メイド
フィリピンでは、高所得者に限らず一般家庭でもメイドを雇い生活しています。
こちらのページでは、フィリピンにおけるメイドの特徴から実際の雇い方までメイド事情についてご紹介します!
① 雇用形態は大きく分けて、「住み込み」と「通い」の2 通りがあります。
雇用形態により料金は異なりますが、住み込みで雇うのが一般的です。
・ 住み込み
炊事洗濯掃除(炊事はほぼフィリピン料理のみ)と言う条件下では、
月額P2~3,000(固定給)
・ 通い
契約で決めた休日を除いて毎日通い、炊事洗濯掃除と言う条件下では、
月額P4~5,000(固定給)
一般的に通いの場合は、通勤費などの補助ありません。
(※必ずしもこの限りでなく、話し合って契約を結びましょう。また、より良い関係を築く為に契約内容を明確にしましょう)
② 「料理の得意なメイド」や「掃除が得意なメイド」など、分野ごとに適したメイドを雇う家庭もあります。

・ 料理専門のメイド(クック)
日本食が作れるなどのスキルを持っている場合、給与は相場より高めに支給するのが一般的

・ 子守り専門のメイド(ヤヤ)
子供の教育のために、英会話能力が高いメイドを求める人が多い

・ 洗濯専門のメイド(ラベンデラ)
単身者向けのコンドミニアムには洗濯機が付いてない場合があるので、ランドリーに出す手間を省きたい人にオススメ
通いのパートタイム
夫婦だけの家庭や単身者、「子供が大きくなり毎日は必要ない」といった 方には便利。「長くいられても落ち着かない」という方は、短い時間のみ頼 むのが良いでしょう。
通いのフルタイム
契約にもよりますが、朝9時~17時(日曜、祭日を除く)まで自宅に来てくれます。通いであれば、メイド専用の個室も必要なく、交通費を出す程度のコストになりますので、他人が1つ屋根の下にいることのストレスを感じる 方には向いています。
住み込み
生活を共にしながら、24時間同じ屋根の下で家族のために働く形態です。 「子供が小さい」、「家が大きい」、「来客が多い」などの家庭では住み込みがベストです。 フィリピンでは、たいてい二部屋以上あるコンドミニアムやマンションにメイド用の個室があります。その一角にはメイド専用のトイレやシャワーがあります。
- 駐在員の場合、 前任者が帰国する際に、そのまま住居と一緒に引き継ぐことがあります。 探す手間が省けますが、メイドとの相性もありますので、無理して引き継ぐことはありません。自分の家庭に合った人を選びましょう。また、メイドを引き継いだ場合は、自分の家庭に沿った仕事のやり方を教えましょう。
- 「マニラ日本人会」をはじめとするコミュニティー掲示板は、大変貴重な情報源です。様々な情報とともに、メイドの紹介などについて記事 が掲載されていることがあります。日本人同士の紹介なので安心です。 また、日本の文化や日本式の家事に既に慣れているメイドさんが多いのでオススメです。
- 評判の良いメイドの友達や親戚などから紹介してもらうと、良いでしょう。
- 同僚からの紹介 同じ会社で働く現地スタッフの中にもメイドを雇っている人がいるはずなので、尋ねてみるのも良いでしょう。
- メイド斡旋業者を活用 多少の手数料は取られますが、斡旋業者経由で見つけると、身元のしっかりしたメイドを雇えるでしょう。
メイドの紹介サイト
- Maid Provider 電話 02-405-0000
- Maid in the Philippines 電話 02-919-5616
- MAID.PH 電話 02-654-4996
WEB www.maidprovider.ph
WEB maidinthephilippines.net
WEB www.maid.ph
- 面接は、可能であれば夫婦二人で行いましょう。一人では見抜けないことに気づくことができます。また、フィリピンに長く住んでいる友人や知人に立ち会ってもらい、意見をもらっても良いでしょう。さらに、子供の面倒も見てもらう場合は、実際に子供に接してもらい、世話の仕方など様子を見ると良いでしょう。
- 給与の確認は、相手の様子を見て、判断するのをオススメします。まず最初に、相手がいくらくらいを望んでいるかを聞き、自分が考えていた金額を超えているか、下回っているか確認しましょう。もし、上回っていた場合も、妥協の出来る範囲であり、フィリピンの相場とあまりにかけ離れておらず、良さそうな相手であった場合は、相手の要望で折り合った方が良いでしょう。ちょっと不安のある相手であった場合は、雇用主側の希望する金額で来てもらえるか尋ねましょう。また、不安のある相手の場合は、まず一ヶ月の条件で働いてもらうことをおすすめします。一ヶ月の仕事の様子によって、相手の希望額にするか、あるいは、契約を結ばないという判断も重要です。
- 履歴書を持参してもらいましょう。
- 学歴を確かめる。
- 独身か既婚か確かめる。
- 既婚なら子供の数と配偶者の仕事も確認する。
- 前の勤務先や、働いた年数
※採用、不採用関係なく、面接時の交通費は払ってあげましょう。
採用するにあたり、2週間~1ヶ月間の試用期間があることをしっかり伝えましょう。もし雇用主の期待に沿わない場合は、辞めてもらうことになります。その場合も、働いた日数に対する給料を支給します。
作成する 契約書には以下の項目を入れましょう。
- 仕事の内容 (仕事の内容を明確に取り決め、記載しましょう。)
- 就業形態と勤務時間は「住み込み」もしくは「通い」によって異なりますが、雇用に合わせた就業形態を記載しましょう。
- 報酬: 給料は月1回の支給とし、現金払い。ボーナスも同様に現金払いとする
- 休日および休暇
- 労働時間と時間外勤務における追加報酬
- 雇用期間 (試用期間があることを伝えておきましょう。)
- 本採用までの試験期間
(実際に働いて様子を見ないと有能かどうか判断が出来ません。そのため、試用期間を1~3ヶ月ほど設けましょう。)
- 病気になった場合(医療費や保険に関して、明確にしておきましょう。)
- 住居および医療について
- 貸付契約
- 解雇する場合の条件
- その他両者の合意事項
フィリピンでは、2013 年3 月より家内労働者(メイド)を保護する家内労働者法が成立しました。労働条件や待遇に関して、13 ヶ月給与(ボーナス)、有給休暇の支給などが義務づけられることになりました。
詳しくは、JETRO のニュースレポートをご参照ください。 https://www.jetro.go.jp/biznews/2013/03/5153e19d518b0.html
メイドにお願いのできる仕事として以下のものが挙げられます。
仕事の方法は、家庭によって、それぞれの文化、習慣によっても異なりますので、1つ1つ手順を追って説明し、デモンストレーションを加えながら指導しましょう。
- 掃除
- 洗濯
- 買い物
- アイロンかけ
- 料理
- 子供の世話
- ありがとうの感謝の気持ちを伝えましょう。
- 信頼関係を築くように努めましょう。
- 雇用主として威厳を保ちましょう。
- 仕事の内容範囲は、明確にしておきましょう。
- 給料の支払いは守りましょう。
- 我慢できることは目をつむり、妥協をすることも必要です。
- 人前で怒ったり、怒鳴るのは止めましょう。
- 契約や規則を守らなかったときは注意をして、2度と行わないように理解させましょう。
- メイドの文化、習慣、食生活、生活や宗教の違いなどを理解しましょう。 教育を得るチャンスがなかったことを理解しましょう。