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第16回 フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー / Dino Araneta
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お馴染みのフィリピンで活躍中のアノ人に直撃!日本人以外にもフィリピンには注目のキーパーソンが多く暮らしています。そこで、国籍問わず活躍中のビジネスパーソンにもフィリピンにおける「いろは」を語ってもらうコーナーがスタート!

QuadX Inc. 創業者兼CEO
Dino Araneta ディノ・アラネータさん


フィリピン国内で急成長している企業・QuadX Inc.は、国際間のデジタルロジスティクスとeコマースにおける支払いシステムに特化したスタートアップ企業だが、Dino Aranetaさんは、その創業者だ。同社はこれまで「ShippingCart」、「ChechMeOut」、「XPost」という3つのデジタル・プラットフォームを開発している。Dino Aranetaさんの前職はLBC Expressの最高戦略責任者。

 

編集部

 

QuadX Inc.で求められる役割はどんなことですか?

 

Dino Aranetaさん

 

私の役割は、QuadX Inc.全体の境界線や限界を押し広げていくことです。優秀な人材が一緒に刺激し合って仕事ができるようなチーム作りにも傾注します。CEOや責任者からなるマネージメントチームの中では全員が企業のビジョンを語る必要はありません。権力闘争や摩擦を最小限に抑えれば、企業目的を達成することができますが、これが大変なことなのです。

 

 

編集部

 

QuadX起業のきっかけを教えてください。

 

Dino Aranetaさん

 

QuadXは2014、「だれにでも使えるeコマース」を作りたいという考えを持つ者同士が集まって始まりました。初めはTheShop.phというマーケットプレースを作りましたが、十分な資金がなかったためにこれは失敗に終わりました。私たちは、この高くついた失敗から学び、誰もが利用できるような代金引換払い方法や配送システムなどのeコマースに関する取引や、ネットワークを利用したソーシャル・セラーなどのサービスに重点を置くことにしました。

 

 

編集部

 

なぜシームレスなコマース事業に取り組んでいた企業がデジタル・ロジスティックス分野に移行したのでしょうか?

 

Dino Aranetaさん

 

デジタル・ロジスティックス企業を立ち上げようと目論んだことは一度もありません。私たちはeコマース取引をもっと誰でも簡単に利用できるようにしたかっただけなのです。立ち上げたShippingCart.comはフィリピンの人たちが容易に他国から買い物ができるようにしたサイトですし、CheckMeOut.phはソーシャル・セリングを利用してる誰もが簡単に発送したり料金を回収したりできるサイトです。ロジスティクスは思いもかけず始まったという感じです。なぜなら、eコマースを始めたとき、自分たちなら配送業務をもっと効率よくできると話していたからです。それは実際に商品を配送するということではなく、自分たちならもっと敏速でより良いデータを提供できる、という意味です。それがDigistics(デジタル+ロジスティクス)の始まりです。Digisticsの基本は商品の情報や荷物の動きを電子化し、管理することです。データが簡単に入手できなければ、ロジスティクス部分の管理をすることが出来ないと言っても過言ではありません。つまり、アマゾンやラザダやShopeeで買い物するときにオンラインは欠かせませんが、ロジスティクスも同様だ、ということです。一連の流れをシームレスにするには各分野の全てのシステムをリアルタイムで連動させていかなければなりません。私たちの経営理念は「Digistics」プラットフォームを提供することではありませんでした。どちらかといえば、経過の中でそうなったという感じす。私たちが本当にやりたいことは、シームレスなコマース環境を提供することです。近い将来、全ての商取引が電子化されるでしょう。でも配送に関してはそうならないかもしれません。私たちは小売店にもプラットフォームやテクノロジーを提供していきたいのです。ロジスティクスは始まりの一歩にすぎません。

 

 

編集部

 

QuadXを運営上、一番の挑戦はどんなことでしたか?デジタル環境面でのQuadXの取り組みはどんなことですか?

 

Dino Aranetaさん

 

私にとっての一番の挑戦は、最初に始めたマーケットプレイスから撤退し、従業員を半分に減らして方向転換をしこのビジネスを始めたことです。その他の大きな挑戦はすべてをシームレスに動作させ、より敏速に適切な時間に情報を必要としている人へどうやったらその情報が届くかを日々模索していることです。現状よりもさらに敏速にしていきたいと思っています。

 

 

編集部

 

QuadXとご自身の今後の計画は?

