ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > プライマーブログ > 【JETROマニラから】2023年大統領予算案、過去最大の予算規模に

【JETROマニラから】2023年大統領予算案、過去最大の予算規模に
2022年09月12日更新

JETROマニラは、2023年大統領予算案に関する情報を発表しました。

2023年大統領予算案、過去最大の予算規模に

 

フィリピン予算管理省(DBM)は8月22日、過去最大規模となる5兆2,680億ペソ(約13兆1,700億円、1ペソ=約2.5円)の2023年大統領予算案を議会へ提示した。2023年予算案の金額は、2022年の予算5兆240億ペソに比べ4.9%増で、過去最高に達した(政府通信社2022年8月24日付)。DBMによると、2023年予算案では、「教育」「インフラ」「健康」「社会セーフティネット」「農業」が優先分野として位置付けられている。

 

優先分野への予算割り当て案は以下のとおり。

 

〇教育分野に8,528億ペソを割り当て、2022年予算比で8.2%増額(2022年の予算額は7,885億ペソ)。フェルディナンド・マルコス政権は、人的資本の開発に投資し、若年層のエンパワーメントにコミットしていくとしている。

 

〇インフラ分野では、公共事業道路省(DPWH)に7,184億ペソを割り当て、2022年予算比で8.7%減額(2022年の予算額:7,866億ペソ)。運輸省に1,671億ペソを割り当て、2.2倍に(758億ペソ)。同政権は、地下鉄や地方での空港、鉄道の建設、農家と市場を結ぶ道路の敷設を推進していくとしている。

 

〇健康分野に2,963億ペソを割り当て、2022年予算比で10.4%増額(2022年の予算額:2,684億ペソ)。予算は、新型コロナウイルスワクチン接種の拡大や医療施設・サービスの拡充を通じた、医療システムの強化などに配分される。

 

〇社会セーフティネット分野に1,970億ペソを割り当て、2022年予算比で3.9%減額(2022年の予算額:2,050億ペソ)。予算は、貧困層や高齢者層支援などに配分される。

 

〇農業分野に1,841億ペソを割り当て、2022年予算比で39.3%増額(2022年の予算額:1,322億ペソ)。マルコス政権は、世界的な食糧危機発生の可能性を見越し、長期的な目標としてフィリピン国内での食料自給を確保するため、最優先で農業分野への資源配分を行うとしている。

 

なお、予算成立までのプロセスとして、提示された予算案を基に議会において各種委員会による審議が行われ、一般歳出法案が作成される。その後、法案は大統領の署名を経て成立する。

(吉田暁彦、サントス・ガブリエル)

(フィリピン)

 

ページ上に戻る

コメントを投稿

コメント歓迎! 特に掲載内容に変更・間違い等ありましたらコメントを送りください。
コメントを入力:
※掲載内容に関するご質問、ご予約は上記の連絡先にご連絡ください。
※掲載内容の相違、ご意見ご要望はここにご連絡ください。

※投稿いただいたコメントは、管理者のチェック後掲載しておりますので、即時には反映されません。

新着ブログ

2024年04月19日

2024年5月23日(木)に、BDOジャパンデスク主催による、日本人家族向けの銀行セミナーが開催されます。参加無料、予約制のイベント。お早めにお申し込みを!

2024年03月25日

今回はマニラのフィリピンレストランをピックアップ!さらに、代表的なフィリピン料理がわかる便利なフィリピン料理ミニ図鑑、家庭でフィリピン料理に挑戦したい人向けにスーパーで手軽に買える味の素の調味料を使ったレシピもご紹介します!ビジネス烈伝では、GLICO PHILIPPINES, INC.のCountry and Marketing Head、三木孝司氏にお話を伺いました。

2024年03月22日

マスカルポーネチーズとコーヒーベースのスポンジ、ココアパウダーが織りなす、ちょっぴり大人向けのスイーツ「ティラミス」。 日本でも人気の高いティラミスですが、実は3月21日はティラミスDay、世界中でティラミスを楽しむためのイベントが開催されています。今回はティラミスDayを祝して、Säntis デリカテッセンICCPI(International Chamber of Commerce of the Philippines)、豪州のGalbaniが共催したイベントでのティラミスの作り方をご紹介します!

2024年03月22日

プライマーの紙面やSNSに登場している「タシャ丸くん」。ご存知でしょうか?ここでは、ターシャをモチーフにしたプライマーのゆるキャラ「タシャ丸くん」についてご紹介します!

2024年03月05日

越川大使がフィリピンに着任したのは2020年11月。まさにコロナ禍の真っ只中での在フィリピン駐日大使としての活動であったが、その間、様々な分野で日比の協力関係が深まって「日比黄金時代」とも言われています。この3年3ケ月の精力的なご活動とともに、大使の思いをお聞きしました。

広告
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you