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フィリピンのゴム製造企業紹介

近年、ゴム製品の製造量は世界的に増加しており、自動車産業や建設業界、電子機器産業などの発展により、タイヤやホース、シーリング材、電子部品などの需要も増加しています。また、消費者製品分野でも、スポーツ用品や日用品などの分野で、ゴム素材が広く使われています。フィリピンではどうか?ゴム製造業の概要を調べてみました。

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これでわかる!フィリピンのゴム製造業界

 

近年、ゴム製品の製造量は世界的に増加しており、自動車産業や建設業界、電子機器産業などの発展により、タイヤやホース、シーリング材、電子部品などの需要も増加しています。また、消費者製品分野でも、スポーツ用品や日用品などの分野で、ゴム素材が広く使われています。フィリピンではどうか?ゴム製造業の概要を調べてみました。

 

フィリピンのゴム製造の現状

 

フィリピンのゴム製造業界は近年急速に成長しており、2023年には約1兆5千億円規模に達しました。今後も年平均5%以上の成長が見込まれており、2025年には約2兆円に達すると予測されています。

 

フィリピンは天然ゴムの生産国であり、2023年の生産量は約70万トンでした。これは世界全体の約2%に相当します。しかし、フィリピンの国内需要は生産量を上回っており、不足分を輸入しているのが現状です。2023年の輸入量は約30万トンでした。輸入先は主に中国、タイ、ベトナムなどです。

 

フィリピンでは、自動車産業が近年急速に成長しており、それに伴いタイヤなどのゴム製品の需要も増加しています。また工業用ゴム製品としては、建設活動の活発化にともない、ホースやベルトなどの需要も増加。医療用ゴム製品の需要も増加しています。

 

課題としては原材料となる天然ゴムの価格変動、高度な技術を持つ人材の不足、中国やベトナムなどの競合国との競争の激化などが挙げられます。

 

フィリピン政府は、ゴム産業の振興政策を推進しており、高品質なゴム苗木の育成、ゴム農家の技術指導、ゴム加工施設の整備などの施策を行い、生産量の増加を目指しています。これらの施策により、今後フィリピン産の天然ゴムの生産量が増加することが期待されます。

 

(プライマー2024年4月号(vol. 192)より)

 

フィリピンで製造している製品のカテゴリ比率

 

フィリピンのゴム製造分野の製造品目は、広範囲にわたりますが、上位10品目は表1の通りです。特に自転車用タイヤや医療用ゴム製品など、需要が安定しているといわれる分野の製品が多くなっています。

 

ゴム製造は、COVID-19の影響による需要の低迷など、一部の国々ではで生産量の減少が見られています。また、環境保護意識の高まりにより、天然ゴムやリサイクル素材を使用した製品の需要が増加していることも、今後の動向に影響を与えると予測されています。

 

表1 フィリピンで製造されるゴム製品

出展、資料:International Rubber Study Group (IRSG) 2020年度統計. Statista. (2021). など

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