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第9回 フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー / Antonio Turalba, Sr.

お馴染みのフィリピンで活躍中のアノ人に直撃!日本人以外にもフィリピンには注目のキーパーソンが多く暮らしています。そこで、国籍問わず活躍中のビジネスパーソンにもフィリピンにおける「いろは」を語ってもらうコーナーがスタート!

Active Group of Companies 創設者/会長
Antonio Turalba, Sr. アントニオ・トゥラルバさん 

彼は環境プランナーとして有名です。フィリピン大学にて建築学の学位を取得し、1970年に実施された建築士試験では5位で合格しました。1978年にはThe Housing and Urban Development Coordinating Council(HUDCC)で、初の民間企業代表となりました。1989年にはフィリピン大学AlumniAssociationAwardinArchitectureを受賞し、1996年には、“Outstanding Professional in Architecture” としてProfessionalRegulatoryCommission (PRC)から認定されています。

また、フィリピンを代表する建築協会、United Architects of the Philippinesの会員でもあり、過去にはChamber of Real Estate Brokers Associations (CREBA) とRotary Club of Makati Eastの代表も務めました。

 

編集部

 

不動産業を始めて何年になりますか?
また、建築へは、どのようにして関わるようになったのですか?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

不動産業は48年になります。2020年には50周年を迎えることになりますね。以前、フィリピン大学建築学部は、土木工学部と共に、工学部の一部でした。それで、建築の学位を取りました。ビジネスに関しては、13歳のころから関わっていますね。様々な売り買いに携わってきました。

 

 

編集部

 

Active Group of Companiesは、他の不動産開発業者と比べて何が異なりますか?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

それは我々の経験でしょう、どこよりも長く経営が続いていますから。Active Group of Companiesは、私と妻で始めました。13歳のころから商売に関わり、建築の学位を取り、そして沢山の賞(特に、フィリピン大学やPRC)を受賞しました。これだけでも、他社と違うことが分かると思います。

他の業者は、建築家やビジネスコンサルトを雇ったりします。また、修士号、博士号を取得した大卒者を雇うこともあるでしょう。しかし、我々はそうしなくてもよいのです。なぜなら、建築もビジネスも熟知していますから。誰を雇ったとしても、私の経験をシェアし指導することで我々のビジネスに役立てることが出来ます。

 

 

編集部

 

マウントマララヤットゴルフ&カントリークラブについてお話しいただけますか?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

土地の質が良かった。これがこのプロジェクトを思いついたきっかけです。この土地を紹介された時、ゴルフ場としての可能性を見出しました。涼しい気候と地形はゴルフ場に理想的です。土壌の質もよく、常に水の供給がありましたので、管理も簡単。そして背景には美しいマララヤット山があり、特別感もある場所。建築家として、土地の持つ特性をフルに生かし、ビジネスマンとして事業を起こしたのです。

自然の美しさと言う意味で現在のゴルフコースの姿はスタート当時から、大工事や地形を変える必要もありませんでした。自然が提供してくれたものを改善しただけです。

また、我々のビジネスの在り方の証でもあります。造園(特に草木)に、どれだけ費用が掛かるか想像してみてください。それだけで他のゴルフ場が出来ますよ!

マララヤットは、フィリピン初の全天候型ゴルフコースです。とても誇りに思っています。マララヤット以降、他にも全天候型のゴルフコースは出来ましたけどね、でも我々が最初です。土砂降りの後だってプレイ出来ますし、証明済みです。我々は、構造の良い排水システムを導入しました。コースの下に敷いてあります。だから土砂降りの数分後にはプレイ可能なのです。雨あがりにコースを歩いても、靴に泥はつきません。

更に我々は、チャレンジも設定しました。マララヤットで雨の後プレイし、靴に泥がついたらコース使用料を返金する、というもの。現在もこのチャレンジは続いていますよ、そして、悪用されたことはありません。

 

 

編集部

 

マララヤット開発中、難しかった課題点は?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

パートナーがいなかった事です。マウントマララヤットゴルフ&カントリークラブは共同事業でしたが、コース開発の主要パートナーがいませんでした。 ですから、自分たちで資金を調達しなければなりませんでした。他にもデザインなど課題はありましが、しかし、資金面が最も大きな課題でした。

1997年にはアジア通貨危機がありましたね。もうダメかと思いました。それでもコースは1998年にオープン。マララヤットが現在の姿にあること、これ自体が我々の直面した最も大きなチャレンジです。

