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フィリピンのインターネット会社紹介

フィリピンのインターネット業界は、今後の成長が期待されています。フィリピン国内ではスマートフォンの利用率も年々増加しており、eコマース市場も急速に成長しています。インターネット回線、オフィスのインフラ環境構築など、フィリピンでのビジネスに欠かせない、インターネット関連企業を紹介します。

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これでわかる!フィリピンのインターネット業界

 

今の時代どこにいても、ビジネスや生活をするうえでインターネットは欠かせません。それはフィリピンでも当然おなじ。特にテレワークが増えている昨今では、インターネットにストレスを感じない環境を求める方も多いことでしょう。PLDT、Globe が業界シェアの多くを占めるなかで現在はその他日系を含む企業も活躍しています。

今回はマニラとセブでインターネットサービスプロバイダーとして躍進するRISEさんに、フィリピンのインターネット事情についておはなしを伺いました。よりよいインターネット環境の構築にご活用ください!

 

フィリピンのインターネット業界の市場概況

 

フィリピンでは、モバイルブロードバンドが主要なインターネット接続手段となっています。主なモバイル通信事業者は、Globe Telecom、Smart Communications、PLDTなど。また固定ブロードバンド市場も成長しており、主要なブロードバンドプロバイダは PLDT、Globe Telecomなどがあげられます。そして、高速光ファイバー接続の普及も進んでいます。プロバイダー間の競争も活発化しており、新たなインターネットサービスプロバイダーやインターネットエクスチェンジポイント(IXP)の設置が進んでいます。

 

この中にあって、外資の参入も進んでいます。外国の通信会社やインターネットサービスプロバイダーは、フィリピン国内の通信企業やインターネットサービスプロバイダーと提携し、合弁会社を設立したり、資本参加し市場を徐々に拡大しています。また、外国の通信企業やケーブルオペレーターが海底ケーブルの敷設や運営を行っている例もあります。

 

外国企業の参入によりフィリピンのインターネット回線業界は国際的な競争が加速化し、技術やサービスの向上が促進されています。しかしフィリピンの市場はローカルの主要プロバイダーが依然として大きなシェアを持っており、現地企業とのパートナーシップや競合戦略が重要と見られています。

 

※Ding、Research and Markets、World Bankなどのデータをもとにプライマー作成

 

業界インタビュー:接続安定性、信頼性、サポートの質が大きなカギ

 

Q. インターネット回線市場の動向を教えてください。

 

近年、全世界の多くの企業がコロナ禍での環境の変化に対応するため、リモートワークへと移行しています。これは各企業にとって想像以上に大変な課題であることは、みなさん周知のとおりです。業務の効率化や離れたチームのサポートで、インターネットの帯域幅が足りずに接続が突然切断されるような事態は避けなければなりません。多くの企業が直面している接続安定性の課題のため、インターネットサービスの質に対する意識が高まっている現状です。

 

Q. フィリピン、日本のインターネット回線の現状は?

 

他の先進国と同様に、日本での法人向けインターネットは、帯域保証のないベストエフォート型※1が主流で最大1Gの速度で利用することもできます。潤沢なバックボーンが機能しているため、日本のインターネットプロバイダーは、ネットワーク全体でより高速な共有速度を提供することができます。

 

一方フィリピンではより高速なインターネットを利用するためには、専有回線のプランを利用する必要があります。このプランを利用すれば、帯域幅を専有して確保できますが、料金は高くなります。しかし、より安定したインターネット環境を確保することはビジネスの優先事項であるために、帯域保証の必要性を認識するお客様は増えています。

 

また顧客満足度を見ると、フィリピンでは依然として大きな課題です。特に、アフターサポートや開通までのスケジュールは充分に確認する必要があります。最近では、フィリピンでも帯域幅やバックアップ接続の重要性等、企業がインターネットサービスに求めている点を理解している開発者が増えてきました。そのため、少し前とは異なり、複数の異なるプロバイダーの設備を備えたオフィスビルを見つけることも以前より容易になってきました。このような冗長性があれば、テナント企業側は代替回線の設置に伴う煩雑な手続きを心配する必要も少なくなります。

 

Q. オフィスユースのインターネット回線の選び方は?

 

