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比ヤクルト好調続く、販売数量10年で2.6倍

2017年5月17日

このところのフィリピンでのヤクルト販売数量が好調で、主要市場でトップクラスの伸び率を継続している。2016年(1月~12月)もその勢いが続いた。

 ヤクルトは、アジア・オセアニア地域においては、フィリピン、香港、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、インド、中国などで乳製品乳酸菌飲料などを製造、販売している。ミャンマーでも2018年春ごろから生産が開始される予定である。
 

 フィリピンでは、ヤクルト本社が40%出資するヤクルト・フィリピン(持分法適用会社)が、1978年10月から営業を行っている。すなわち、来年に創業40周年を迎えるのである。海外発売時期としては、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに次ぐ歴史を有している。現在は、ヤクルトとヤクルトライトを製造販売している。
 
  5月11日発表のヤクルト本社2017年3月期連結決算補足説明資料などによると、ヤクルト・フィリピンの一日当り販売数量は前年比14.5%増の244万9千本へと増加率を高めた。この販売数量は、海外市場では中国の582万5千本、インドネシアの505万1千本、韓国の360万4千本、メキシコの356万本に次ぐ世界第5位で、タイの218万3千本を上回っている。フィリピンのアジア・オセアニア市場でのシェアは11.3%、全海外市場でのシェアは8.7%に達している。ちなみに、アジア・オセアニア地域全体の一日当り販売数量は同7.5%増の2,164万2千本、海外全体では同5.7%増の2,800万4千本であった。 
 
 2016年のフィリピンの前年同期比14.5%増という伸び率は、世界で最高の伸びであったインドネシアの16.5%増に次ぐ2位であった。そして、フィリピンでは、需要が非常に好調であり、生産能力増強を図りつつあるが、現時点では需要拡大ピッチに追い付かない状況であり、一部出荷制限を行わなければならない状況である。このような供給面での制約がなければ、販売伸び率はさらに高くなっているものと考えられる。

 

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