 

 

編集部

 

Active Group of Companiesの会長としては?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

会長と言うだけで、挑戦し甲斐がありますね。 全グループの指示をしなくてはなりませんから。全員が満足するよう心掛け、私がいなくなった後も会社が続くようにしなくてはなりません。

 

 

編集部

 

マウントマララヤット、ActiveGroupof Companies今後のプランは?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

今後2年以内に、Active Group of Companiesでは大きなプロジェクトを予定しています。まもなく50周年ですから。何か大きなことをして祝いたいと思っています。現在準備中ですが、詳細は控えます。

マララヤットは、20周年を迎えます。今年10月、メンバーやゲストにアクティビティを計画中です。我々が今でもフィリピン最高峰のゴルフコースであることを知ってもらうためにね。これからも最高のゴルフ体験をお約束します。ゴルフを超え、生活の質を提供し続けたいです。

 

 

編集部

 

ご自身のActive Group of Companiesの経営スタイルをどう思いますか?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

それぞれの会社に代表者がいますが、グループ会長として時々チェックを入れます。隙を見せることはないですね。

それから、私の子供たちが若いうちから当社に関わるようにしました。一番下の子を除いて皆、不動産業に関わっています。一番下の子は私の後を継がず、アメリカで医師をしていますよ。子供たちはまた、経験豊富な人達に囲まれています。仕事の質は高いレベルに保ちたいですね、私が直接かかわらなくても、です。

 

 

編集部

 

建築家、ビジネスマンとして、最も印象的だった瞬間は?

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

最も印象的、それは間違いなく現在です。私たちは借入金がありません。それが私にとって最も大きなこと。いい時もあれば悪い時もありました。世界的金融危機には3回も経験しましたしね。

一生懸命働き、ここまで来ました。私にとって最も重要なこと、それはいつでも、正直であること、誠実さ、献身、そして誠意です。これらはセールスポイントにもなります。これらがあるからこそ、人々はその人に投資するのです。このようにして、私は自分と自分の会社を今日の姿にまで育て上げました。友人たちだって、私が誠実であるからこそ、手伝ってくれたのです。

誠意ある仕事をすれば、成功します。約束を果たさなければ信用を失うし、そうなりたくないですね。

 

 

編集部

 

日本の読者にメッセージをどうぞ。

 

Antonio Turalba, Sr.さん

 

マララヤットへぜひお越しになってください。

景色、ゴルフ、マララヤットのすべてを楽しんでいただきたいです。お料理からサービス、周辺の景色や気候に至るまで!存分にマララヤットを体験してください。日本の皆さんはいつでも最高の物を求めていると思いますが、マララヤットはあなたの期待にきっと応えることが出来ると思います。

 

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レストラン産業に関わって約23年。エルバート・クエンカ氏は、アップルに勤務した経験も。以前は、ラーメン・優勝軒、メンドコロ・ラーメンバ、日本料理店のKazunoriの経営チームに関わっていたが、現在は彼自身が手掛けるオリジナルベンチャー企業“ステーキ・ルーム・コンセプト”に専念している。

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家庭医療のプラットフォームを展開するAIDEを創業したPaolo Bugayong氏。自身の経験からフィリピンの医療システムに課題を感じ、スマートフォンを通じて自宅で医療サービスを受けられるシステムを開発した。「成功に近道はない」を信条に、目の前の患者と仕事に全力で向き合い、サービスの拡大を目指す。
フィンテック分野で急成長を遂げているFirst Circle(ファーストサークル)の副社長を務めるMoritz Gastl氏。独自に開発した信用評価プロセスを基に、スタートアップやスケールの小さい企業の事業成長を資金面からサポートする。
現在経営するAdMov Marketing Solutionsを含めて、これまでに3社のスタートアップを起業したCapiral氏。企業に勤めた経験や経営者としての視点をもとに、新たなテクノロジーを使った広告を考案。広告業界を大きく変えるチャレンジを続ける。
Ernani Omar Cruzさんは医療保険管理システムを運営する「S t a s h 」のCEOだ。国際的なIT企業や金融、航空業界など様々な業界の大企業で働いた経験を生かし「Stash」を創立。
Ryan K. Cruz氏はRamen Yushoken(優勝軒)、Mendokoro Ramenba(麺処ラーメンバー)、Kazunor(i 和徳)というメトロマニラで名高い3つの日本食レストランの経営者だ。
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