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フィリピンの銀行紹介

フィリピンの銀行業界は、地域の銀行や大手の国際的な銀行が存在し、多様なサービスを提供しています。主要なサービスには、預金、融資、為替取引、投資商品の提供、オンラインバンキングサービスがあります。口座開設、クレジットカード発行など個人利用から、法人企業のファイナンシャルパートナーとしてのサービスまでおこなうフィリピンの銀行を紹介します。

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これでわかる! フィリピンの銀行

 

フィリピンで生活するうえで、フィリピン国内の銀行に関する知識は不可欠。ここでは、銀行業界の市場概況やインタビューをお届けます。インタビューでは、特に個人で銀行を利用する際の注意点や知っておくべき点などを、フィリピンで唯一個人利用者向けのジャパンヘルプデスクを有するBDO Unibank・ジャパンデスクの下田さんにお聞きしました。

 

フィリピンの銀行の市場概況

 

フィリピンの銀行業界は、近年の著しい経済成長を背景に拡大を続けASEAN地域における金融の中心地としての地位を確立しつつあり、市場規模は東南アジアの中でもトップクラスです。その特徴としては、未バンク層の多さ、モバイルバンキングの普及、海外送金市場の大きさなどがあげられます。

 

取引額トップ5銀行は、BDO Unibank、Metropolitan Bank and Trust Company (Metrobank)、Bank of the Philippine Islands (BPI)、Land Bank of the Philippines、Philippine National Bank (PNB)で、幅広い金融商品を提供しフィリピン経済を牽引しています。

 

外資の参入も活発です。外資系銀行は、コーポレートファイナンスや投資銀行業務を中心に活発に参入しており活動しており、フィリピンの経済発展に貢献しています。外資系銀行は、主に投資銀行業務や法人向け金融サービスに焦点を当てており、日本企業のフィリピン進出をサポートする役割を果たしています。特に製造業やインフラ関連のプロジェクトでの融資や資金調達支援が増加しています。

 

最近はデジタルバンキングが躍進、フィリピン中央銀行(BSP)もデジタルバンキング化を推進しており、キャッシュレス決済の普及が急速に進んでいます。フィリピン経済の持続的な成長に伴い、さらなる金融市場の拡大とデジタル技術の進化が期待されており、外資系銀行の参入も引き続き増加する見込みです。

 

プライマー2024年9月号(vol. 197)より

 

 

業界インタビュー:フィリピンと日本の銀行の違い、商習慣の違いの理解を深めフィリピンの生活をより快適にするお手伝いをします。

 

Q. コロナ禍を経て銀行の利用状況の変化は?

 

パンデミックの期間で、日本人のお客様のオンラインバンキング利用が格段に増えました。これまで現金主義でオンラインを利用していなかった方もワークフロムホームでオンラインバンキングを使わざるをえなくなったことが背景にあります。BDOでもオンラインバンキングでより便利なサービスをご提供していますので、ぜひ今後も利用していただきたいですね。

 

もう一つこの期間の特徴は、休眠口座への対応の増加です。フィリピンの銀行口座は2年間(小切手口座は1年)利用がないのと、休眠口座になってしまいますが、今回のコロナ禍で急に日本に帰国して2年以上が経過してしまい、口座が休眠になってしまったケースが多くありました。ご本人はまさか2年以上フィリピンに戻れないとは考えてもいなかったと思いますが、少額でも口座利用をしてれば休眠口座になることはありません。BDOのATMカードは日本のコンビニエンスストアのATMなどでもお引き出しが可能です。今後ぜひ覚えておいていただきたい点です。

 

また、ご本人確認が必要な場面で登録情報の携帯へお掛けしても、すでに情報が変更になっており、確認に時間がかかってしまったケースも多いですね。

 

長期の不在、住所や会社、携帯電話などのお客様情報が変わった時、ぜひ銀行への連絡も必要だと頭のどこかの片隅においていただきたいというのが私たちの願いです。

 

Q. 日本人の方がよく陥りがちなトラブルは?

 

カード支払いの際にカード情報が盗まれてしまうというトラブルは時々あります。信頼できない場所ではカードを使用しない、ケースバイケースで現金支払いを利用する、といった対応も必要でしょう。またよくあるのはご主人のご出張中にATMカードをご家族に渡していて、その方がカードを紛失するなどしてカード利用できなくなるケースです。このようなトラブルの場合、銀行は利用された方ではなく、口座名義人の本人に支店までお越しいただかないとカードの再発行はできません。ご本人に連絡がとれず、利用がしばらくできないなども起こりえます。そんなときに利用していただきたいのが共同口座です。これは日本の銀行にはないもので、複数の名義で口座をつくり、その名義人全員が一枚ずつカードを保有し、ご利用いただくことが可能です。

 

Q. フィリピンの銀行を知ってうまく活用するには?

 

BDOでは、日本の駐在員様向けに銀行口座のご利用方法に関する会社向けプライベート無料セミナー/ウェビナーを開始しました(下記)。前述の共同口座のようにフィリピンと日本では銀行取引でも異なる点があり、お困りの事態が発生する前に、まず日本語でその違いをご理解頂ける内容になっています。法人の方でなくても3名以上でご連絡いただければ開催が可能ですので、ぜひHPのFAQとあわせてご活用ください。

 

現在ジャパンヘルプデスクでは皆様からメールでご相談を頂いたうえで対応させていただいております。小さなことでも、ぜひメールでお問い合わせください。私たちも、皆様のフィリピンでの生活をより快適にするお手伝いをしてまいります。

 

[プライベートセミナー内容]

基本のセッション 追加可能なセッション
・日本とフィリピンの銀行文化の違い

・銀行口座の開設

・オンラインバンキング

・クレジットカード

・海外送金

・両替

・保険

・資産運用

 

 

BDO Unibank, Inc.
ビーディーオー・ユニバンク

Japan Desk SME/Individuals Team Head
下田 裕深氏

銀行のお困りごと、お問い合わせを日本語で迅速に対応いたします。

フィリピン最大規模の商業銀行BDO Unibank, IncはSMグループの一員として、銀行支店数1,400店舗以上、ATM4,300以上の設置、リアルタイムな給与振り込み、さらにBDOペイなど様々なサービスをご提供しています。また、ローカルオフィサー以外にも日本人を含む10名の日本語スピーカーが在籍し、特にジャパンヘルプデスクは国内唯一の個人向けチームが、皆様のフィリピンでの生活のお手伝いをしております。E-mailをお送りいただきましたら、日本語で対応させていただきます。ぜひご活用ください。

BDO Unibank, Inc.の詳細はこちら

 

インタビューは2022年9月号(vol.173)より。

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