第69回目となる今年のカンヌ国際映画祭。
『Ma’Rosa』に出演したフィリピン人のベテラン女優、ジャクリン・ホセ氏が見事女優賞に輝きました。
フィリピン人の受賞は、2009年の『Kinatay~マニラ・アンダーグラウンド~』のブリランテ・メンドーサ監督が受賞した監督賞以来、7年ぶり。また、今回の『Ma’Rosa』 の監督もメンドーサ氏です。
(写真)ジャクリン・ホセ氏の受賞時の様子 画像出典:Cannes Film Festival website.
彼女の女優としてのキャリアは長く、フィリピンではとても有名。
フィリピン映画やドラマ、コメディなど幅広くテレビで活躍しています。 最近の出演作品はテレビドラマシリーズのThe Millionaire’s Wife。 わがままで大金持ちな女性を演じています。
授賞式では、涙を浮かべてメンドーサ監督、ホセ氏の娘で同じく女優のアンディ・アイゲンマン氏とともに表彰台に上がりました。
(写真)『Ma’Rosa』 の舞台はマニラ 画像出典:http://www.imdb.com/title/tt5638094/
ホセ氏は映画の中で、マニラでサリサリ店を経営する母親を演じています。
彼女は夫(ジュリオ・ディアス)とともに麻薬も売り、生活をやりくりしていたが警察に見つかり… というストーリー。
メンドーサ監督らしいリアリティに溢れ、マニラの現実を描き出した内容になっています。
また、タイトルの“マ・ローサ”は、彼女が演じている母親の名前がローサです。
第69回カンヌ国際映画祭の受賞結果は以下の通りです。
コンペティション部門
・パルム・ドール 『I, DANIEL BLAKE』 ケン・ローチ(イギリス)
・グランプリ 『IT’S ONLY THE END OF THE WORLD』 グザヴィエ・ドラン(カナダ)
・監督賞 『GRADUATION』 クリスティアン・ムンギウ(ルーマニア)、『PERSONAL SHOPPER』 オリヴィエ・アサイヤス(フランス)
・脚本賞 『THE SALESMAN』 アスガー・ファルハディ(イラン)
・審査員賞 『AMERICAN HONEY』 アンドレア・アーノルド(イギリス)
・女優賞 『MA’ROSA』ジャクリン・ホセ(フィリピン) ・男優賞 『THE SALESMAN』 シャハブ・ホセイニ(イラン)
・バルカン賞『お嬢さん(アガッシ)』 リュ・ソンヒ美術監督(韓国)
短編映画
・パルム・ドール『Timecode』ファンフォ・ヒメネス(スペイン)
・ 特別表彰 『A moça que dançou com o diabo』 ジョアン・パウロ・ミランダ・マリア(ブラジル)
ソースサイト:Cannes Film Festival official website, GMA News Online, Rappler, Philippine Daily Inquirer, CNN Philippines, Interaksyon, Forbes
- 「ニックネーム」 Ami
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- 洋画が大好きです!
- 初めてマニラに上陸しました。