新型コロナウイルス感染症の拡大が続くフィリピンでは、万が一コロナにかかってしまった場合、どのように対応すべきでしょうか。フィリピンプライマー最新号では、軽症〜重症のコロナ症状の特徴と、コロナ体験者のストーリーを掲載しています!ぜひチェックしてみてください。
軽症者の場合
軽症のコロナ罹患者は咳、風邪、熱などの症状が現れるが息苦しさはほぼなく、入院する必要もない。たとえ軽症でも症状が見られる場合は、まず医者に相談しよう。
自宅療養の際は、家族と同居している場合は自室からなるべく出ないようにし、特に高齢者や生活習慣病持ちが家族にいる場合は注意しよう。部屋の換気を忘れず、ビタミンD、水の補給、睡眠をしっかりとって回復を待つとよい。
コロナ体験記(30代男性)
会社で受けたPCR検査でコロナが発覚しました。隔離で部屋にずっと閉じこもっているのは意外と平気でしたが、友人や会社のスタッフに買い物をお願いして家の前に置いてもらっており、これが足りない、トイレットペーパーがなくなってしまった、といった際にもいちいちお願いしなければいけませんでした。彼らも生活や仕事もあるので、協力的に対応してくれたが、ちょっとのことでもお願いしないといけないことが心苦しかったです。
闘病中は三食健康的な食事を食べ、睡眠をよくとるようにしました。はちみつレモンを作って飲み、ビタミン剤も摂取しました。幸い、2週間くらいで完治することができました。
コロナになった人へのアドバイス
精神的なショックが自分の健康にも害をなすと思うので、焦らず、怖がりすぎず、自分の体調優先の生活を送ってください。
中程度の場合
息苦しさや胸の痛みが現れると中程度。レントゲンをとると肺炎の症状がみられ、悪化を防ぐために入院が必要になる。60歳以上の人や肥満、生活習慣病を患っている人は重篤へ移る危険性が高いため、特に厳重に監視される。
コロナ体験記(40代女性)
土曜日の夕方に寒気、関節の痛みやだるさ、そして熱などの症状が現れました。風邪だと思い、普段と同じように厚着やブランケットなどで汗をかくようにして寝ました。翌日になっても熱が下がらず、更に激しい頭痛が始まりました。
医師に相談すると、「今の時点ではわからないから、家の中で隔離をとってください」と言われました。医師が「具合が悪くなり始めてから9日後が一番正確な結果がでる」と言っていたのでそれまで待ちましたが、周りからは「陰性になると思って先延ばしにしているの?」などと誤解されたのが辛かったです。9日目にPCR検査を受けてみると陰性でしたが、咳も微熱もあったので、コロナだと確信していました。
もう一度検査を受けたいと会社に要請し、2回めに受けたときはすでに1か月以上経っていました。闘病中には毎日10回位起き上がって深呼吸、1日3回酸素濃度をチェック、Vicksを胸、背中、足の裏に塗る、ショウガやカラマンシー、はちみつのホットドリンクを1日3回飲むなどのケアをしました。
コロナになった人へのアドバイス
いざというときに頼りになるお医者様との関係を作っておくことが大切です。知り合いのお医者様がいると、困ったときに電話やテキストメッセージで相談することができ、毎回病院を通す手間が省けます。
重症者の場合
血液中の酸素レベルの低下、自発呼吸ができなくなると重症者の扱いになる。重症者はICU(集中治療室)に入り、厳重な監視を受ける。自発呼吸ができないケースもあり、その場合には人工呼吸器による呼吸管理など、その他の補助装置による補助を受ける必要がある。
コロナ体験記(50代女性)
私の場合、パンデミックの初期の頃にコロナに感染し重症化した1人です。高熱などのコロナ特有の症状で病院に運ばれましたが、しばらくの間意識を失っていたようです。私が目覚めたときには、病院のICU(集中治療室)にいました。闘病中は食事や薬剤もろくに飲み込めず苦しい時間が続きました。
目覚めてからも苦しい症状は続きました。でも私は幸運なことに生き返りました。後で聞いたところでは、私と同じ時期に、私を含めて11名のコロナ罹患者が集中治療室に入ったそうですが、最後に生き残ったのは私だけ。他の方はお亡くなりになってしまったそうです。
退院してからも、健常時には簡単に上り下りしていた階段ものぼるのも一苦労でした。でも私は生きています。そのことに感謝しています。
他にもフィリピンプライマー最新号では、新型コロナに関する特集をご紹介しています!ぜひチェックしてみてください。
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