フィリピンの電車(LRT,MRT,PNR)
メトロマニラには、LRT、MRT、PNRという3種類の電車があります。こちらのページでは、各電車について解説し、その中から利用機会の多いLRTとMRTの乗り方についてご紹介します。
1.電車の種類について
LRT 1 (Light Rail Transit 1)
1984年12月に開通したLRT 1号線は、フィリピンで最初の高速鉄道路線であり、東南アジアで2番目のライトレールとされています。マニラの主要都市を通り、マカティ、パサイ、ケソンシティなどにも停車し、Baclaran 駅(パサイ市)からRoosevelt駅(ケソン市)までを南北に繋いでいます。有名観光名所のイントラムロスやバクラランマーケットなども結んでいます。運賃は、目的地により片道P15~P30。始発は全日4:30~。終電は、平日Baclaran発22:00、Roosevelt発22:15、土日・祝日はBaclaran発21:30、Roosevelt発21:45となっており、5~7分間隔で運行しています。
LRT-1には「ikotMNL Mobile App」という公式アプリがあり、駅の混雑状況、列車の発着状況、最寄りのレストラン、モール、観光地などをリアルタイムで知ることができます。ikotMNLモバイルアプリは、Google Play StoreまたはApp Storeからダウンロードすることができます。
(駅名一覧)
ROOSEVELT - BALINTAWAK - MONUMENT - 5th AVE - R. PAPA - ABAD SANTOS - BLUMENTRITT - TAYUMAN - BAMBANG - DOROTEO JOSE - CARRIEDO - CENTRAL TERMINAL - UNITED NATION - PEDRO GIL - QUIRINO AVENUE - VITO CRUZE - GIL PUYAT - LIBERTAD - EDSA / TAFT AVE - BACLARAN
LRT 2 (Light Rail Transit 2)
(画像出典:LRT2公式FB)
Antipolo駅(アンティポロ)からRecto駅(マニラ市) までを東西に繋いでいます。LRT1よりも車内が広いのが特徴。Doroteo Jose Station駅でLRT1と接続しています。運賃は、目的地により片道P15~P30。始発は全日5:00~。終電は、全日Antipolo駅発が21:00、Recto駅発が21:30となっています。
(駅名一覧)
ANTIPOLO-MARIKINA-SANTOlAN - KATIPUNAN - ANONAS - CUBAO - BELMONTE - GILMORE - J. RUIZ - V. MAPA - PUREZA - LEGARDA - RECTO
MRT 3 (Metro Rail Transit)
(画像出典:DoTr)
マカティやオルティガスなどの主要ビジネス街を繋ぎ、2000年の開通以来、多くの通勤客で溢れており、毎月100万人ほどの利用客がいます。運賃は、目的地により片道P13~P28です。始発4:30~終電23:00の間、10分程度の間隔で運行しています。平日の6:30~9:30、16:30~19:30がピークタイムで特に混雑しています。2021年以降、MRTではペットの同乗が可能になりました。ただし、オムツを着用していて、2×2フィート(約61㎝)の大きさのキャリーに入れなければなりません。
(駅名一覧)
NORTH AVENUE - QUEZON AVENUE - GMA KAMUNING - ARANETA CENTER CUBAO - SANTOLAN ANNAPOLIS - ORTIGAS - SHAW BOULEVARD - BONI - GUADALUPE - BUENDA - AYALA - MEGALLANES - TAFT AVENUE
PNR (The Philippine National Railways)
1892年11月24日に開業したフィリピン国有鉄道。現在、北はカロオカンから、南はラグナ州カランバまで、夏の避暑に最適なリゾート地が広がっています。運賃は、エアコン付き列車に乗る場合、目的地により片道P15~P60です。運行時刻は、空き状況や天候などにより変更されます。最新情報は、公式FBでご確認ください。
2. 電車の乗り方について
①駅に行く

②チケットを買う


まめ知識:便利なカード「Beep Smart Card」

まずICカードをP30で購入し、例えばP100をデポジットすれば使うたびに利用料金か徴収されるシステム。日本のスイカ等と同じです。LRT1、LRT2、MRT3などの駅でチャージすることができます。チャージ金額は最大P10,000までですが、紛失時には戻ってこないので、注意してチャージしましょう。
③いざ改札へ




(ほとんどの人が真ん中で待っている場合もありますが、状況によって臨機応変にご対応ください。)
④乗車中

車両の前方に、「LOADING AREA」という女性やお年寄り、妊婦さん専用の車両があります。
3. 利用する際の注意点
車内やホームには警備や係員がいますが、人の出入りが激しいため、スリも多く発生します。貴重品は全てバックに入れ、自分の前で持ったほうが良いでしょう。特に、混雑時にはスリの危険性が高まるのでご注意ください。
ラッシュ時間帯にはどの電車も大変混雑します。特 に LRT1と MRTは入場制限がかかり、電車に乗るだけでも40分以上かかってしまうこともあります。時間に余裕をもって行動することをおすすめします。
また、電車は激しく揺れることがあります。車内では吊革につかまりましょう。
利用する際には、安全に十分注意し、フィリピンライフを楽しんで下さい。