東京ヘルスリンクは地域密着型のクリニックとしてフィリピンで開業以来18年となります。 その間、2003年のSARS（重症急性呼吸器症候群）、2009年のオンドイ（超大型台風）、そして2012年のMARS（中東呼吸器症候群）等、数々の試練を乗り越え、”災害とウイルスに対応できるクリニック“を目指し、クリニックの設置条件として、①Ground Floor（地上階）　②２ケ所以上の出入口　③空気窓の設置（換気）　④緊急時のスペース、等を念頭に開設致しました。

中でもマカテイはその典型的な事例で、クリニックの総面積はフィリピン最大の1,500平米におよび、駐車場スペースも災害対応可能なものでした。 しかし今般の新型コロナに於いては、初めてのロックダウン（都市封鎖）を経験し、現実の前に打つすべが無かったのです。

今回のパンデミックは終息の気配すら見えない状況で、如何にしてウイルスと共存し、また既存の生活を維持していけるかが大きな課題かも知れません。

再び在フィリピン日本人社会の繁栄を取り戻す為には、徹底した検査体制と医療体制を整える必要があると痛感しております。

日本人社会全体の問題として、「発熱外来の設置」、「陰圧ルームの設置」、「PCR検査装置」、「ワクチン接種」に至るまでを考える必要が有ります。 これらは我々単独での実現は困難であり、日本政府の援助等の必要性を感じるとともに、繰り返される変異ウイルスへの対策も必要だと思います。

また、早期の対策が無い限り、諸先輩方が数十年にわたって構築された、サプライチェーンの崩壊にも繋がり兼ねない、大問題であると考えております。

現在、コロナ禍による患者様の診療控えに加え、医療機関の経営体制や規模縮小等により病院選びの選択肢が狭まる中、体調に疑問をお感じの際はぜひお気軽に電話やメールにてご相談いただければと思います。

私ども日本人スタッフは常に皆様のお役に立てることを心掛けております。

東京ヘルスリンク・日本人デスク

岡田（代表）／有馬／松尾／アブラハム／武内