山本先生(神戸クリニック・医師) アラバンで神戸クリニックを経営する山本先生は、フィリピンで数少ない医師資格もつ日本人医師。YouTubeチャンネル「行列の出来る日本人医師医療相談所inフィリピン」も大好評
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山本先生(神戸クリニック・医師)
アラバンで神戸クリニックを経営する山本先生は、フィリピンで数少ない医師資格もつ日本人医師。YouTubeチャンネル「行列の出来る日本人医師医療相談所inフィリピン」も大好評。
Q. フィリピンで医師になろうとされたきっかけはなんですか?
祖父が医者だったことも影響していますが、当時日本で起きていた医学ブームの影響が最も大きいですね。フィリピンの場合、外国人は医師の国家試験に合格すれば証明書を受領することはできますが、医師免許は下りません。ですから私の場合も合格しても医者として治療に携わることはできず、当初はまた大学に行って病院経営学を学んだりしていましたね。
Q. フィリピンと日本の医療現場はどのような相違点がありますか?またどんな疾患が多いでしょうか。
フィリピンの病院は両極端ですね。高度な医院は高度、ひどいところはひどいというのが印象です。最新の設備を完備しているセントルークスなどは素晴らしいと思いますね。ある患者さんはローカル病院に診察に行った際に、あれこれたくさんの検査を受けたが必要なのか、疑問だと話していました。
少し前までは、まだ検査機器も少なく問診と簡単な検査で終わっていたものが、今は最新の設備を導入したことで、逆にそれに頼りがちな面もあるかもしれませんね。
また、日本人の場合、自分の症状を英語で的確に説明するのは容易ではありません。ですから、検査で確かめるしかないという面もあるかと思います。本来は問診をして既往症を辿れば大体疾患の状況が見えてくるものです。
Q. 日本人がフィリピンの医療を受ける際に気を付けるべき点を教えてください。
まず病院の窓口である受付の態度を見るのがおすすめです。そっけなく対応してくれるか親切に対応してくれるか。そして次はファーストラインにいる看護師です。体温を正確に測るなど基本的なことができているのかを確認してみましょう。あと言葉の問題ですね。やはり多くの日本人が日本語で症状を説明できた方が的確に伝わりやすいと思いますね。日系の医師のいるクリニックなどはやはり日本人にとってはおさえておきたいですね。
Q. フィリピンで暮らしていて気を付けた方がいいこと
私がよく患者さんに言っていることですが、飲料水には注意が必要です。注意しているつもりでも、たまにアメーバにかかってくる患者さんがいらっしゃいます。水は精製水だけを飲むようにし、レストランでは念のため飲まないようにするのも手です。アメーバにかかると腹痛や下痢が続いてしまいます。あとは生もの、賞味期限切れの食材にも注意です。最近、和食関係の飲食店も増えていますが、中には和食系の食材を扱う知識のない人が調理しているレストランなどもあるようです。そんな時は注意が必要ですね。
住居の面でいえば、アレルギー体質の人は気温の変化などで、花粉症と似た症状を出す人はいます。日本人の方の場合は、コンドに住んでいらっしゃる方も多いと思いますが、エアコンのメンテナンスを怠っているケースが多いと思います。フィルターのメンテナンスを業者に頼んでみたら症状が直ったという方もいらっしゃいます。使用頻度に寄りますが、半年に1回はエアコンの掃除をした方がよいと思います。
あと、邦人の場合、すぐに相談できる医師の知り合いを作っておくのは重要です。以前、日系企業の方と食事をしていた時に、突然彼が調子が悪いから横になると奥に行ってしまい、秘書の方が社長が痛がっているので診てもらえないかと。調べたら盲腸でした。すぐに近くのアジアンホスピタルにインターン時代の友人が務めていましたので、彼に相談して、その日のうちに手術、幸い2日後にはケロッと退院されていました(笑)。ただ、あと少し遅かったら破裂していたそうです。少し調子が悪かったらすぐに相談できる環境を作っておくことも心がけておいてください。
Q 神戸クリニックの特長を教えてください
当院はアラバンのクリニックとして総合診療を行っています。産婦人科のドクターも含め、今はレギュラーの先生が5人在籍しています。
当クリニックは高速を降りてすぐにあるフェスティバルモールの中ですので、気軽に立ちれると患者さまからも好評を頂いております。私もフィリピンにいて罹患しがちな大体の病気の治療経験を持っております。身近なクリニックとして利用していただけると思います。
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