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フィリピンの歯科医院

これは役立つ!フィリピンの歯科医院

フィリピン国内で歯科医院を利用したことはありますか? 歯科医療のレベルはどうなんだろう? 健康保険がないので費用が大変かな?日本語で話したいが、そんな歯医者さんがいるの?そんな数々の疑問に今回はこのコーナーでお答えします! 
お話を伺ったAcero先生は岡山大学大学院医歯薬学総合研究科で学び、博士号を取得。日本の歯科医療とフィリピンの歯科医療の現場に精通されています。その他にも日本語対応可能な歯科医院・高度な技術をもつ歯科医院などもご紹介します。

Interview どう違うの?フィリピンと日本の歯科医療

Dr. Acero, Claver. Jr.

イースト大学歯学部教授
同大学院補綴学科長、
フィリピン補綴学会補綴専門医
Acero dental Clinic院長

先生は日本でも歯科医療を学ばれたのですね

 

はい。私は、イースト大学歯学部(University of the East, College of Dentistry)を卒業し歯科医師免許を取得のち、2001年に日本の文部省(現文科省)のスカラシップを得て岡山大学歯学部と同大学大学院医歯薬学総合研究科で補綴学専攻科に在籍し博士号を取得しました。5年間、日本に留学しておりましたが、滞在した岡山大学の皆さん、地元の皆さんも非常にフレンドリーでとてもエキサイティングな時を過ごしました。日本の歯科医療は、とてもすばらしく、設備も非常に優れていると感じました。

フィリピンと日本、歯科医療は違いますか?

 

現在のフィリピンの歯科医療は、皆さんがご存じの通り格差があるのは事実です。ですが、最近はフィリピンの歯科医療もレベルが格段に向上しています。フィリピンの歯科医師の多くは機知に富み、熟練した技術を持っています。例えば歯科大学で教授が受け持つ学生の数は日本に比べて多いのですが、臨床の現場で接する患者さんの数が非常に多く、短期間で熟練の技術を身につけていると感じます。
日本の場合、多くの歯科医院で高度な医療機器を備え、優れた歯科材料を整備し、治療方法も大学で教えている通り、標準的な手順に従う傾向にあるのが特徴です。

フィリピンと日本の歯科医療の相違点を4点あげましょう。

まず、フィリピンには現在歯科衛生士がいません。歯科衛生士がまだ制度として確立していないので、基本的には診療、治療、技工、クリーニングなどをすべて歯科医師がやっています。そのため歯科医師は多忙な半面多くの技術を習得することができます。
次に治療の早さがあります。フィリピンには日本のような国で行っている健康保険制度がありません。ですので逆に保険点数が治療の進行を妨げることはありませんので、治療期間は短い傾向にあります。
次に治療費です。特に自由診療においては、日本との物価の差が治療費に反映されますので、歯科矯正などをフィリピンに滞在される外国人の方がよく受けています。
そして最後は言語の問題。歯科医師のほとんどは日本語を話しません。英語での治療になるケースが多いのでその点が特に日本の方には課題になることが多いようです。

 

フィリピン在住外国人の歯科医選びのポイントは?

 

私からのアドバイスを4つあげます。
まず、歯科医師の学歴をきちんと確認します。そして歯科医師の手がけた症例を見せてもらいましょう。その上でその歯科医師に直接治療した患者さんの評判を聞いてみることです。宣伝に過度に依存しない方が賢明です。

コロナ禍の今、歯科医に行くときの注意点は?

コロナ禍においては、感染を防ぐ対策はとても重要です。目的とする歯科医院が医院内部をコロナウィルスから保護するために以下の対策を講じているか確認してください。

①医療グレードの空気清浄機を完備しているか
②クリニックの定期的な消毒をしているか
③歯科医師がワクチンを接種いるか
④患者で混雑していないか、密は危険 

患者さんも、来院の際にはマスクをきちんと付け消毒をこまめにするなどして安全に治療をうけていただきたいですね。

 

先生のクリニックについて教えてください。

 

外国で治療をうける場合、どうしても意思の疎通が気になると思います。私は日本に留学しておりましたので、日本語で治療をうけていただくことができます。また世界的にも最先端の歯科医療機器を取り揃え、またCerecOmniCAM(CAD CAM)を装備し、歯科科技工物を正確かつ迅速に製造できます。歯科材料も日本から輸入しております。歯は不可逆的ですので、早めの治療、対策が重要です。ぜひ安心して私の医院にお越しください。

 

まだフィリピン国内に2台しかない、シロナ(ドイツ)を使って技工物を作成。口腔内カメラで撮影し3Gで作成する。Acero先生が自ら作成する。また、近々にマカティにオープンする歯科センターでは、日本製のデジタル頭蓋計測分析コンピュータプログラム(仙台のライズ株式会社が開発したウィンセフ)を完備。日本の歯科医院が顔負けしそうな設備を誇る。

 

 

Pick up! フィリピンの歯科医院

数あるフィリピンの歯科医院の中から、日本人の方にとって利用しやすい日本語対応の歯科医院、利便性に優れた歯科医院、指導者としても活躍する歯科医師の医院などを8つピックアップしました! WEB掲載の詳細とともにご覧いただき、フィリピンでの歯科医院の参考にしてください!