 

Dino Aranetaさん

 

ShippingCartなどのアプリをイギリスや日本、韓国、東南アジア全体で利用できるよう、サービスを拡張する計画を立てています。また、CheckMeOutを東南アジアの数か国で開始する予定です。あとは、荷物発送時に並ばずに荷物を預けられるような自動機械化を協賛企業とともに開発しています。利用者が安心して敏速に支払いができるXpay やPayLinkというサービスも近々リリースします。また、現在はオンデマンド方式のeコマース・プラットフォームのGOGOに取り組んでおり、これにともなってGo-Eats、Go-Fresh、Go-Meds、Go-Rideなどのアプリも可能になるかもしれません。そして2020年頃までに取り掛かりたいと考えるのが、CheckMeOutを小売業でも利用できるようにすることです。今よりもより良いショッピング環境をご提供できると考えています。

 

 

編集部

 

QuadXの運営スタイルは?

 

Dino Aranetaさん

 

私はいつもQuadXの今後がどう展開していくか、ビジョンを信じてそれに向かっていく人々が周りにいるかどうかを考えています。オフィスの壁には「Think Big, Keep Moving Forward, Stay Humble, Be Kind, and Always Have Fun(考えは大きく、前進あるのみ、謙虚であれ、人に優しく、いつも楽しく)」という言葉を掲げています。まだ自分が追い付いていないこれらの言葉といつも寄り添い続けていきたいと思いますね。QuadXのみんなにもこの言葉を胸に抱いて生きていって欲しいと思っています。

 

 

編集部

 

目標としている人は?

 

Dino Aranetaさん

 

常に目標としているのは父親です。父はLBC Expressという偉大なる企業を立ち上げ良い方向に成長させました。私が最初に好きになったアイドルはマイケル・ジャクソンです。彼は負けることを良しとせずに自分を向上させるためにいつも努力していたからです。それからジェフ・ベゾス氏です。彼は世界で一番のお金持ちというだけではないんです。ハーバード・ビジネス・スクールのOPM-44プログラムに在籍していた1年目に彼に関する書籍を読んでから、QuadXを立ち上げようと思いつき居てもたっても居られなくなりました。あとは、イーロン・マスク氏を挙げておきましょう。私より奇抜な考えを持っている人を見つけるのが好きなのです。

 

 

編集部

 

一日の業務内容を教えてください。

 

Dino Aranetaさん

 

QuadXのほとんどの業務は私のチームが担っています。私はみんなに「考えを大きく」持ってもらって「前に進んで行こう」と呼びかけているただのチアリーダーにすぎません。「X-Mondays」という週ごとに行うミーティングでは、その前の週にあったことや今週の予定を話し合います。やることが何もない時は急に思い立って様々なミーティングを開いたりします。また、データや業績を自分の知識と照らし合わせてブレインストーミングを行い、今後のQuadXを進展させるために何ができるかを考えます。新たなプロジェクトでは方向性を示した後、信頼のおけるチームにその後を任せます。

 

 

編集部

 

仕事のモチベーションを上げる言葉はありますか?

 

Dino Aranetaさん

 

「より良い方法は、常に存在しているので、一番良い方法を絶えず追求する」私自身、いままでいろいろなことを学び「Dinnovation」という自己改革という方法にたどり着きました。それは自分自身を向上させ、物事を良い方向に向かわせていきます。私をすべてにおいて後押ししてくれるのはもちろん妻です。彼女は私の家族の中で一番電子機器に詳しいオタクなんですよ。

 

 

編集部

 

日本の読者にメッセージをお願いします。

 

Dino Aranetaさん

 

人生を楽しむ Jinsei o tanoshimu (Enjoy life!)

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー

家庭医療のプラットフォームを展開するAIDEを創業したPaolo Bugayong氏。自身の経験からフィリピンの医療システムに課題を感じ、スマートフォンを通じて自宅で医療サービスを受けられるシステムを開発した。「成功に近道はない」を信条に、目の前の患者と仕事に全力で向き合い、サービスの拡大を目指す。
現在経営するAdMov Marketing Solutionsを含めて、これまでに3社のスタートアップを起業したCapiral氏。企業に勤めた経験や経営者としての視点をもとに、新たなテクノロジーを使った広告を考案。広告業界を大きく変えるチャレンジを続ける。
Ernani Omar Cruzさんは医療保険管理システムを運営する「S t a s h 」のCEOだ。国際的なIT企業や金融、航空業界など様々な業界の大企業で働いた経験を生かし「Stash」を創立。
Ryan K. Cruz氏はRamen Yushoken(優勝軒)、Mendokoro Ramenba(麺処ラーメンバー)、Kazunor(i 和徳)というメトロマニラで名高い3つの日本食レストランの経営者だ。
フィンテック分野で急成長を遂げているFirst Circle(ファーストサークル)の副社長を務めるMoritz Gastl氏。独自に開発した信用評価プロセスを基に、スタートアップやスケールの小さい企業の事業成長を資金面からサポートする。

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー
Ray Alimurung氏がLazada PhilippinesのCEOに就任したのは2018年6月。2012年から2013年までの間ラザダの経営に携わっていたが、その後いったん離れ、バンコクを拠点とした他のeコマース企業にてマネジメントに携わった。

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