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フィリピンの運転免許: 免許の書き換え方法は?免許を取得するためには?

タクシー、Grab、ジプニーやトライシクル、電車、バスなどさまざまな交通手段のあるフィリピンですが、自分で車を運転した方が何かと便利なことも。このページでは、フィリピンでの運転免許取得に必要な手続きなどの情報をお届けします。

※手続きやルールは変更になることがあります。フィリピンの運転免許関連の最新の情報はLTO(Land Transportation Office:陸運局)の公式サイトまたは公式Facebookをご確認ください。また、日本の手続きに関しては、住所のある管轄の運転免許センターにお問い合わせください。

 

日本の免許証をフィリピンの免許証に書き換える(フィリピンで申請)

日本の免許証を持っている場合は、Non-Professional Driver's Licenseと呼ばれる普通免許の申請が可能です。運転免許の申請には120日以上の長期滞在ビザを保有していることがLTOから求められます。

STEP1:日本大使館で、日本の運転免許証の翻訳証明書を申請・取得

日本の免許は英文表記がないため、日本大使館による英訳を提出する必要があります。申請料はP850。

【必要書類】

・証明書発給申請書(大使館備付け)

・有効な日本の運転免許証(原本)

・パスポート(代理申請の場合はコピー可)

・委任状(代理申請の場合)

詳細は在フィリピン日本国大使館のWEBサイトをご確認ください。

STEP2:ケソン市のLTOで、フィリピンの運転免許証の申請

以下の書類を用意し、LTOへ申請します。

【必要書類】

・運転免許交付申請書(窓口で入手もしくはこちらから)

・日本の運転免許証 原本およびコピー1部

・免許の翻訳証明書(STEP1で取得したもの)

・フィリピンへの入国が確認できるパスポートの原本とコピー1部

・有効なビザまたはACRカード

・LTOが認定したクリニックや医師が発行した領収書付きの健康診断書

・DOHが認定した検査センターでの薬物検査の陰性結果

【注意】

LTOの入り口付近には、高額で申請サポートをしている「フィクサー」と呼ばれる人達がいます。「サポートがないと、正規の運転免許証を今日受け取ることができない」などと言葉巧みに近寄ってきて、数千ペソの手数料を要求してきます。くれぐれも話に乗らないようにしましょう。

STEP3:実技試験

申請後、指定された試験場にて、実技試験に合格する必要があります。別日になることもあります。

実技試験の後は、LTOで最終登録を行い、免許が交付されます。免許の書き換えには、ライセンス費P585、申請料P100、切替費P100などがかかります。その他に、健康診断や薬物検査の費用がかかります。

 

国外運転免許証の取得(日本で申請)

道路交通法上、日本で発給される国際免許証は「国外運転免許証」と規定されています。国外運転免許証を取得すれば、ジュネーブ条約締約国にて、運転することができ、フィリピンもそのひとつです。国外運転免許証は、発行から1年以内で日本の運転免許証が有効期間内であれば何回海外に行ってもその度に利用することができます。長くフィリピンに滞在する場合には、フィリピンの免許への切り替えが推奨されています。

住所のある管轄の運転免許試験場、運転免許更新センター、指定警察署などで申請をします。手数料は2,350円です。

【必要書類】

・運転免許証

・パスポート(原本)

・写真1枚(縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル、無帽、正面、顔中心、無背景、申請前6か月以内に撮影したもの。)

・過去に取得した国外運転免許証(あれば)

東京都在住の方は、警視庁のWEBサイトで詳細をご覧いただけます。

 
 

フィリピンで運転免許証を新規取得(フィリピンで申請)

日本の免許を持っていない場合、フィリピンで運転免許を取得する方法もあります。

STEP1:Student Permitの取得

フィリピンで運転免許証を取得する場合、まず最初に、LTOの地区事務所や出張所でStudent Permitという仮免許を取得する必要があります。お近くのLTOはこちらからご確認ください。道路標識や交通安全、その他運転の基礎を学ぶため、15時間のTheoretical Driving Course(TDC)を受講することが義務付けられています。これらは、LTOおよび認定された自動車学校で受講できます。講習の受講料はP1,000~5,000です。この課程を修了し、試験に合格すると、TDCの修了証が与えられますが、これもStudent Permitの要件のひとつにすぎません。

 

画像出典: LTO’s Official Facebook page

 

【必要書類】

・Application for Permits and Licenses (APL) Form(申請書)

・LTO認定の健康診断書(原本とコピー1部)