Kobayashi Dental Clinic & Laboratory / 小林歯科医院・技工所

1989年に開院、日本人経営の歯科医院で在留邦人の歯科医療を長きにわたり支えている。院長は、日本で歯科技工所を開設、その後フィリピンのデ・オカンポ大学で歯科医学を学び、歯科医師免許を取得。同じく歯科医師の奥様と、技工士のご子息、比日両国の歯科医師免許を取得したご子息らとフィリピンの歯科医療に尽力する。技工物を医院内で院長本人が作製、時間短縮と技工物の精度に強みがある。院長はフィリピン人技工士の養成にも尽力、フィリピン初の技工士会「Dental Technologists Association of the Philippines (DENTAP)」の創立者であり、現在は名誉会長をつとめる。

 

●対応言語:日本語・英語・タガログ語 ●医院スタッフ:歯科医師2名・スタッフ2名

●住所:Unit 401, Maga Centre Bldg., Paseo de Magallanes, Magallanes Village, Makati

●連絡先☎  +632 8852 3622 (日本語、英語)  +63 917 894 7005 (日本語、英語)

E-mail:[email protected] (日本語可)

●開院時間火-土、9:00--17:00 完全予約制
※PH祝日休み・医師の都合により変更になることがあります。予めご了承下さい。 

 

 

Navales Dental Clinic / ナバレス・デンタルクリニック

愛知学院大学歯学部で学びその後、米国・ロサンゼルスのカリフォルニア大学で審美歯科を修得、米国とフィリピンの歯科医師免許をもつナバレス歯科医師が開院した歯科医院。患者さんのほとんどが、日本人や外国人だ。すべての年齢、治療に対応するが得意とするのは小児歯科、審美歯科、補綴。高度な技術と治療プロトコルを通じで最高水準の歯科治療の提供を目指す。患者さんとのコミュニケーションを大切にしているのも、ナバレス・デンタルクリニックの特長だ。

 

●対応言語:日本語・英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師3名・スタッフ4名

●住所:405 Medical Plaza Makati Building Amorosolo st. Makati city

●連絡先 ☎091755981-56/ 8817-4824/ 77518101
E-mail:navalesdental @ gmail.com FB:navalesdental.com

●開院時間 火-土、9:00--17:OO 完全予約制

 

 

YSA Dermatology-Dentistry
ワイエスエー・皮膚科・歯科

BGCで2008年に開業、オーナーの医師・Marjorie Lapid-Nazal博士が、メトロマニラの人々の健康と豊かな生活のために、皮膚科治療と歯科治療を包括的に、快適な環境の中で提供したいとの思いで当医院を開設した。患者さんは5歳児から98歳以上の高齢者まで、あらゆる分野の歯科医療に対応、また設備も国際標準の機器を完備し、ミニラボも併設。高度な技術に加えて年中無休でオープンしているのも当院の大きな魅力だ。現在メトロマニラのビッグモールのいくつかに分院を展開している。

 

●対応言語:英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師6名・歯科助手4名

●住所:Forbes Town Center, Rizal Drive, Bonifacio Global City, Taguig

●連絡先:☎Tel: +63 2 856-7878 Mobile: +63 917 513-7878
     E-mail:[email protected]

●開院時間: 月-日10:00 -19:OO ★★ 

 

 

ACERO DENTAL CLINIC
アセロ・デンタルクリニック

岡山大学大学院医歯薬系研究科補綴学専攻科で博士号を取得したDr. Claver O. Acero Jrが、同じく歯科医師でご子息の Dr. Joseph Neil Aceroとともに歯科医療に携わる。両歯科医師とも、現在、母校のUE大学で教授として後進の育成に尽力するほか、日本や他の国の歯科医師とも交流を図る。歯科用X線、CEREC OmniCAMなど、日本の歯科医院に劣らない機器を完備し、一般歯科全般に対応。近々にCEREC CADCAMとCTスキャンを完備したACERO DENTAL CENTERをマカティ消防署の裏・ Assembly Grounds(Unit203)の2階に開院予定。

●対応言語:日本語・英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師3名・スタッフ1名

住所:The Linear Condominium, Tower 1. Mayapis St. corner Malugay St. San Antonio, Makati City.

