミーティングで責任ある発言をしている姿をみると、とても嬉しいですね。

 

 

編集部

 

マネジメントではどのようなことに気を配っていらっしゃいますか?

 

黒田さん

 

フィリピン進出以来、採用面接は必ず自分自身が関わるようにしています。総じて飲食業界というのは、雇用条件や労働環境が悪い。だからこそ弊社の社員にはチャンスを感じてもらえる環境を作り上げていきたいですね。もちろん成果に応じた昇給制度もありますし、マネージャー以上に対しては給与のリミットを設けていません。

 

 

編集部

 

フィリピンでラーメン事業を始める前のご経歴を教えてください。

 

黒田さん

 

日本で音楽関連の事業をしたり、カジュアルフレンチのお店を経営していたりしました。ちょうどヒップホップが流行っていたため高校時代はDJに憧れ、大学時代は毎週末DJをしていました。大学卒業後はDJ仲間と一緒に、音楽のインターネット配信サービスを展開する会社を起業。ベンチャーキャピタルから4500万円ほど出資していただきました。結局事業は長続きしなかったため、その後は現在のパートナーから誘われヘッドハンティングの人材会社を立ち上げました。しかしリーマンショックの余波が人材事業に影響し始めたため、新たに飲食事業を始めることにしたのです。

 

 

編集部

 

なぜ飲食事業に決めたのでしょうか?

 

黒田さん

 

DJをしていたころから、飲食関連のお店の経営に興味がありました。客数や売上などもよく聞いたりしていましたね。有名フレンチシェフのアシストもあり、32歳の頃にカジュアルフレンチを東京都練馬区で開業。自分自身も2年ほどホールに立ちました。様々なお客様との出会いが印象に残っていますが、ある日常連のお客様から空き物件のお話をいただくことができました。その場所の近くには居酒屋やキャバクラが多く「この場所でラーメン店をやったらうけるかもしれない」と直感的に感じたのです。

 

 

編集部

 

そこからどのようにラーメン店をスタートさせたのでしょうか?

 

黒田さん

 

ラーメンに関しては全くの素人で、一から学ぶ必要がありました。そこで社員研修の際に好きになった博多のラーメン屋「麺屋一矢」さんを訪問。偶然にも店主の方と話をする機会があり事情を話したところ、良い返事をいただくことができました。結果的にのれんわけのような形で東京で「練馬一矢(いっし)」を開業。そこが私のラーメン事業の原点になっています。振り返ってみると、本当に人とのつながりのおかげでここまで来れたなと感謝しています。

 

 

編集部

 

今後の展開を教えてください。

 

黒田さん

 

2020年にはフィリピン国内でラーメン黒田を24店舗まで増やします。将来的には東南アジアや欧米など、他の場所でも挑戦したいという思いもあります。開業当初から貫いているのはチャンスにチャレンジし変化する。そしてリアルであるということ。原点を忘れずにこれからもどんどんチャレンジしてチェンジしていきたいです。

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ビジネス烈伝

いまではフィリピンを代表する産業に発展したBPO業界。その成長を牽引してきたのがDTSI(Diversified Technologies Solution International)グループだ。
フィリピン国内最大手の総合人材会社でもあるジョンクレメンツパーソルフィリピンジャパンデスクでManagerを務める田渕大輔さん。クライアント· 求職者はもちろんのこと、社員やパートナー企業など関わるすべての人々に対して謙虚に接し、信頼関係の構築に意欲を燃やす。様々な業界で必要とされる人材の輩出を通じて、フィリピンの経済発展を後押しする。
学生時代に人の心の豊さについて興味を抱き、現在は人事コンサルティングやマネジメントなど人に関わる総合的な仕事を通じて、国内外の企業の支援に注力する。

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ビジネス烈伝
2014年にジョイントベンチャーとして設立されたUCC上島コーヒーフィリピンのCEOを務めるHubert Young氏。三ツ矢堂製麺など多くの日本食事業をフィリピン展開する架け橋となり、飲食業界を30年以上率いてきた。

その他

家庭医療のプラットフォームを展開するAIDEを創業したPaolo Bugayong氏。自身の経験からフィリピンの医療システムに課題を感じ、スマートフォンを通じて自宅で医療サービスを受けられるシステムを開発した。「成功に近道はない」を信条に、目の前の患者と仕事に全力で向き合い、サービスの拡大を目指す。
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2016年10月に三菱商事のシニア開発オフィサーに就任した栗生さん。近年、フィリピンではショッピングモール内に日本コンセプトの商業エリアや日本のコンテンツに対して注目が集まっている。JR東日本で培った沿線再開発のノウハウを糧に、不動産開発を通じて海外と日本をつなげる仕掛け作りに注力する。
僕は約一年半ほどトンド地区でホームステイさせてもらっていまして、その家の末っ子が一歳の誕生日だったので今回はその誕生日会に行ってきました。
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