フィリピンのオフィス機器企業紹介
フィリピンのオフィス機器業界は、ビジネスや教育分野で広く利用されている機器や用品を扱う産業です。プリンターやスキャナ、複合機など、フィリピンでのビジネスを効率化するオフィス機器関連企業を紹介します。
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これでわかる!フィリピンのオフィス機器業界
オフィス機器と一口にいってもその分野は多岐にわたります。管理業務やオペレーションをサポートするためのオフィス機器、通信機器、セキュリティ機器など、フィリピンのオフィス機器業界について、紹介します。
フィリピンのオフィス機器市場は、経済成長とBPO産業の拡大を背景に堅調に推移しています。国内GDPは2025年に約P28.5兆(約4,975億USD)で、約5.5%増の高成長を維持し、企業投資を促進しています。
特にプリンター、複合機、ファックス、ネットワーク機器などの需要が増加。BPO拠点では大量のプリント需要と書類管理が常態化しており、バックオフィス向けにも信頼性重視の機器が選ばれています。
製品群は、プリンター・複合機、スキャナー・ファックス、プロジェクター・ディスプレイ設備、ネットワーク/通信関連など。フィリピンでは耐久性・アフターサポート・省電力性能が重視される傾向にあります。
最新トピックでは、デジタル化推進によるペーパーレス化が進む一方、重要書類の保管・印刷用途には根強い需要が残っており、AI搭載プリンタの自動診断機能など先端機能に注目が集まっています。
日系など外資メーカーの進出も活発です。メンテナンス拠点と部品の現地調達ネットワークを構築。現地代理店とも連携し、稼働率と信頼性の高い体制を整えています。
課題としては、中古機リセールの横行による価格競争、ITガバナンス整備が遅れる中小企業での導入遅延、地方エリアのサービス網の弱さが挙げられます。
今後は、サブスクリプション型レンタル契約やIoT連携による稼働状況モニタリングなど運用効率化商材が伸びると見込まれます。また、政府による電子政府政策・デジタルID整備支援を契機に、公共部門向け市場も拡大の予兆。ハードウェア中心から“データ管理とITサービスを含む総合ソリューション”へのシフトが鮮明です。
プライマー 2025年8月号(vol.208)より