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スコットランドの夏

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日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。

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「スコットランドの夏」

晩ご飯を食べ終えた夜7時過ぎ、私と子供達に向かって「さあ散歩に行こう」とスコットランド人の夫が言う。待ってましたとばかり、子供達も急いで靴を履き始める。外はまだ太陽が燦々と輝いてる。
あたりが薄暗くなるのは夜10時半頃。それまでは真昼のように明るい。通りを歩くとすれ違う人たちが微笑んでる。「今日は最高な日だね」言葉には出さないけど、おたがいそう思ってるから私も笑顔になる。

私達がよく行く公園からはエディンバラ城や街全体が見渡せる。ここからの景色が私はとても好きで、何度見ても素敵な街だなあと思う。建物がゴシック調で、ヨーロッパの京都みたい。石畳の道路をガタガタと音をたてながら走るバスに初めて乗った時は、タイヤが外れるんじゃないかと本当に心配した。今では、ガタガタ音を聞きながらバスに乗るのが心地よくなってきた。

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晴れた日が毎日続かないスコットランド。今日が暑くても明日が暑くなる保証は全くなし。冬のように寒い日が夏にもやってくるから油断はできない。去年の夏は雨ばかりで寒くてダウンジャケットを着ていたし、何度も心の中で「こんな国、大嫌いっ!」と叫んでたよな。日本の夏が恋しくって涙した日もあったよな。

そんな私もこちらに来て1年経ったせいか、気持ちが落ち着いてきた。太陽のありがたさが分かったし、スコットランドの人々の事も少しずつ分かってきた。晴れた日は真冬でも半袖になる人をよく見かけるし、肌寒い夏の晴れた日でもこちらの女性はサンダルやサマードレスを着て歩く。夏が短いから、少しぐらい寒くても夏服を着たくなる気持ちが私も分かってきた。あと何年かしたら、私も肌寒い夏の日にサマードレスをやせ我慢ぬきで着れるようになれるかしら…。

 

<コラムニスト紹介>
ポー
2008年3月、日本からスコットランドの首都エディンバラに移住。マイペースなスコットランド人の夫、絵を書くことが大好きな5歳の娘、仮面ライダーになりたい3歳の息子と家族4人で暮らしています。
ウイスキーが大好きなので、子育てが落ち着いたら蒸溜所めぐりをしたいなと夢みています。日々感じた事、子供達や夫の事をブログにしています。
ポーさんのブログ「私 スコットランドに住んでます。」:http://ameblo.jp/japanscot823/

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