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フィリピンのメイドさんを雇う際に知っておきたいこと

フィリピンでは、高所得者に限らず多くの一般家庭でもメイドさんを雇い生活しています。こちらのページでは、フィリピンにおけるメイドさんを雇用する場合に知っておきたいことや実際の雇用の仕方、心がけておきたいことまでフィリピンのメイドさん事情についてご紹介します!

 

 

フィリピンのメイドさんを知ろう!

メイドさんの仕事内容

メイドさんにお願いできる仕事として以下のものが挙げられます。

・掃除
・洗濯
・買い物
・アイロンがけ
・料理
・子どもの世話

仕事の方法は、家庭によって、それぞれの文化、習慣によっても異なりますので、1つ1つ手順を追って説明し、デモンストレーションを加えながら指導しましょう。

 

メイドさんの専門性

業務内容は契約によりますが、「料理の得意なメイドさん」や「掃除が得意なメイドさん」など、分野ごとに適したメイドさんを雇う家庭もあります。

料理専門(Cook/クック):日本食が作れるなどのスキルを持っている場合、給与は相場より高めに支給するのが一般的です。

子守り専門(Yaya/ヤヤ):子どもの教育のために、英会話能力が高いメイドを求める人が多いです。

洗濯専門(Labandera/ラバンデラ):自分で洗濯をする手間を省きたい人にオススメ。tagapaglaba/タガパグラバとも呼ばれます。

※日本語のニュアンスと異なり、英語で"maid"というと、失礼に聞こえてしまいます。英語でメイドを指す言葉として、domestic worker(より正式な表現)や、home helper、housekeeper(清掃などが中心の場合)を使うのが望ましいでしょう。

 

雇用形態

雇用形態は大きく分けて、「住み込み」と「通い」の2通りがあります。

通い Stay-out(パートタイム/フルタイム)

通いであれば、メイドさん専用の個室も必要なく、他人が1つ屋根の下にいることのストレスを感じる方には向いています。夫婦だけの家庭や単身者、「子どもが大きくなり毎日は必要ない」といった 方はパートタイムで依頼することも。「長くいられても落ち着かない」という方は、週に何度か短い時間のみ頼んで必要な家事をお願いすることができます。フルタイムの場合には、契約にもよりますが、朝9時~17時(日曜、祭日を除く)まで毎日自宅に来てくれます。

メイドさんのスキルや条件により金額はさまざまですが、契約で決めた休日を除いて毎日通う場合、月額P16,000(固定給)程度がマニラの相場とされています。交通費についても話し合って契約を結びましょう。パートタイムの場合は、時給制にするか一回ごとにいくらと設定するのが一般的です。


住み込み Stay-in

生活を共にしながら、24時間同じ屋根の下で家族のために働く形態です。 「子どもが小さい」、「家が大きい」、「来客が多い」、「ペットがいる」などの家庭では住み込みがベストです。 フィリピンでは、一軒家や二部屋以上あるコンドミニアムのユニットにはほとんどの場合メイド用の個室があります。その一角にはメイド専用のトイレやシャワーがあります。マニラの相場は下記の通りです。経験によってはもう少し高い場合もあります。また一年ごとに5~10%の昇給をするのが一般的です。一年に一度、一か月分のお給料をボーナスとして支給しますが、フィリピンでは13th Month’s Salary と言います。“Bonus”と言ってしまうとこの 13th Month’s Salary とは別に特別にもらえるものだと思われてしまいますので、きちんと「これは13th Month’s Salary です」と言いましょう。

・クック(フィリピン料理のみ):P11,000/月
・家事全般(洗濯、アイロン、掃除など):P9,000/月
・ヤヤ (子どもが~1歳頃の場合):P10,000/月
・ヤヤ (子どもが1~3歳頃の場合): P9,000 /月

※金額は、Wadyong Maids Employment Servicesへのプライマー取材による2023年7月時点の参考価格です。

 

メイドさんを雇用する

実際にメイドさんを雇用するためのステップや心がけておきたいことについて、ご紹介します。

メイドさんを探す

駐在員の場合、 前任者が帰国する際に、そのまま住居と一緒に引き継ぐことがあります。 メイドさんを探す手間が省けますが、相性もありますので、無理して引き継ぐことはありません。自分の家庭に合った人を選びましょう。また、メイドさんに引き続き働いてもらう場合はは、自分の家庭に沿った仕事のやり方を教えましょう。

メイドさんを探す際に、日本人コミュニティーは、大変貴重な情報源です。フィリピン在住の日本人同士の紹介で、日本の文化や日本式の家事に既に慣れているメイドさんが見つかることもあります。また、評判の良いメイドさんの友達や親戚などから紹介してもらうと、良いでしょう。

同じ会社で働く現地スタッフの中にもメイドさんを雇っている人がいるはずなので、尋ねてみるのも良いでしょう。ただし、フィリピン人が雇うメイドさんの多くは英語ができない場合が多いので、ご注意ください。

また、Facebookを活用して、募集をかけたり、紹介を希望することも方法のひとつです。

身近に紹介者がいない場合、メイド紹介会社に頼ることもできます。

参考)Maid Provider PH ( https://www.maidprovider.ph/ TEL:02-7212-9459 / 02-517-1308 / 0939-577-5208)

Wadyong Maids Employment Services(https://maidphilippines.net/ TEL:02-86402523 / 02-75778527)

 

面接(Interview)

