マニラの学校
フィリピンの学校ってどういうところ?日本語は忘れて欲しくないけど、 やっぱり英語を勉強させたほうがいいの?そんなお子様の教育にお悩みの保護者のみなさまにプレスクールとエレメンタリースクールの情報をどどんとご紹介!ご家庭とお子様にあったスクールがきっと見つかります!
1. あなたはどのスクールタイプ?
選択肢としてのホームスクーリングとは?
学校に通学するのではなく、家庭に拠点を置いて学習する教育方法のひとつ。ホームスクーリングを選択する理由は様々で、「家が学校から遠い」「宗教的・思想的な理由で学校の学習内容は適当でない」「健康面等に問題がある」などがあげられ、その他にも芸能活動やスポーツ活動を積極的に行っている子どものライフスタイルなどにあわせて選択する家庭も多い。
ホームスクーリングでは、教科書などを使い保護者が教師役をつとめる、もしくはインター別途での在宅受講をするのが一般的だが、フィリピンでは、アメリカのカリキュラムを選択し、ホームスクーリングセンターに通うことも可能だ。
2.学校選びのポイント
お子さまの学校選びの時にぜひ考えたい、調べたいポイントと注意点をまとめてみました。
まず確認!家族の事情、家族の希望
①お子様の現在の年齢
②比での滞在年数
③帰国時のお子さまの年齢
④海外への再渡航の可能性
⑤帰国後の編入状況
⑥現在の第一言語
⑦習得したい英語レベル
⑧習得したい日本語レベル
⑨親の英語レベル
⑩芸術、スポーツ等の活動状況
①~③は、ジャパニーズスクール以外を選択する場合に重要。日本に戻る時点で低学年であれば、帰国後に周囲に追いつくのは比較的容易のため、インターナショナルスクール、プライベートスクールを選び、よい経験の場とするのも選択肢のひとつだ。しかし、高学年以降だと周囲に追いつくために若干の苦労を覚悟したい。また、④海外へ再渡航の可能性と、⑤日本に戻ったときの編入状況、たとえばインターナショナルスクールに入る環境があれば、今からその環境になじんでいくのも一手。事前に帰国後の状況も考慮したい。
現在の語学習得状況⑥を加味した上で、⑦⑧のお子様の身につけてほしい語学力レベルを考えたい。これはバランスも含めて学校を選ぶ前に明確にしておきたい重要な要素だ。日本の公立学校より一歩進んだ英語力を身につけてほしいのであれば、ジャパニーズスクールでもネイティブローカルの講師による英語授業があるし、それ以上のレベルを希望すればインターナショナルスクール、プライベートスクールを視野に。ローカルプライベートスクールは、インターナショナルスクールと比較し、学費も低額で遜色ない英語力が得られる。
重要なのが⑨親の英語レベル。家庭と学校の先生や教師との円滑なコミュニケーションは、子どもの教育にとって不可欠。自身でなくても、親しいママ友などの代理環境があるかどうかでインターナショナル、プライベートスクールが選択肢となるかどうかの境目となるだろう。
⑩学業以外に芸能、スポーツ活動に勤しみたいお子様の場合、ホームスクールという選択肢がある。ただ、日本ではまだ認可されていない教育方法なので注意したい。
次に確認!学校の状況、現状
⑪学費
⑫学校の規模、1クラスの人数
⑬教師の国籍
⑭スクールバスの有無
⑮宗教の授業、ミサの時間
⑯国際的学習プログラムの有無
⑪~⑭は、WEBなどで調査が可能。注目する学校の情報は事前に調べておきたい。また、例えばミッション系の学校では、⑯宗教学やミサの授業に長い時間を割いたり、独自の歴史観を持った授業がある場合もある。またグローバル化が進む昨今、ぜひ知っておきたいのが⑯国際標準の教育プログラム。学校の取り組みも外せない項目だ。
3.マニラの学校リスト
プライマーの学ぶページから学校情報を検索できます!
4.卒業生・現役学生の胸のウチ
フィリピンの学校に在学中、もしくは卒業した皆さんにその胸のウチを聞いてみました。
質問:①学校選びの経緯は? ②語学はどう学んだの? ③大変だったこと・よかったこと ④将来の夢は?
