本格的な雨季に入っているマニラ。
投棄されたゴミによって排水溝が塞がれ、道路が冠水してしまう恐れが高まっています。
この時期の洪水は、W.I.L.D.(Water-borne infectious diseases, Influenza, Leptospirosis and Dengue・水媒介疾患、インフルエンザ、レプトスピラ症、デング熱)が発生する原因になるので注意が必要です。
W.I.L.Dには以下のようなものがあります。
【コレラ】
激しい下痢から脱水症状を起こし死に至ることも。
経口感染で、不衛生な食材や調理環境が主な原因となります。
【A型肝炎】
食欲不振、吐き気、嘔吐や倦怠感などの風邪と同様の症状が現れます。
感染力が非常に強く、しばしば集団感染を引き起こします。
【サルモネラ感染症】
悪寒、嘔吐、腹痛、高熱が続き、重篤な合併症を起こすこともあります。
小児や高齢者はわずかな菌量でも感染しやすく、特に注意が必要です。
【インフルエンザ】
ウイルスは鼻や口から入り、高熱、悪寒の症状が現れ、悪化すると肺炎などを合併して引き起こす可能性大。
【レプトスピラ症】
レプトスピラ菌を持つ動物の糞尿で汚染された水が、皮膚に付着して感染します。
症状は発熱、頭痛、筋痛、嘔吐や目の充血など。
【デング熱】
蚊によって媒介され、最悪死に至るケースもあります。
頭痛や筋肉、関節の痛み、腹痛や下痢が主な症状です。
(写真)雨季の間はW.I.L.D.に対する健康管理を万全に
そんなW.I.L.D.から身を守るための主な予防法は以下の7点。
1. インフルエンザとA型肝炎の予防接種を受ける。
2. 突然の降雨に備えて、常に雨具を携帯する。
3. 風邪の症状がある人には近づかず、マスクなどで防御。アルコールなどの除菌グッズもあると◎。
4. ペットボトルウォーターなどのキレイな飲料水を飲む。
5. 食品は信頼できるお店で購入し、路上にある屋台は避ける。
6. 淀んだ水が住居に溜まっていたら捨てる。常に周囲の環境を清潔に!
7. ビタミン類を摂って免疫力UP。
ちょっとした心がけで、病気にかかる危険を減らすことができます。
(写真)こんな状態になる前にしっかり予防
自分は大丈夫という油断は禁物です。
一般的にマニラの雨季は10月ころまでと言われています。
病気の予防に気を配りつつ、雨季を元気に乗り切りましょう!
- 「ニックネーム」 California MAKIsan
- 「自己紹介」 フィリピン料理がほんま美味しすぎて
- つい食べ過ぎてまうねん~。
- こぶしパワーでフィリピン奮闘中。