フィリピンの国民的英雄、ホセ・リサールが囚われの身になっていた場所。フィリピンの植民地時代を今に伝える、防衛と不屈の象徴として重要な場所である。

イントラムロスは、フィリピンの植民地時代を今に伝える歴史的な城壁都市。その中でもサンチャゴ要塞は、防衛と不屈の象徴として重要な場所である。
イントラムロスの北端に戦略的に位置するこの要塞は、1571年にパシッグ川の河口を守る目的で築かれた。その後、スペイン植民地軍の本拠地としての役割を果たし、第二次世界大戦中には日本軍によって使用されるなど、数世紀にわたる歴史の証人である。現在、サンチャゴ要塞はマニラ市内でも有数の都市型文化遺産として整備され、都会の喧騒の中に静けさを湛える空間として多くの人々に親しまれている。


サンチャゴ要塞の門をくぐると、まるで時をさかのぼるような感覚を覚える。スペイン人征服者によって1571年に建設された後、1590年には防御力を高めるために石造りへと改築された。375年におよぶその歴史の中で、軍事拠点としてだけでなく、政治犯の収容所としても利用された。中でも、フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールが投獄された場所として広く知られている。
この要塞は、イギリスによる侵略、アメリカ統治時代、そして第二次世界大戦中の日本占領下においても重要な役割を果たした。1945年、戦争によって大きく破壊されたが、その後公園として再整備され、現在ではフィリピンの豊かな歴史を垣間見ることができる場所となっている。

サンチャゴ要塞は歴史的価値があるだけでなく、多彩なアクティビティを楽しめる場所としても魅力がある。公園内では、よく整備された石壁と緑に囲まれた静かな場所で、のんびりとピクニックを楽しむことができる。また、広々とした敷地内は散策やジョギングにも理想的で、穏やかな時間の中で要塞の歴史に思いを馳せることができる。サイクリング愛好家にとっても、敷地内は景色を楽しみながらゆったりと走れる絶好のコースである。また、ペットの同伴も可能で、清潔を保つためにペットにはおむつの着用が求められている。
初めて訪れる人には、入口にあるインフォメーションデスクが観光案内を行っており、より快適な見学ができるようサポートしてくれる。
画像提供:Intramuros Administration
詳細情報
住所:Santa Clara Street, Intramuros, Manila
営業時間:月曜~金曜 8:00~22:00(最終入場は20:00)/ 土曜・日曜 6:00~22:00(最終入場は20:30)
WEB:https://intramuros.gov.ph/
Facebook:OfficialIntramurosAdministration
備考:入場料:一般 75ペソ、高齢者および障がい者 50ペソ




