※語学評価は本人の絶対評価
5.知りたかったスクールのあれこれ座談会
編集部: | よろしくお願いします。早速ですが、お子さんはどちらの学校に通われていますか? |
Oさん: | よろしくお願いします。私の子どもは、 「Brent International School」に去年の8月から通っています。 |
Bさん: | 私の子供は3人とも「マニラ日本人学校」です。長男は小学校1年生の7月から途中入学して、現在4年生。長女は3年生、次女は1年生です。 |
編集部: | 途中入学だと、手続きなど大変でしたでしょうか? |
Bさん: | マニラ日本人学校の場合、途中入学するには保護者が日本人会の会員になる必要があります。私の場合、知り合いの方2名に紹介状を書いてもらい、会員になることができました。 その後、保護者および子供が日本国籍を有しているか、日本語が話せるかなどの確認があり、親子面接、入学試 験を経て、入学できます。 |
編集部: | やはり日本語が話せるかというのも重要なポイントなんですね。インターナショナルスクール(以下、IS)では、英語がある程度できないと入学が難しいと聞きましたが ….。 |
Oさん: | 確かに入学前に面接と試験があります。 英語力も審査対象になりますが、ただ、 英語話者でない児童のための課外プログラムがあったり、入学後のフォローアップもあるので、「英語ができないから入れない」といって諦めるのは勿体ないかもしれませんね。 子どもは吸収が早いですから。 |
編集部: | なるほど。Hさんのお子さんの場合はいか がでしょうか? |
Hさん: | 私の娘は「Maria Montessori Foundation」 という地元の私立学校に、小学校の6年間 と中学一年まで通いました。その後、ホームスクールを引き受けてくれる、Bright Young Mindsに転校しました。 |
編集部: | ホームスクールですか。どうしてホームスクーリング学習にしようと考えられたんですか? |
Hさん: | その当時、力を入れていたスポーツで海外遠征などが多かったため、時間が自由になる点でホームスクールセンターを試してみることにしました。 しかし、これは一時的でまた一般の大きな学校に転校する予定です。 |
Oさん: | 「スポーツに専念したい」とかの理由で学校に通えない子どもにとって、ホームスクーリングという選択肢があるのは、フィリピンの利点の一つだよね。 |
Hさん: | そうそう。 |
編集部: | では、「その学校に通わせたい!」と思った 「決め手」は何だったのでしょうか?また、 他にどのような選択肢をお考えでしたか? |
Hさん: | Montessoriを選んだ時は、他に「日本人学 校」と「Brent」を候補に考えていました。 日本人学校は、自宅から遠かったのと治安を考えると高速道路で通わせることに不安があってやめました。 Brentは良い学校ですが、授業料があまりにも高く、当時はその価値に確信が持てなかったので、選びませんでした。 |
Bさん: | アメリカで暮らしていたことがあるので、 はじめはISが良いと思っていました。ただ、 ISは待機児童になる可能性が高く、学費も 高額なので諦めました。 正直、はじめから「日本人学校に通わせ たい!」と思っていたわけではないのですが、結果的に母国語の能力が身に付いたので良かったと思います。 |
編集部: | ISの学費はやはりネックになるようですね。 OさんはISに通わせていらっしゃるとお聞きしていますが、選ばれた理由は? |
Oさん: | まず、せっかくフィリピンにいるので英語で教育を受けさせたいと思いました。その中で、自宅から通える範囲のローカルプライベートスクールと今の学校に絞り、 より多国籍の環境で学べるという理由から、こちらを選びました。 |
編集部: | 「この学校に通わせて良かった!」と思った点(カリキュラムや施設、イベントなど)に関して、お聞かせ下さい。 |
Bさん: | 日本人学校は小学部から中学部まであります。学校の集会などのイベントやゲームで違うクラスや他学年の生徒と関わる事が多いので、 高学年の子どもたちが低学年の子どもたちの面倒を見たり、また低学年の子どもたちが高学年の子どもたちに頼ったりする機会が多くあります。 おかげで全学年とても仲が良く、上下関係の中で多くを学べるのが良いと思います。 年に一回開催されるMJS祭では、保護者が御神輿や、古本市、お化け屋敷、喫茶店などを準備・運営します。 とても大変ですが、なかなか一人で自由に遊びや買い物に行けないフィリピンで、子供たちがのびのび買い物やゲームで遊べる有意義な時間を過ごせるイベントがあるのは、保護者として嬉しい限りです。 |
編集部: | MJS祭は非常に盛り上がるそうですね!夏祭りのようなイベントだと聞きました。保護者の方が運営するのも驚きましたが、なかなか日本では経験できないですし、とてもやりがいがありそうです。 子共たちも大喜びですね! |
Hさん: | フィリピンではホームスクールが合法化されていて自宅で決められたカリキュラムを学ぶことで、単位がとれるのですが、 これをまとめてやってくれる施設が色々な所にあります。 小さな学習塾のようなイメージです。 ここに行くと問題を抱えていたり、障がいのある生徒もいて、そう言った人たちを自然に受け入れる性格に変わりました。それ ぞれがみんな違うので、「みんなと違う」という概念自体が取り除かれたようです。 |
Oさん: | そういった点では、ISは自分でカリキュラムを選択できますし、先生は集団ではなく個人単位で見てくれるので、むしろ「みんなと同じ」ができない環境だと思います。 クラスメイトも多国籍ですし、イベントでも各国の良さをアピールするような場面がたびたびあります。自然と色々な国に興味を持ったり、友達と違っていること、 日本のことについて考える機会が多い のは良い経験になっていると思います。 |
編集部: | みなさん、とても貴重なお話をありがとうございます! 日本人学校、IS、ホームスクーリングと三 者三様のご意見を伺えて、選択肢の可能性の広さを感じることが出来ました! |