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日本人指揮者の福村氏、フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団の音楽監督に就任
2016年07月08日更新

フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団(PPO)は7月6日、新たな高みを目指し、指揮者として名高い福村芳一氏を音楽監督に迎えました。

 

(写真)パサイ市のホテルジェンで行われた記者会見。福村氏は、フィリピン文化センターの代表、スニコ氏、副代表でアートディレクターのミラドゥ氏によって歓迎されました。

 

 

福村氏は、今年4月30日に退職した音楽監督、オリビエ・オチャ二ン氏の後任。

日本でも偉大な音楽家の一人として知られ、東京シティ・バレエ、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団で音楽監督を務めた経験があります。

 

このポジションを引き受けたことについて、福村氏は「PPOには個性的で魅力的なサウンドがあるからです。」と説明しました。

同氏はそのサウンドを、「暖かくて、明るく輝いている。」と表現しています。

また、「PPOは、フィリピン人の音楽的才能が発揮されたら、アジアでトップ5になる可能性がある」とも述べています。

 

(写真)今回のオファーに感謝し、「日本をはじめ、他のアジアにはない、PPOの個性的なサウンドをより引き出していきたい。」と抱負を述べる福村氏。

 

 

福村氏は、ゲスト指揮者として、PPOと3回ほど公演をしています。(2012年、2013年、2015年)

フィリピン文化センターのスニコ氏は、「福村氏は、PPOをよく知っているし、一緒に演奏をした経験もある。」と語り、これらが他の候補者より有利な点だったとのこと。

福村氏の指揮は、“エネルギッシュ”と表現され、彼の動きは観衆の心を引き付けます。

 

 

 

(写真)福村氏は、南米でゲスト指揮者として活躍した経験もあります。それからおよそ30年。同氏は、南米の音楽とフィリピンの音楽には似ているところがあり、それが今回のオファーを受けた理由の一つでもある、と述べました。

 

 

「今後、PPOをどのように指揮していきたいですか?」という質問に対し、「昔かたぎの、しっかりとした規律を求める」と福村氏は述べました。

規律について、さらに言及しました。

「コンサート中、トラブルがあったことはありませんが、練習が遅れることはありました。これは許されることではありません。また、渋滞も言い訳にはなりません。」

規律をどのように指導していくのかはまだ明らかになっていませんが、PPOのメンバー全員を知ってから、規律を設けるそうです。

 

同氏はすでに、2016-2017年のコンサートシーズンの予定(プログラム)を提出。

プログラムについて「保守的なプログラムかもしれませんが、基本に戻ることも大切です。」とPPOのレベルアップを期待しています。

PPOがアジアトップのオーケストラとなるためにも、観客との関係も大切にしたいと福村氏は言います。

「プログラムは、PPOの上達と、観客の関心を集めることを目的としています。オーケストラと言うのは、観衆によって支えられているものですから。」

 

PPOの音楽監督としての任務以外の活動として、福村氏は音楽を通してフィリピンに貢献したいと述べています。

「ベネズエラでは、子供たちがオーケストラを通して、遊んだり、学んだりし、また問題(教育不足、貧困、犯罪など)を指摘できるシステムがあるんです。ですから、同じようなシステムを作って、フィリピンのホームレスの子供たちを助けたいと思います。」

 

福村氏は、今年5月よりPPOの音楽監督として活動をスタートさせています。

PPOの今シーズンが開始する今年9月、最初のコンサートを指揮する予定です。

 

 

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「ニックネーム」 Ami
「自己紹介」   ファッション、洋楽ロック、
洋画が大好きです!
初めてマニラに上陸しました。

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