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【フィリピン経済ニュース】丸紅とアヤラの合弁発電所(150MW)が稼働

2021年10月7日

アヤラ系の発電企業ACエナジー(PSE証券コード:ACEN)は、10月6日、フィリピン証券取引所(PSE)回覧06648-2021号を通じて、「丸紅100%子会社であるAXIAパワーホールディングス(AXIA)と、ACENグループとのリサール州のクイックレスポンス発電所(150MW)が稼働する」と発表した。

 

ACENとその完全子会社であるACEエンデバーは、2020年7月、AXIAパワーホールディングス(AXIA)との間で、リサール州ピリーリャの150メガワットのクイックレスポンス型ディーゼル発電所事業(イングリッドプロジェクト)を推進するACENの子会社である特別目的会社イングリッドパワー ホールディングス(イングリッドパワー)に、AXIAが50%出資することで合意した。比ACエナジーはそれまでに、イングリッドプロジェクトに5億7,000万ペソを投資していた。

 

この合意実行により、AXIAはイングリッドパワーの50%の株式と経済的権利、比ACENが50%の株式と45%の経済的権利、ACEエンデバーが5%の経済的権利を保有することになった。そして、丸紅系とアヤラ系の合弁事業となる150メガワットのクイックレスポンス型のディーゼル発電所は、マランパヤ操業停止などで揺れるルソン地域での電力安定供給や予備供給能力増強に寄与する。

 

なお、AXIAは、今年9月30日、「サウスルソン サーマル エナジー社(SLTEC)の権益20%をACENに売却する」と発表した。LTECはバタンガス州カラカ地区においてPuting Bato (プティンバト)火力発電所を運営している。プティンバト火力発電所は、発電容量270MW(135MW x 2基)で、2015年4月に商業運転を開始している。AXIAは、2026年12月、SLTECの株式20%を取得した。今回、売り戻しという結果となった。この案件では、ACENとの合弁事業から撤退ということになるが、リサール州ではACENとの合弁事業を推進する。

 

AXIAは丸紅が100%出資する海外電力資産持株会社であり、所在地はオランダである。電力資産への新しい投資機会を開発するとともに、既存の発電資産を管理および保有するグローバルな電力資産投資会社である。世界各地の電力プロジェクトに投資して新たな電力供給を創出することを目的としている。アジア、オーストラリア、アフリカ、アメリカ地域、中東地域など世界約10カ国で20以上の発電資産を所有している。

 

ACENは、国内外で再生可能エネルギー事業を活発化させつつある。2025年までに再生可能エネルギー発電能力を5,000メガワット(MW)に拡充、東南アジア最大の再生可能エネルギー発電企業となることを目指している。既にフィリピン、ベトナム、インドネシア、インド、豪州で合計2,600MWの再生可能エネルギー発電容量を有している。現時点での全発電設容量に占める再生可能エネルギー発電比率は80%に達している。

 

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