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マニラのタクシー事情 Grab?Uber?それとも普通タクシー?
2017年07月26日更新

フィリピン、マニラのタクシー事情とは?

先日、陸上輸送営業許可規制委員会(LTFRB)が今月26日から当局に登録のないオンライン配車アプリの車両を取り締まると発表。これにより、運輸ネットワーク車両サービス(TNVS)として知られているウーバー(Uber)やグラブ(Grab)の車両が規制され、利用可能な配車が極端に減ってしまうのではないか、と懸念されましたが和解案が発表されました。

詳細はこちら:UberとGrab、フィリピンの陸上輸送営業許可規制委員会と和解案発表

 

日本ではあまり馴染みのない配車アプリが、マニラでは主流になりつつあります。そんな配車アプリの利便性とは?通常のタクシーとどう違のかまとめてみました。

 

昔からお馴染みのタクシーが消える?

 

移動手段として電車やバスと比較すると、終電などの時間に関係なく目的地に簡単にたどり着くことができるタクシー。

ただマニラでは、ここ最近の問題の一つにタクシーの増加があります。ドライバーが増えさらにガソリンの高騰も相まって、少しでも多く稼ぎたい! という運転手たちが日々乗客を求め彷徨っているのも事実。渋滞の要因の一つになりかねません。

マニラで良く耳にするトラブルとして、メーターを使用しない悪質な乗車料金の上乗せや、「batingting」というメーターのスピードを不正に進ませる装置を使用しての料金の不正徴収、行き先や渋滞、豪雨による乗車拒否があります。

ですが、もちろん全てのドライバーが悪質な訳ではありません。

 

マニラのタクシーは車体に会社名が表記されています。

 

車両サービス界の新参者、運輸ネットワーク車両サービス(TNVS)。

ウーバーやグラブのような配車アプリを使ったTNVSは登場以来、その手軽さが受け入れられここマニラでも著しく急成長しました。

そもそもウーバーやグラブとは?

マレーシア発祥の比較的新しいタクシー配車サービスアプリのグラブ。マニラでは、もともとは通常のタクシードライバーがグラブに登録したグラブタクシーからスタートしました。そして今では、一般の人が自家用車を運転する日本でいうハイヤーカーのようなグラブカー、他人との相乗りすることにより料金が安くなるグラブシェア、6人乗りが可能なグラブカー、そして高級車のみのグラブカー+も提供しています。

対する同じく配車サービスアプリのウーバーは、アメリカ発祥で2009年にスタートしヨーロッパ各国にも広まりました。グラブ同様通常のハイヤーカーのウーバーX、他人と相乗りのウーバープール、大人数向けのウーバーXL、そして高級車のブラックを展開。先日は、自分ではなく家族や友人のために配車予約を行える機能も追加され話題になりました。

詳細はこちら:マニラでの移動に欠かせないウーバーアプリに新機能追加!

 

どちらもほぼ同じ配車アプリですが、プロモが多いグラブを好むという声やドライバーの質が良いとウーバーを好む方など様々です。

通常のタクシーとどちらが利便性が高い?

アプリを起動して2,3回スマホをタップすれば、配車予約が完了し行きたいところにどこにでも行ける便利なシステム。ピックアップポイントと行き先をアプリ上で指定できるので、ドライバーに直接口頭で行き先を伝える必要はありません。ドライバーになかなか英語が通じない、行き先をドライバーが知らないなんてことがないので便利です。

予約時点で料金や運転手のプロフィールが明確に分かるので安心、それぞれの運転手のレビューも予約の参考になります。

支払いは現金か登録したクレジットカードの使用も可能なため、クレジットカードが使えないマニラのタクシーと比べると断然便利。通常のタクシーの場合、お釣りがないというドライバーもいるため1000ペソ札しか持っていないと支払えないなんて場合も。

ですが快適な配車サービスの欠点と言えば、需要が急増すると急激に価格が上昇するサージ・プライシングが挙げられます。価格が上がるラッシュアワーなどの時間帯は要注意。更に乗車拒否は通常のタクシーだけではなく、ウーバーとグラブにも起こり得ます。特にラッシュアワー時はアプリ上で利用可能な車両があったとしても予約ができない時があります。これは運転手が乗車を拒否している場合が多いとのこと。けれどアプリ上での(誰にも目撃されていない)乗車拒否は、実際に公道でタクシーを止めたのに乗車拒否に会うよりも衝撃は小さいのかも。

陸上輸送営業許可規制委員会(LTFRB)が全ての鍵を握る

 

通常のタクシーと比較すると、やはりウーバー/グラブを好む人が多いようです。その理由のひとつは「何か不都合があった場合、クレームを入れるのが簡単だから」とのこと。道で拾ったタクシーだと、運転手や車両番号を控え忘れることが多く、降りてからの苦情はなかなか難しいのが事実ではないでしょうか。また、もちろん支払いのスムーズさもあげられます。

ウーバー/グラブはリピーターが多く、料金的にはさほど変わりはなくても、一度ウーバー/グラブを利用すると、その便利さからタクシーにはなかなか戻れなくなるという人も多いです。

 

今後一番の問題は車両の規制です。陸上輸送営業許可規制委員会(LTFRB)が全ての鍵を握っているといっても過言ではありません。運輸ネットワーク車両サービス(TNVS)の登場でタクシー業界は路傍に追いやられてしまった感のあるタクシー。今後どうなるのでしょうか?

 

 

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「ニックネーム」 Ami
「自己紹介」   ファッション、洋楽ロック、
洋画が大好きです!
初めてマニラに上陸しました。

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