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フィリピンで働く人図鑑 Vol.14 / 阿部 真奈

abemana14

貧困で苦しむ子供たちの目線に立って活動を続ける
認定NPO法人

ICAN(INTERNATIONAL CHILDREN’S ACTION NETWORK FOUNDATION)

阿部 真奈さん 
1985年3月20日生まれ
出身地 横浜市
在比歴 7年
ランチの予算 お弁当持参なのでP0

 

お仕事の内容について

フィリピンの危機的状況にいる子どもたちの支援をしているNPO法人ICANマニラ事務所でスタディツアー、研修事業、国際理解教育、資金調達を担当しています。スタディツアー、研修においては、日本からフィリピンの現状について学びたい人を募集し、ICANが実際に活動している事業地に案内します。また不定期ですが在フィリピンの日本人向けにも、ゴミ処分場とそこに暮らす方の家庭、路上生活をしている子どもたちの保護施設を訪問する「アイキャン一日事業地体験」を企画しています。

 

    

     フィリピンに来たきっかけは?

 

 アジアの貧困問題に対して活動しているNGOに入りたいという思いがありました。最初に就職したNGOで、フィリピンの山奥にある孤児院の駐在員として来比したのがきっかけです。フィリピンについては何も知らずゼロからのスタートで、最初は嫌いになりました(笑)。でも半年ほどで人との付き合い方、フレンドリーさに魅力を感じるようになって、だんだん好きになりましたね。

 

    

     フィリピンの好きなところ

 

 人と人との距離の取り方、人付き合いの仕方が好きです。例えば日本人の店員はマニュアル通りで機械的になりがちなのに対して、フィリピン人はナチュラルで人間らしいと感じます。人生で何が一番大切かをフィリピン人は知っていて、明日死んだ時に幸せだったと思える人たちがフィリピン人ではないでしょうか。また、許す心や助け合いの精神を持つ、心が豊かな人たちが多いのも魅力です

 

    

     海外で働く際に求められるスキル

 

 コミュニケーション能力、文化理解能力、そして語学力かなと。日本人には阿吽の呼吸があるというか、多く言葉を発しなくても理解しあえる部分があると思うんですけど、海外に出ると思いや考えを言葉で表現していかないとどんどん置いていかれちゃいます。

 

    

     プライベート時間の過ごし方

 

趣味は飲み会に参加することです(笑)。人と話すのがすごく好きなので。フィリピンにいると、日本では簡単には会えないだろうな、という人に会えますしね。誰もが知っている大企業のトップの方とか。あとは老若男女交流がしやすいのも良いですね。自分と違った価値観や立場の方から話を聞くのは本当に為になります。

 

    

     ご結婚はされていますか?

 

 既婚です。結婚して5年経ちます。 青年海外協力隊の友達と旅行に行く機会があったのですが、その時に一緒にいたのが彼でした。彼も昔青年海外協力隊に参加していたので、そのつながりですね。国際協力への関心から、あっという間に意気投合して3ヶ月で結婚しました。

 

    

     日本でやっておけば良かったこと

 

 英語の勉強ですね。英語をもっとちゃんと使えたら最高だなと思います。田舎にいたときには必要に迫られて、タガログ語を指差し会話帳を使って一つずつ覚えていきました。覚えた単語は次の日に実践で使ってみることを繰り返し、身につけていきました。

 

    

     普段のランチは何を食べていますか?

 

 周りに食べられる場所がないので、お弁当を自分で作っています。夕食の残り物を入れるだけですけどね(笑)。ご飯は、フィリピンで育った日本米です。

 

    

     人生のモットーは?

