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フィリピンの大統領官邸、マラカニアン宮殿の見どころ
2017年06月02日更新

マラカニアン宮殿はマニラの中心地にある大統領官邸。パシッグ川沿いの緑の木々に囲まれた歴史のある建物です。国の最高権力者の官邸として使われているため一般公開はされていませんが、現在は簡単な予約で宮殿の一部を見学することができます。

 

(写真) マラカニアン博物館の外観

 

【The Presidential Museum & Library (マラカニアン博物館)】

 

マラカニアン博物館はマラカニャン宮殿の唯一公開されている場所です。Kalayaan Hall(カラヤアンホール)の中にあり、歴代大統領の肖像や歴史のある豪華な調度品を見ることができます。

現在、一般公開されている場所はここだけですが、今後、観光客のためにいくつか公開される予定とされています。

 

【マラカニアン宮殿の名前の由来】

 

マラカニアンの名の由来には様々な仮説があるのだそう。パンフレットには、“mamalakáya”という漁師を意味する古いタガログ語から由来していると書かれていますが、この建物が建てられた通りCalzada de Malacañang(カルサダ・デ・マラカニアン)にちなんで名付けられたとも言われています。

もう一つは「貴族が住んでいる」と意味する“Maylakándiyán”というタガログ語から来たと言われており、現地の人たちは、この意味を好むの方が多いようです。

 

(写真)旧待合室

 

【The Old Waiting Room(旧待合室)】

 

文字通り、この部屋は大統領のゲストの待合室として使用されていました。現在は過去の選挙活動資料が数多く保存されています。

この部屋には、こういった資料だけでなく、歴代大統領の功績を展示した記念物が見られます。 

(写真)歴代大統領選挙活動の資料

 

【Old Governor-General’s Office(旧総督官邸)】

 

マラカニアン宮殿は、かつてはスペイン植民地時代にスペインの貴族の別荘として建てられました。後のアメリカ統治時代に官邸として使用され、この部屋はマラカニアンのメインオフィスとして使われていました。

 

(写真) マルコス元大統領の事務所の模造

 

ここは現在、第10代大統領のフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)の事務所の模造が置かれています。公式文書のほか、マルコス大統領自身が書いたメモも展示されています。

彼の妻イメルダ・マルコスを知っている方は多いかもしれません。彼女の宮殿での贅沢な生活が暴露されたというエピソードなどが知られています。 

(写真) オスメニア閣議室

 

【The Osmeña Cabinet Room(オスメニア閣議室)】

 

オスメニアルームとも呼ばれるこの閣議室は、第4代大統領のセルヒオ・オスメニャ(SergioOsmeña)にちなんでいるそうです。

オスメニア元大統領は40年もフィリピンに奉仕していたそうです。第2代大統領のマニュエル・ケソン(Manuel L. Quezon)時代に副大統領を務め、下院議長、上院議長代行など国に多くの功績を残してきました。最近では、ドゥテルテ大統領と彼の支持グループのリーダーたちの会合場としてこの部屋が使用されていました。

 

(写真) ドゥテルテ大統領と彼の支持グループとの会合の様子

(旧写真) 事務局長室

 

【Old Executive Secretary’s Office(旧事務局長室)】

 

この部屋は、少し前まで現在の事務局長サルバドール・メディアルデア(Salvador Medialdea)のオフィスとして使用されていました。現在は、豪華な調度品や記念物が多く収められています。

また、歴代のファーストレディたち全員の肖像画のほか、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の署名が書かれた貴重なゲストブックもここに展示されています。

 

(写真) ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の署名が書かれたゲストブック 

(写真) ケソン事務局室

 

【The Quezon Executive Office(ケソン事務局室)】

ここは、第2代大統領のマニュエル・ケソンから第10代大統領のフェルディナンド・マルコスの大統領執務室でした。後にマルコスの最強の支持者の一人で、70年代に軍隊を率いたファビアン・ヴェールの事務室となったそうです。

その後、コラソン・アキーノの報道官事務所に変わり、多くの最高権力者の部屋となった歴史のあるオフィスです。

驚くことに、ケソンが使用していたテーブルと椅子が大統領から次の大統領へと今もそのまま引き継がれているそうです。

(写真) キリノ国家評議会室

 

【The Quirino Council of State Room(キリノ国家評議会室)】

 

この部屋は第6代目大統領のエルピディオ・キリノ(ElpidioQuirino)にちなんでいるそうです。政府の重要な会議の多くはここで開かれ、1981年は、マルコス元大統領のテレビ中継室とされていました。また、第8代目大統領のカルロス・ガルシア(Carlos Garcia)の大統領誓いの場としても知られています。

 

(写真)ロハス閣議室

 

この部屋はケソン元大統領の時代に増築され、マルコス元大統領のテレビ中継室として使用されることがありました。ここには、フィリピン歴代大統領の写真が多く飾られています。

 

(写真) カラヤアンホール

 

メインホールとされるのはカラヤアンホールの2階の中心部。当初はゲストルームとして建てられましたが、現在は、歴代大統領たちが所有していた書籍や記念品などが数多く置かれています。

この部屋は第2代目ケソン大統領時代に一度オフィスとして使われ、第10代目マルコス大統領時代はダイニングホール、1972年の中部ルソン島台風犠牲者のための一時避難所としても使用されたことがあります。

また、ある箇所には現在の大統領に贈られた記念品の多くが収められています。そして、壁にはなんと、日本人アーティストAyumi Endoさんの作品も展示されています。

(写真) AYUMIさんの作品

 

見どころ満載のマラカニアン宮殿。是非一度訪れてみてください。

 

【ツアー予約方法】

[email protected]または[email protected]に下記の内容を添えてお送り下さい。

 

①希望の日時 (平日のみ。9時〜12時または13時〜15時)

②見学者全員の氏名・生年月日 (当日、リストにない方の入場は厳禁です。)

③代表者の連絡先・住所

④海外国籍の方はパスポートのコピー

 

予約は希望日の最低2日〜3日前以内にお願い致します。予約後、受付完了のメールが届きますので3日後に 02-784-4286 / 02-784-4649 / 02-784-4945 で予約完了の再確認をお願い致します。

 

【その他注意点】

  • キャンセル/再予約は可能ですが、事前にお願い致します。
  • 30分の遅刻はキャンセルと見なされます。
  • カメラは一グループにつき1台のみが許可されています。

・服装はスマートカジュアルが望ましい。

 

【アクセス】

2/F Kalayaan Hall, Malacañang J.P. Laurel Street, San Miguel, Manila

(入り口はMalacañang Gate 6またはGate 4)

 

【Webサイト】

http://malacanang.gov.ph/3883-malacanan-palace-sesquicentennial/

 

【電話】02-784-4286 / 02-784-4649 / 02-784-4945

 

 

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「ニックネーム」 Sena
「自己紹介」   フィリピン大好き!なインターン生です。
マニラの隠れスポットを探し回っています
趣味はサーフィンです。

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