サービスの質の高さを、お客様が理解できる方法できちんと証明してくれるプロバイダーを選びましょう。速度や信頼性は、SLA(サービス品質保証)や指標によって裏付けられる必要があります(下の囲み参照)。各社、この数値を公表していますので、選択の大きな指標になります。

 

安定性の確保の面では、RISEでは送信元と送信先のアドレスを結ぶネットワーク経路を誰でも確認できるツール「looking glass」を提供しています。これは利用している特定のサーバーがある場合に有益です。いずれにせよ加入前にはプロバイダーのカスタマーサービスにメールで問い合わせて、アフターサポートがどのような対応になるのかも確認することをお勧めします。

 

 

Q. 自宅用インターネット回線の選び方は?

 

まず大前提として、自宅建物での利用可否の確認です。コンドミニアムや住宅エリアによって、プロバイダーやプランの選択が限られている場合があります。地域によっては、カバレッジエリア内であっても、光ファイバーのポートがない場合もあります。お引っ越しの際には、どのプロバイダーやプランが利用できるのか、事前に確認することをお勧めします。将来に備えて、できる限り建物内に複数のプロバイダーがある物件を選びましょう。

 

Q. フィリピンのインターネット回線は今後どうなるでしょう?

 

インターネットへの依存度が高まるにつれ、フィリピンでもインターネットに関する有意義な議論が行われるようになってきました。今ではフィリピンの経済回復の鍵の一つとみなされて、議会でも「Open Access to Data Transmission Act」という法案の審議に入り、インターネット業界の自由化を目指し動いています。具体的には、市場参入への障壁を低くし、公正でオープンな競争を促進することで、サービス全般の向上を促進することが期待されています。RISEもお客様のニーズに合わせてサービスを展開していきます。

フィリピンのビジネスを円滑に推進するために、インターネット回線でお困りの法人様はぜひ当社にご連絡をいただけたらと思います。

 

 

フィリピンのインターネットQ&A

 

フィリピンのインターネットってホントのところどうなの? そんな疑問の数々にお答えします!回答に当たっては RISE社、InfiniVan社にご協力いただきました。

 

Q. 国際的にみてフィリピン、日本のインターネット速度のレベルは?

 

アメリカ・ワシントン州シアトルを拠点とする企業「Ookla」の通信速度測定アプリ 『Speedtest(スピードテスト)』が、2020年4月の時点で固定ブロードバンドおよびモバイルデータのインターネット速度が最速である国のランキングを表す“Speedtest Global Index”を公開(右表)。これによると、固定ブロードバントではシンガポールが一位、米国14位、日本は24位、フィリピンは81位という結果でした。とはいえ、前回比較で11P+になっていますので、今後期待できそうです。

 

 

Q. フィリピンの回線の種類と選び方は?

 

フィリピンのインターネットブロードバンドサービスは主に、ケーブル回線と電話回線(DSL)、光ファイバーを利用するタイプの3種類。最近は大きく改善されているとはいえ、まだまだフィリピンはインフラが安定していないため、回線も不安定。停電や配線不備で突然プロバイダーがシステムダウンしてしまうことも。そんな時の緊急対策用に最低でもプロバイダー2 社とそれぞれ回線を契約し、バックアップ用の回線を持っておきたい。

 

Q. インターネット回線の種類はどんなものがあるの?

 

フィリピンの回線の種類は大きく分けて二つ。
①ベストエフォート型※1…「最大限努力する」という言葉通り、記載されている速度数値は「理論上の最大値としての速度」。実際の通信速度を保証しているわけではない。通信速度は使用する環境に左右され速度を一定に保つことが難しく記載の最大速度より遅いのが常。
②帯域保証(ギャランティ)型…指定の帯域を確保し、通信速度(品質)を保証する。安定的な通信環境を常に使用できるがベストエフォート型に比べ、費用は高い。

 

Q. フィリピンの有力プロバイダーは?

フィリピンのプロバイダーといえばPLDT,Globeがあげられる。この2社と今回お話を伺ったRISEの安定性の指標を比べたのが下の表。この数値は一つの指標でこれだけで評価はできないが、インターネットの自由化が進む今、各企業の活躍が期待される。

 

 

 

RISE/ライズ
経営戦略アドバイザー 岡上トムさん(右)
営業マネージャー  高土聡子さん(左)

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