フィリピン財務局の発表した速報値によると、2017年12月の財政収支は1,071億ペソの赤字となり、前年同月から赤字が9%縮小した。
この結果、2017年の年間(1月-12月)赤字は3,506億ペソで前年の赤字から1%縮小すると共に、政府の設定した2017年の赤字上限(4,821億ペソ)内に十分収まった。対GDP比率は上限目標の3%を大幅に下回る2.2%となった。
12月の歳入は前年同月比35%増の2,231億ペソ。内訳は、内国歳入庁(BIR)の収入が29%増の1,512億ペソ、関税局(BOC)は29%増の451億ペソ。非税収の財務局(BTr)は108%増の134億ペソであった。一方、12月の歳出は16%増の3,302億ペソで、そのうち利払い額は8%増の206億ペソで、歳出全体の6%を占めた。
年間では、歳入累計は前年比13%増の2兆4,731億ペソに達し、当初予想を2%(463億ペソ)上回った。内訳は、内国歳入庁(BIR)の収入が13%増の1兆7,723億ペソ、関税局(BOC)は16%増の4,582億ペソ。非税収の財務局(BTr)は2%減の999億ペソであった。一方、歳出累計は11%増の2兆8,238億ペソ(予想の3%減)、そのうち利払い額は2%増の3,105億ペソで、歳出全体の11%を占めた。
歳出から利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、12月は866億ペソの赤字で前年同月から赤字が9%縮小した。年間では401億ペソの赤字となったが、前年からは赤字が18%縮小した(18年2月27日のフィリピン財務省発表より)。