ドゥテルテ大統領は、先週5月16日、フィリピン全土にて公共の場所での喫煙を禁止する、大統領令No.26にサインをしました。彼の選挙キャンペーンでの公約がまた一つ、実施されることになります。
(写真)これが大統領令No.26です。 画像出典:Rappler
この大統領令は、人々の健康を守り、健康意識を高めることを目的としています。
大統領令は8ページに及び、禁止行動や、指定喫煙所(DSA)の基準が細かく書かれています。大統領令は、新聞に記載されてから60日後に効力を発揮します。
この大統領令に違反する者は、公共法 No. 9211第32条 または、2003たばこ規制法により、罰金を科せられます。
大統領令No.26では以下の事を禁止しています
- 公共の建物内、公共の乗物内(停車中、走行中に関わらずタクシーなどの車内)での喫煙。ただし、法的基準を満たした指定喫煙所(DSA)は除く。
- 喫煙が禁止されている場所で、その場の責任者が、喫煙を許したり勧めたりすること。
- 未成年者に対し、タバコを分配、売買すること。「18歳未満だと知らなかった」「販売した子ども自身が吸うと思わなかった」などの言い訳は通用しません。タバコの葉を含むすべての物、例えば、葉巻、パイプタバコ(シーシャや、フーカー)噛みタバコなども含みます。
- 未成年者に対し、タバコの使用、火をつけさせる、売買、分配、配達、宣伝、促進するような発言をすること。
- 未成年者が頻繁に集まる場所100m以内で、タバコの販売、分配を行うこと。
- 通常未成年者がよくいる場所の近くで、タバコ商品の宣伝活動(張り紙、展示など)を行うこと。(パンフレット、ポスター、展示物以外の物も含みます)
- 販売所の外で、いかなるたばこの宣伝をすること。
- 販売所、または、成人専用施設の外に、屋台、ブースなどを設置し、タバコのプロモーションを行うこと。
でも吸いたい…
(写真)喫煙所マーク、DSAを探しましょう。禁煙所と同じように、マークが貼られます。
また大統領令No.26は、指定喫煙所(DSA)の基準を定めています。タバコが吸いたくなったら、DSAに行きましょう。
DSAには、細かなルールがあります。例えば、屋外でないDSAの場合、そのドアと禁煙所の間に換気されたエリア、禁煙緩衝地帯を設けること。また、DSAは、人々が集まる場所から、最低でも10m離し、広さについては、建物や輸送機関の床面積の20%以上にならないこと、としています。
また、ビル、乗物ごとに、DSAは1つとし、若者の施設(学校、大学、ユースホステル、未成年者向けレクリエーション施設など)や、エレベーター、階段、火災の危険がある場所、病院、調理場に、DSAを設けることは禁止されています。
出典: ABS-CBN News, Rappler, CNN Philippines, Philippine Daily Inquirer
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