スペイン統治時代の宗教美術を展示する博物館。精緻な「santo(宗教彫刻)」や絵画を通じて、信仰と芸術の歴史を体感できる。

イントラムロスの歴史的な城壁の中にひっそりと佇むMuseo de Intramurosは、フィリピンの植民地時代と宗教的遺産の核心へと誘う博物館。イエズス会の旧宣教施設を再建した建物に設けられており、2015年の修復を経て、建築的な価値を有する遺産であると同時に、キリスト教的伝統を見つめ直す場としても重要な存在となっている。
この博物館は、Intramuros Administrationによって管理されており、フィリピン国内でも最大級の国有宗教美術コレクションを有している。館内には、彫刻、絵画、聖職者の装束、典礼用具、古い祭壇装飾などが展示されており、それぞれが信仰と芸術表現の歴史を物語っている。
展示内容は、スペイン植民地時代に導入されたカトリックが、いかにしてフィリピンの宗教美術の発展に影響を与えたかをたどる構成となっており、キリスト教布教の物語を多角的に描き出す。
精緻に彫られた「santo(宗教彫刻)」や数世紀前の絵画を通じて、来館者は、霊性と職人技が時を超えて融合し、独自の宗教美術を形成していった過程を深く理解することができる。
館内ではガイドツアーも実施されており、各展示テーマや時代背景を専門のガイドとともに巡ることができる。
Museo de Intramurosは、信仰がいかにしてフィリピン人のアイデンティティと芸術性に永続的な影響を与えてきたかを知ることができる、イントラムロスを訪れるならぜひ立ち寄りたいスポットだ。





画像提供:Intramuros Administration
詳細情報
住所:Arzobispo Street corner Anda Street, Intramuros, Manila
営業時間:火曜~日曜 9:00~18:00(最終入場は16:30)
Facebook:OfficialIntramurosAdministration
備考:入館料:一般 150ペソ、高齢者および障がい者 120ペソ




























