フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが、国民食とまで称されるほどの圧倒的な支持を得ている。マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンでもある。ジョリビーのシェアは約50%以上と見られる。
ジョリビーはフィリピン最大のファ ストフード企業ジョリビー・フーズ(JFC)によって運営されている。2017年3月末のJFCがマジョリティーを有する事業におけるフィリピン国内店舗数は2,684店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー997店、中華のチャウキン491店、ピザのグリーンウイッチ252店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン398店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル470店、バーガー・キング76店 となっている。海外の620店舗を含めた店舗数は3,304店舗である。さらに出資比率50%以下の合弁事業分も含めると総店舗数は3,694店舗となる。
上記のように、ハンバーガー・チェーンのジョリビーの2017年3月末の国内店舗数は997店で、前年同月末の924店から73店の純増となっている。
一方、マク ドナルド・フィリピン(比マクドナルド)は、当地の有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)関連会社のゴールデンアーチス・デベロップメント(GADC)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。このほど発表されたAGI決算速報などによると、2016年末の比マクドナルド店舗数は526店で、前年同月末の484店から42店の純増となった。
このようにジョリビーの3月末の国内店舗数997店は、比マクドナルドの約1.9倍であり、その差はなかなか縮小しない。ジョリビーのグループ企業であるバーガー・キング76店を加えればその差はさらに拡大、ジョリビー連合が1,073店で比マクドナルド526店の約2倍強となる。
このジョリビーの国内第1,000号店が、7月3日、マニラ首都圏ボニファシオ・グローバルシティに(BGC)にオープンした。JFCの創業者であるトニー・タン会長などがテープカット、1千店到達を祝った。