連絡先 ☎0917632924 E-mail:[email protected]

●開院時間 月-土11:00--19:OO 完全予約制

 

 

Affinity Dental Clinics / アフィニティ・デンタルクリニック

2008年に開院した歯科医院グループ。マカティのほか、BGC、アラバン、オルティガスにも医院を構える。歯科先進国の技術導入と研修による技術向上などに積極的に取り組み、手頃な治療費でありながら最高の技術を提供するために、果敢にチャレンジを続ける。

●対応応言語:英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師20名・スタッフ40名

●住所:2nd Floor, Plaza One Hundred, V.A. Rufino St., Legaspi Village, Makati

●連絡先 ☎ 09175846852 E-mail:[email protected]

●開院時間 火ー日9:00--18:OO ※BGC、オルティガス、アラバン、セブの分院情報はWEBで掲載 ★★

 

 

COSMO DENTAL BY DR. SEGUI AND ASSOCIATES / コスモ・デンタル

 2019年にDr. Isabelle Z. Seguiによって開院された。ケソンを中心に高度な一般歯科およびインプラント治療などを提供しているほかインプラント治療の専門サービスも提供する。2022年、マカティにも分院を開設予定だ。

●対応応言語:英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師4名・スタッフ5名

●住所: Unit 4b2 Eton Centris Walk Edsa Corner Quezon Avenue Brgy. Pinyahan Quezon City

●連絡先☎Landline - 83765327 Mobile - 0927-9848895 、 E-mail:[email protected]

●開院時間:月ー土9:00--18:OO  

 

 

EUSTAQUIO DENTAL CLINICS / ユースタキオ・デンタルクリニック

 沖縄生まれ、フィリピン育ちの歯科医師のRobert とその妻 Carol さんは、ともにフィリピン大学歯学部を卒業。その後両名とも米国インディアナ大学で博士号を取得し、フィリピンに帰国後に母校フィリピン大学で教鞭をとりフィリピンの歯科医療の向上に尽力している。1982年に当院を開設。Wackwackゴルフコースの近くだ。

●対応応言語:英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師4名・スタッフ3名

●住所:561 Wackwack Road, Wackwack Royal Mansion UG7, Mandaluyong

●連絡先☎ 0287279170 /0277940098/09277936367

 

 

Urban Smiles Dental Clinic / アーバン・スマイルズ・デンタルクリニック

マニラを皮切りに、STA LUCIA BRANCH、 FAIRVIEW、EASTWOOD、SHAW BLVD、AYALA MALLS VERTIS NORTHなどに分院を構える歯科医院グループ。良質かつ手ごろな治療費で歯科医療を提供。国際的レベルのトレーニングを背景に専門性の高い歯科医療を提供し、フィリピンの歯科医療レベルUPに尽力している。

●対応応言語:英語・タガログ語

●医院スタッフ:歯科医師36名、トータルスタッフ85名

●住所: AYALA Malls Vertis North Branch 4th Floor, Ayala Malls Vertis North

●連絡先:☎ 725-52572

 

 

 

フィリピンの歯科医院Q&A

フィリピンの歯科医療に関する疑問にお応えします。
フィリピンで保険はどうなっているの?治療費はどのくらい?など、治療の際にお役立てください。

 

Q1 フィリピンでは歯科医療に関する保険は?

フィリピンの保険について、本誌でもおなじみの、日系企業向けのサービスに特化した保険のブローカーCotton&Diaz(コットン&ディアス)の石井さんにお話を伺いました。

「フィリピンの歯科に関する保険は、保険会社によって差はあるものの、医療保険に含まれているか、または特約・オプションによってカバーされています。
保険対象は保険約款によって規定されており、例えば、定期的なクリーニングや知覚過敏に関する治療など具体的に記載されています。注意が必要なのは対象の提携歯科医院が設定されていますので、事前に確認しましょう」

クレジットカード付帯保険や海外旅行傷害保険に加入してれば、フィリピンで医療保険に入る必要はないのでしょうか?

「日本の海外旅行傷害保険は、その補償内容の手厚さで知られていますが、歯科は対象外です。長くフィリピンに滞在される方などは、歯科治療も考慮に入れて医療保険をお勧めします」
歯は不可逆的、放っておくと症状が進行するだけ、良くなることはありません。この特集を機にご自身の滞在に合わせて歯科についても保険を見直してみませんか?

■Cotton&Diazコットン&ディアス
☎02-8817-8650
Email [email protected](石井)
※フィリピンの保険はこちらもあわせてご覧ください。

 

Q2 治療費はどのくらいかかるの?

フィリピンは、日本と保険制度が異なるため、基本自費治療。たとえば、治療内容によって異なるものの、「日本の自費の値段として比べると半額ぐらい」だとのこと。たとえば、根管治療が日本円で4000円〜8000円、ポーセレンジャケット冠で2万円〜4万円ぐらいだそうです(目安)。逆に日本で保険適用にならない歯科矯正などをフィリピンで受けると半額以下で治療ができるため、フィリピンに滞在される間に矯正などの治療を完了される方もいます。

 

Q3 進歩する技術にどう対応しているの?

日進月歩する歯科医療。日本はもちろん国際的にも歯科医師の研鑽の場所として学会活動が盛んですが、海外の学会では、フィリピンの歯科医師も積極的に参加しているようです。フィリピンの歯科医師は英語ができることが大きなメリット。世界的な交流も深まり、フィリピンの歯科医療は今後どんどん進化しそうです。

※Q2,3は日本メタルフリー歯科学会理事・歯科衛生士部部長でフィリピンへ歯科衛生のボランティアに何度も来比されている宮田 夏絵先生にお話を伺いました。

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