面接は、可能であれば夫婦二人で行いましょう。一人では見抜けないことに気づくことができます。また、フィリピンに長く住んでいる友人や知人に立ち会ってもらい、意見をもらっても良いでしょう。さらに、子どもの面倒も見てもらう場合は、実際に子どもに接してもらい、世話の仕方など様子を見ると良いでしょう。

給与の確認は、相手の様子を見て、判断するのをオススメします。まず最初に、相手がいくらくらいを望んでいるかを聞き、自分が考えていた金額を超えているか、下回っているか確認しましょう。このようなやり取りは口頭ではなく紙に書きながら行います。もし、上回っていた場合も、妥協の出来る範囲であり、フィリピンの相場とあまりにかけ離れておらず、良さそうな相手であった場合は、相手の要望で折り合った方が良いでしょう。ちょっと不安のある相手であった場合は、まず雇用主側の希望する金額で来てもらえるか尋ねましょう。そしてさらに、まず試用期間(Probationary Period)を設けて働いてもらうことをおすすめします。試用期間中の仕事の様子によって、相手の希望額にするか、あるいは、契約を結ばないという判断も重要です。

面接時の確認事項

・履歴書を持参してもらう
・学歴
・独身か既婚か
・配偶者の仕事
・子どもの数(独身でも子どもがいる場合があります。)
・前の勤務先や、働いた年数、辞めた理由

履歴書の他にも、契約の前には下記の書類を必ず準備してもらいましょう。

・年齢が確認できる身分証明書(15歳未満は雇用禁止)
・健康診断書
・無犯罪証明を確認するために、Police clearanceまたは、National Bureau of Investigation (NBI) clearance

※採用、不採用に関わらず、面接時の交通費はお支払いしましょう。

 

契約

採用が決まったら、契約書を作成しましょう。

採用するにあたり、試用期間を設け、その旨をしっかり伝えましょう。もし雇用主の期待に沿わない場合は、辞めてもらうことになります。その場合も、働いた日数に対する給料を支給します。

 

契約書作成時の注意点

作成する 契約書には以下の項目を入れましょう。

業務内容 :仕事の内容を明確に取り決める
雇用期間 :2週間~3か月程度の試用期間を設け、それを明記しておくとよい
就業形態と勤務時間:「住み込み」もしくは「通い」によって異なるが、雇用に合わせた就業形態を記載する
報酬
控除
労働時間と時間外勤務における追加報酬
・休日および休暇
食費・宿泊費・医療費など:保険に関しても、明確にしておく
・派遣経費の取り決め(あれば)
・貸付契約
解雇する場合の条件
その他両者の合意事項

雇用者側の都合によって解雇する場合は、Recommendation Letter(推薦状) と Termination Bonus(退職金)を渡しましょう。

知っておきたい家内労働者法

フィリピンでは、2013 年1月に家内労働者(メイド)を保護する家内労働者法(REPUBLIC ACT NO. 10361)が成立しました。この法律では、雇用者が家内労働者の健康と安全を守ることが義務づけられており、最低賃金(メトロマニラではP2,500/月)、休憩について、毎日合計8時間の休息と1週間に少なくとも連続24時間の休息を与えられなければならない、などが定められています。また、15歳未満の児童の雇用は禁止されています。メイドさんを雇用する場合には、一度目を通しておきましょう。

 

メイドさんと上手く付き合うために

初めてメイドさんを雇うと、どう接したらいいのか迷うことも多いはず。メイドさんとの良好な関係作りのためのTIPSをご紹介します。

・あくまでビジネスライクに接しましょう。もちろん親切にしますが、あくまで雇用関係として、雇用主としての威厳を保つように心がけます。

・ありがとうの感謝の気持ちを伝えましょう。

・信頼関係を築くように努めましょう。ただし、仲良くなろうとしてプライベートなことに踏み込みすぎると、家族や親戚のもめごとやトラブルの度に借金を申し込まれる可能性が高くなります。普段から笑顔で接しながらもあまりプライベートなことを聞いたり、家の中のことを話しすぎないようにしましょう。

・仕事の内容範囲は、明確にしておきましょう。

・給料の支払いは守りましょう。

・我慢できることは目をつむり、妥協をすることも必要です。

・感覚的に嫌だと思うことは丁寧に伝えましょう。

例として次のようなことがありました。雇い主がゴミとして捨てたつもりの服をメイドさんが勝手に拾って着ていました。メイドさんは、雇い主が要らないので捨てたものであるから、それは持ち主がいない物であると見なしていました。日本人としてはいくらゴミとして捨てたとしても勝手にそこから拾われて使われるのはあまり常識的とは思えないでしょう。このような場合も丁寧にメイドさんに「自分が捨てたものの中でほしいものがあった場合は一言断ってほしい」と伝えましょう。

・人前で怒ったり、怒鳴るのは止めましょう。

・契約や規則を守らなかったときは注意をして、二度と行わないように理解させましょう。

・フィリピンの文化、習慣、食生活、生活や宗教の違いなどを理解しましょう。

・メイドさんとドライバーさんの上下関係に注意を。

ほとんどの場合、ドライバーさんはメイドさんよりも給料が高いため、どうしても上下関係が生じてしまいます。これを放っておくと、ドライバーさんがメイドさんに自分の身の回りの世話をさせたり、いじめまがいの行動をとることも。対処法としては、メイドさんをドライバーさんよりも近い存在として扱うとよいでしょう。

 

メイドさんと上手く付き合い、フィリピンでの生活を快適に過ごせるようにしましょう。

 

更新日:2023年7月27日

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