ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME >  コラム  >  フィリピンで役立つ!フィリピン法律あらかると第五十三回

フィリピンで役立つ!フィリピン法律あらかると第五十三回
広告
広告

『フィリピンで仮差押が可能な場合とは』


今月の事例

Q.販売した商品の代金を買主が支払わないため、買主の資産に対する仮差押を行いたいのですが、可能ですか?

 

 

1.仮差押命令申立のタイミング

日本では訴訟の提起前に債務者の資産に対して仮差押を行うために裁判所に申し立てを行うことが許されていますが、フィリピンでは訴訟の提起と同時か、提起後でないと仮差押の申し立てを行うことはできません。債権者は債務者の資産に対する仮差押命令(Writ of Attachment)を求める申し立てを付随的に裁判所に対して行います。
2.どのような場合に仮差押命令が出されるのか?

次に、どのような場合に仮差押命令が認められるのかですが、この点については裁判所規則に定めがあり、以下の類型の訴訟において、以下の条件を充たす場合に仮差押命令が出されます。
(1)本訴が特定額の金銭又は損害の回復を求める申立の場合
①申立ての元となる請求権は法律、契約または違法行為に基づき発生したものであること
②申立ての相手方が債権者を騙す意図を持ってフィリピンから出国しようとしていること
(2)横領または騙されて移転された金銭又は資産の回復を求める申立の場合
①申立の相手方が公務員、法人の役員、弁護士、ブローカー等であって、対象となる金銭又は資産の移転が申立の相手方が雇用関係にあること、善管注意義務を負っていることまたは自らの義務に故意に違反により生じたこと
3)不正又は詐欺により奪われた資産の回復を求める申立の場合
①申立の対象となる資産が申立人又は権限を有する者により発見されることを防ぐために隠匿、移動又は処分されていること
(4)契約の締結又は義務の履行に関する詐欺があった場合
①金銭債務を発生させる又は義務の発生に関する契約が締結された場合
②上記に関する義務の履行に関する申立である場合
(5)騙す目的で資産の移動又は処分が行われた又はまさに行われようとしている場合
(6)非居住者又は公示送達により送達が行われる者に対する申立の場合
通常の売買取引が法人間で行われた場合、(1)の類型には当てはまらないため、(4)に該当するとして申し立てを行うことが可能と思われます。

3.仮差押命令発令の手続申立人から仮差押を求める申立がなされた場合、申立人のみ、又は相手方に対する通知及び聴聞の機会を与えた後に裁判所が仮差押命令を発令します。もっとも仮差押命令が発令されるためには、申立人又は事情を知る者による、先に2.で挙げた事情が存在することを証明する証明書の提出と保証金の納付が必要となります。この保証金の金額は裁判所により決定されますが、最終的に申立人の本訴が認められなかった場合に相手方に発生する損害を担保する目的で納付が求められるものであり、本訴の請求金額が上限となります。仮差押命令が出た場合、係官は対象となる資産の差押手続を直ちに行う必要があります。なお、この際相手方が申立人の請求を満たす金額を預託するか、ボンドを積んだ場合には執行が停止されます。

結論

A . 売買代金の支払いを求める裁判の提起を行えば申立が可能です。

 

本稿においてフィリピン法に関する記載につきましては、Quasha, Ancheta, Peña & Nolasco法律事務所の監修を受けております。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

弊事務所は、下記のフィリピンの法律事務所と提携しており、フィリピン進出中の日本企業及び在留邦人の方々に日本語での法律面でのサポートを提供させていただいております。取扱業務:会社設立、企業法務、倒産、労務問題、税務問題、一般民事、相続等


Quasha, Ancheta, Peña & Nolasco
住所: Don Pablo Building 114 Amorsolo Street, 12290Makati City, MetroManila, Philippines
電話:02-892-3011(代表)・02-892-3020(日本語対応)
FAX:  02-817-6423
E-mail: [email protected]
URL: http://www.quasha-interlaw.com



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

(左) 弁護士 上村真一郎
(右) 弁護士 鳥養雅夫
(桃尾・松尾・難波法律事務所)
〒102-0083
東京都千代田区麹町4丁目1番地
麹町ダイヤモンドビル
電話:+81-3-3288-2080
FAX:+81-3-3288-2081
E-mail: [email protected]
E-mail: [email protected]
URL: http://www.mmn-law.gr.jp/

広告
広告
広告

法律あらかると

フィリピンの個人情報保護法の施行の現状はどうなっていますか?
ラグーナ州内に製造工場を新設する予定なのですが、フィリピンにはどのような環境規制があるのですか?
産休に関する法律が変わったと聞きましたが、フィリピンの産休制度はどう変わりましたか?

法律あらかると 一つ前のコラムを見る

法律あらかると
改正された会社法で一般の株式会社についてはどのような点が変更されましたか?

その他

2014年にイオンクレジットサービスフィリピンの社長に就任した荒木さん。フランスの銀行会社勤務後に上海での飲食事業立ち上げに参画するなど、多彩な経歴の持ち主だ。冷静な分析力と「何事も現場に答えが落ちている」と語る熱い情熱で、フィリピン人の様々な層に適した金融商品を投入し、彼らの生活力の向上につなげている。
みなさん、こんにちは。フィリピン住みます芸人「ハポンスリー(HPN3)」の井上です!今回はまたフィリピンのセブンイレブンで日本食を発見したので食べてみました!
今回は「イナサルのメニューを全部たのんでみました!」です。 イナサルとはフィリピンにあるチキンのレストランで低価格でライス食べ放題といった魅力がある大人気のチェーン店です!
今回は日本人があまり行かない島第2弾という事でカグバレット島に行って来ました! 場所はルソン島の東側。 前回行ったポリリオ島の下の方にあります。 バス、ジープ、船でマニラから約7時間の旅を経ていざカグバレットへ!
今回の食材 ●ロンガニーサ(longganisa)
ロンガニーサのロールキャベツ
マニラで10年以上に渡り飲食業を営む事業家・瀬戸正和氏に、フィリピンにおける飲食ビジネス参入のポイントを直撃取材!! フィリピンで起業・投資をお考えの方は必見です。
今回は僕たちが普段お世話になっているフィリピンのテレビ局「abs-cbn」を紹介します。abs-cbnはフィリピンでとても有名なテレビ局です。フィリピンのテレビタレントは各々テレビ局に所属して、そのテレビ局の番組しか出演ができないんです!日本にはない仕組みで、テレビ局専属のタレントになります。
フィリピンで知らない人のいないサンミゲルビール。その大株主として日本のキリンビールから赴任されている代野さんに、両社の提携の経緯などについてお話をうかがいました。
フィリピンにもクリスマス本番が近づいて来ました! 最近は普段にも増して渋滞が増えた気がします!12月になるとフィリピンの至る所でバザーが開催されます。クリスマス本場に向けて皆さん最後の追い込みですね!今回は数あるバザーの中の1つ、ワールドバザーフェスティバルに行きました!
日本国内外での積極的な出店攻勢を続けるコンビニエンスストアの雄、ファミリーマートが4月、フィリピンに上陸。店舗展開の陣頭指揮をとる小泉昌親さんにお話をお聞きしました。
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン留学 留学プライマー  |   フィリピン求人 求人プライマー  |   Travel agency for Japan - Primer Luxe Travel