フィリピンのコンビニエンス・ストア(CVS)業界もマニラ首都圏中心に競争が激化しつつある。また、マニラ首都圏を中心とする店舗家賃の上昇にくわえ、年々交通渋滞が酷くなり配送に支障をきたすようになっており、店舗網拡大のネックとなっている。
現在は、業界断トツのセブン・イレブンをミニストップなどが追いかけようとする構図になっている。そして、2013年にはファミリーマートとサークルKが進出、 2015年3月にはローソンもフィリピン1号店をオープンした。 2015年央ごろまでは、各チェーンとも店舗網を順調に拡大させてきたが、2016年は、店舗数を減らすチェーンも見られた。特に、ファミリーマートの急ピッチの店舗減少ぶりが目立ってきいる。
2017年12月末の店舗数については、ミニストップが496店で前月よりは6店増加したが、前年同月の499店からは3店の純減となった。一方、ファミリーマート店舗数は66店で前月から更に1店減少、前年同月末の99店からは33店の純減、ピークの2015年末の120店からは54店、率にして45%の純減となっている。
一方、業界首位の比セブンイレブンの店舗数は増加傾向を辿っており、2017年9月末で2,172店となり、年初から177店増加、前年同月末の1,840店から332店、率にして18%増加している。