マカティ地方裁判所は、8月14日、政府所有の不動産に対する賃貸料など5億ペソ以上が未払いとして、マカティの不動産開発会社サンバーに対して未払い金の支払いと、同社が所有しているビルに入る全賃貸者に対して3日以内の立ち退きを命じました。
マカティ地方裁判所がサンバーに退去を命じたのは、サンバーが所有するマカティにあるサンバープラザやクリークサイドなどのビルで、日系のテナントも多く入っています。
(写真)現状は営業しているレストランも
サンバーは、政府の見解と異なると声明を発表し、法的手段を継続する可能性を示唆しています。
一方で、過去にさかのぼると、サンバーが所有するビルの一つ、マイルロングは、1982年2月28日に政府と賃貸借契約を結んでいますが、契約は2002年12月31日に切れているとのこと。今回の問題に関わる弁護士は、2003年から、政府からの注意喚起があったにも関わらず、サンバーはマイルロングを不法占有していたと話しています。また、2009年にフィリピン政府は、サンバー不動産に対して不法占拠に対しても告訴しているとのことです。
(写真)引っ越し作業を進めるテナント
サンバープラザ内の日本食レストランは既に退去済み、サロンは、来週前半に撤去をする予定との事。
クリークサイド内の日本食料理店のスタッフによると、退去命令の書類には、15日~17日以内に退去するよう書かれていますが、その書類を16日に受け取りその日に退去を知ったそうです。しかしながら、突然のことなので、クリークサイドの管理事務所を通して政府側に退去の延長を抗議しているそうです。
また、マイルロング内の日本食料理店のオーナーによると、同店は書類通り、本日が最終営業日となりますとのことで、本日中に抗議に対する政府側からの返信(承認のサイン) がなければ、今晩荷物をまとめるとの事。現状として退去準備はまだ始めておらず、政府の回答を待っているようです。
突然の出来事に皆さん戸惑いを隠せない様子でした。
- 「ニックネーム」 Ami
- 「自己紹介」 ファッション、洋楽ロック、
- 洋画が大好きです!
- 初めてマニラに上陸しました。