 

 自分によくして下さった方に、恩返しをしていきたいという思いが強いです。社会はつながっていると思うので、私がフィリピンで頑張ることによって社会がよくなれば、昔私がお世話になった人にも、きっと届くと信じています。また、貧困で苦しんでいる子どもたちを1人でも減らす活動は、人生をかけてやっていきたいと思っています。

 

    

     今までの経験の中で一番成長を感じたこと

 

ピンチはチャンスと思えるようになったことですね。昔はもがいてばかりでしたけど、今はピンチの時も焦らず対応できるようになったと思います。むしろワクワクしたりします。例えば、明日から訪問者が来るのに、レンタカー会社から車の故障で手配が出来なくなったと連絡がきた時とか(笑)。

 

    

     これからの目標

 

 目標が継続、というのもおかしいかもしれませんが今後生涯をかけてNGOの仕事をしていきたいです。あとは、タガログ語をもっと上達させて、医療通訳まで出来るレベルにしたいです。

 

    

     フィリピンでの面白話

 

 フィリピンで働き始めた最初の頃、山奥の孤児院に住みながら働きづめでした。3ヶ月目でやっと休みが取れて「SM パンパンガ」に行けることになりました。バスに乗った時の開放感がたまらなくて、バスの中で思わず「イエーイ!」って叫びましたね(笑)。そこでバーガーキングに入ったのですが、バーガーにレタスが一枚入っていたんです。それが久しぶりに食べた生野菜で本当に感動しました。日本ではありえないですよね(笑)

    

     尊敬する人は?

 

三浦良久さんです。癌と闘いながら、日本の子どもたちのために学校を作られた方です。もともとは日本で教師をされていました。私はその方が作った学校の生徒なんです。私は高校生の時、働きながら定時制の学校に行き、一人暮らしをしていました。その時、三浦先生は亡くなられていたんですけど、三浦先生の奥さんにすごくお世話になりました。

 

    

     カバンの中身拝見

 

移動では電車を使うことがあり、電車で利用できるICカードのビープカードを常に携帯しています。それから、屋外での仕事が多いので、傘と水はマストですね。

 

 




これからフィリピンで働こうと思っている人へのメッセージ

 

フィリピンはすごく心の勉強ができるところだと思っています。フィリピン人は、モノがなくても生きていく力がすごく強いんです。人間としての豊かさはフィリピン人の方が勝っている気がします。その心の持ちようを学べるのはここで暮らすことのメリットかなと思います。日本で辛い状況でいるくらいなら、フィリピンに来ちゃえばって思いますね。人を受容する心、助け合いの心があるので、救われた気持ちになると思います。

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レンタルオフィス事業、不動産紹介(オフィス、住居)の営業を担当しています。こちらから営業訪問したり、逆にご連絡いただく場合もあります。お客様は基本的に日系企業となります。不動産はマニラ圏内、主にフォート・ボニファシオ、マカティの物件をご紹介しています。

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日本とフィリピンの友好、相互理解のために文化交流を行っています。具体的には、文化事業(日本映画祭や展示、公演など)、日本語教育(日本語教師の研修や日本語能力試験の実施)、日本研究・知的交流(日本について研究する人への支援、知的リーダー層の交流)を3本柱として行っています。その中でも特に文化事業と日本研究・知的交流を担当しています
26歳で今の会社をフィリピンで立ち上げ、最初はオンライン英会話からスタートしました。現在では、語学事業の中でより幅広くオンライン英会話、語学留学、海外インターンシップ、オープンカレッジ、フィリピン現地の駐在員の方たちを受け入れる、通学可能な英会話教室も運営しています。
JETRO Manila全体の仕事としては、日本からフィリピンへの輸出促進とフィリピンへの投資支援が二本柱になっています。その中で、私は調査担当として、フィリピン経済統計をまとめてデータ化し資料に起こしています。例えばフィリピンの人口ピラミッドや経済成長の状況について、他のASEAN諸国と比較をしながら日系企業に説明をします。
日本人のお客様を中心に、フィリピンでのお住まいや、出張時のご宿泊先、進出されてきた企業様向けの小規模オフィスをご案内して、住環境を整えるご提案をしております。物件は日本人のお客様が投資用に購入されたものが中心、かつ弊社も保有している物件なのでその辺りの安心感をお客様にお伝えしたいです。
フィリピンの危機的状況にいる子どもたちの支援をしているNPO法人ICANマニラ事務所でスタディツアー、研修事業、国際理解教育、資金調達を担当しています。スタディツアー、研修においては、日本からフィリピンの現状について学びたい人を募集し、ICANが実際に活動している事業地に案内します。
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