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第20回 フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー / Ellard Capiral
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お馴染みのフィリピンで活躍中のアノ人に直撃!日本人以外にもフィリピンには注目のキーパーソンが多く暮らしています。そこで、国籍問わず活躍中のビジネスパーソンにもフィリピンにおける「いろは」を語ってもらうコーナーがスタート!

AdMov Marketing Solutions CEO
Ellard Capiral エラード・カピラルさん

現在経営するAdMov Marketing Solutionsを含めて、これまでに3社のスタートアップを起業したCapiral氏。企業に勤めた経験や経営者としての視点をもとに、新たなテクノロジーを使った広告を考案。広告業界を大きく変えるチャレンジを続ける。

 

編集部

 

これまでの経歴を教えてください。

 

Ellard Capiralさん

 

これまでに3回起業しましたが、現在経営するAdMov Marketing Solutionsは私が3社目に立ち上げた会社です。1社目の「Edge. Media」はアジアパシフィックカレッジの1年生だったころに設立しました。当時はノキアの携帯が登場した真っ只中。画像データが欲しい時にはパスワードを入力する必要があったりと、非常に手間がかかっていました。そこで私たちは、データを直接送信できるウェブのプラットフォームを開発。このプラットフォームは大きく成長し、シンガポールのtelcoに売却しました。大学時代の私が開発したかったのはゲームだっため、コンピューターサイエンスで学位を取得。しかしゲーム理論などを勉強した後に思ったのは、もっとアーティスティック、さらにはロジカルな側面の道に進みたいということ。そのためソフトウェア開発の道を歩み始めました。

 

 

編集部

 

その後のキャリアをお聞かせください。

 

Ellard Capiralさん

 

その後私はトレンドマイクロという会社で9年間インターンシップとして働きました。その後2社目の「MyGrocery.ph.」を立ち上げたのです。事業内容は食材を売買するプラットフォーム。同じような事業をしている企業はなく勝機を感じていましたが、結果は失敗。2011年から12年ごろはイーコマースが拡大してきた頃でしたが、フィリピンではまだ早すぎたのだと反省しています。事業をローンチして6ヶ月で撤退し、企業人に戻りました。CloudSwyftという会社のチーフテクノロジーオフィサーに就任。そして2016年末ごろに3社目を立ち上げました。

 

 

編集部

 

AdMov Marketing Solutionsの事業内容を教えてください。

 

Ellard Capiralさん

 

人口知能(AI)や顔認識の技術を採用し、タクシーなど車内の乗客に合わせた広告を打ち出しています。年齢や性別、気分も分析。乗客が悲しそうにみえたら、ハッピーになれる動画を再生しているのです。最初はビデオループを使用していましたが、改善を進めました。この事業内容は、実は私の子供から着想を得たのです。いつも子供と車に乗るときは後部座席に子供を乗せているのですが、ipadを見せたくても自分ではささえることができません。色々と試行錯誤した結果座席のヘッドレストに装着してみると、これがとても上手くいきました。その時広告にも同じことがいえるのではないかと思いました。路上などにはられている広告を運転手は数秒しかみられません。広告も小さすぎたり遠すぎたりしますからね。

 

 

編集部

 

同業他社とはどのように差別化しているのでしょうか?

 

Ellard Capiralさん

 

広告のパーソナライズ化に加えて、弊社は技術力に非常に重きをおいています。技術の力をもって、広告モデルを変えようとしているのです。先入観をもたず、可能だと思ったことに果敢にチャレンジしています。

 

 

編集部

 

フィリピンの広告業界をどのように分析されますか?

 

Ellard Capiralさん

 

これまで以上に多くの広告会社がテクノロジーを使った広告を打ち出しはじめています。これまで新しい技術を採用してきたのは、テレビや印刷業界が中心でした。しかし今では広告が積極的に新技術を採用しています。フィリピン以外の国に目を向けると、屋外の看板にカメラが取り付けられ、リアルタイムで道路の混雑情報などをチェックする取り組みが進んでいます。ですがフィリピンではこのような類似するサービスはまだ始まっていないので、非常に勝機を感じています。ほかにもコンビニエンスストアやサリサリストアは、テクノロジーによる変革の可能性を秘めていると睨んでいます。どういった人々が来店しているのかなどを把握できるはずです。

 

 

編集部

 

フィリピンのテクノロジーの成長をどのようにお考えですか?

 

Ellard Capiralさん

 

多くのフィリピン人が意欲的に新しい技術を学んでおり、今後国全体がスケールアップする可能性は十分にありえると思います。特にAIは今後様々な変革をもたらすでしょう。懸念点はルールや法整備といった規制です。可能な限りスピード感をもってルールを作っていってほしいと思います。これまでの私の経験から、新しい技術を導入しようとなると、多くの人から不安視する声があがります。

 

 

編集部

 

スタートアップで働く上で大事なことはなんでしょうか?

 

Ellard Capiralさん

 

スタートアップでは事業を企画し、構想を練り、実装するまですべての段階から様々な学びを得ることができます。しかし一方で、社内の一部署が失敗をすると全体に響くなど、大変シビアな面があるのも事実です。プロダクトを作る上では、社員ひとりひとりがしっかりとコミットすることが大事です。私がスタートアップで人材を採用する際に最も重視しているのは、スキルではなく、個々人の性格やキャラクターです。リーダーに関していえば、モチベーションを非常に重要視しています。モチベーションをしっかりと抱いて働いている人は、会社に対してもとても高いパフォーマンスを発揮するからです。もちろん会社とプライベートのバランスも大切にしてほしいと思います。それぞれの業務に期限を設けていますが、期限内にタスクが完了するならば、個々で自由に仕事をすすめることができるようにしています。何事も柔軟性をもたせると、仕事の意味やタスクに対しての責任感を強めることができます。どんなに小さな仕事であっても、ひとつひとつの工程が全体の成功につながるとわかると、全体的にモチベーションがあがりパフォーマンスもよくなります。経営者がスタッフを大事にすると、次はスタッフがクライアントを大事にするサイクルが生まれてくるはずです。

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー

家庭医療のプラットフォームを展開するAIDEを創業したPaolo Bugayong氏。自身の経験からフィリピンの医療システムに課題を感じ、スマートフォンを通じて自宅で医療サービスを受けられるシステムを開発した。「成功に近道はない」を信条に、目の前の患者と仕事に全力で向き合い、サービスの拡大を目指す。
フィンテック分野で急成長を遂げているFirst Circle(ファーストサークル)の副社長を務めるMoritz Gastl氏。独自に開発した信用評価プロセスを基に、スタートアップやスケールの小さい企業の事業成長を資金面からサポートする。

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー
Ernani Omar Cruzさんは医療保険管理システムを運営する「S t a s h 」のCEOだ。国際的なIT企業や金融、航空業界など様々な業界の大企業で働いた経験を生かし「Stash」を創立。

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