・Theoretical Driving Course (TDC)修了証(原本とコピー1部)

・政府発行の有効な身分証(原本とコピー1部)

・保護者の同意書と身分証(未成年者のみ)

・TINナンバー(雇用されている場合のみ)

【注意】

フィリピン人の場合、16歳以上でStudent Permitを申請できますが、外国人の場合は18歳以上が要件となっています。また、120日以上の有効なビザを保有し、申請時にフィリピンに1か月以上滞在しており、今後1年以上滞在する予定であることの証明が求められます。

【筆記試験の例題にチャレンジ】

例えば、このような選択式の問題が出ます。

Question:There are two incoming vehicles on the street of an intersection with no traffic light, which vehicle has the right of way?

 A. The vehicle from the right side

 B. The vehicle from the left side

 C. The vehicle that slows down first

正解は、このページの一番下へ。

 

STEP2:実技講習と免許の取得

Student Permitを取得後、1か月~1年以内に普通免許(Non-Professional Driver's License)を取得する必要があります。免許取得は17歳以上となります。次に8時間の実技講習Practical Driving Course(PDC)の受講が義務付けられています。公道で運転を練習します。この講習を修了し、試験に合格すると、PDC修了証が発行されます。PDCの受講料はP4,000程度とされています。

【必要書類】

・Application for Permits and Licenses (APL) Form(申請書)

・LTO認定の健康診断書(原本とコピー1部)

・保護者の同意書と身分証(未成年者のみ)

・TINナンバー(雇用されている場合のみ)

フィリピンの運転免許を取得すると、フィリピンで国際免許の申請も可能となります。旅行先で運転のご予定があるときなどに、ご活用ください。

 

フィリピンの免許証を日本の免許証に書き換える(日本で申請)

フィリピンで取得した免許は、日本にて日本の自動車免許証に切替申請することができます(外免切替)。申請を受け付ける窓口は、日本の住所地の都道府県警察の運転免許センターなどで、必要書類を揃えた上で、知識確認、技能確認を経て、交付されます。18歳以上であり、海外で運転免許を取得後、その国に通算して3か月以上滞在していた方、その他視力などにも条件があります。普通自動車の場合、申請料は、2,550円、交付手数料 2,050円、併記手数料 200円です。

【必要書類】

・有効な外国の運転免許証
免許取得日が記載されていない場合は、免許取得日(初回取得日)を証明する書類(ドライバーズレコード等)が必要となります。また、2種目(例:普通免許と普通二輪免許など)以上の運転免許を取得している方は、それぞれの免許取得日を証明する書類が必要です。

・上記運転免許証の日本語による翻訳文(下記いずれかが作成したもの)

‐ 当該国の駐日大使館
‐ 日本自動車連盟(JAF)
‐ ジップラス株式会社

・日本の運転免許証(現在及び過去に受けたことのある方)

・本籍(国籍等)が記載された住民票の写し(コピー不可)(住民基本台帳法の適用を受ける方)

・旅券等(住民基本台帳法の適用を受けない方)

・免許申請上の住所に関し、居住地に滞在していることを証明する書類(住民基本台帳法の適用を受けない方)

・運転免許を取得した国などに、運転免許を取得後、通算して3か月以上滞在したことが確認できるもの(パスポート等)

・申請用写真(申請書に貼付する写真) 縦3センチメートル×横2.4センチメートル(1枚)

・運転免許取得国滞在状況一覧表

・その他 フィリピンの免許を書き換える場合には、これらの書類が必要です。
Certifiction with APOSTILLE、License History、Official Receipt(いずれも本国)、
Immigration Record with APOSTILLE(運転免許の有効期間中の滞在の全てが確認できない場合は、本国)

 

東京都在住の方は、警視庁のWEBサイトで詳細をご確認ください。

※病気や障害等についての相談は、各都道府県警察等の運転適性相談窓口で受け付けています。
※申請場所や受付時間、申請に必要な書類、手数料等の詳細は、各都道府県警察の運転免許センター等にお問い合わせください。

 

番外編

フィリピンで運転免許証を申請する際には、写真撮影のために身だしなみを整える必要があります。フィリピンのLTO事務所を訪問する際は、ノースリーブのシャツ、半ズボン、スリッパは着用しないでください。また、事務所によっては、まずログブックに名前を記載する必要がある場合があります。待ち順の手順については各LTO事務所に問い合わせることをおすすめします。

 

2023年7月13日更新

筆記試験の例題の答えは、[A]です。

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