2018年9月3日
帰属純利益も131億ペソで首位、2位BPIの110億ペソ
フィリピンの銀行業界の業績は2018年上半期(1月~6月)も底堅く推移、事業基盤もさらに拡充されつつある。
ビジネスワールド紙によるフィリピン商業銀行レポートによると、2018年上半期末の商業銀行(拡大商業銀行{ユニバーサルバンク}含む43行)の総資産は前年同期比9.9%増の15兆3,900憶ペソに達した。融資残高は同18.2%増の8兆4,100億ペソとなった。
フィリピン証券取引所(PSE)上場の民間銀行の上半期決算もほぼ出そろった。資産規模では、BDOユニバンク(BDO)が総資産(2兆8,772億ペソ)、純資産(3,927億ペソ)、受け入れ預金残高(2兆3,239億ペソ)、融資残高(1兆9,547億ペソ)いずれもトップとなっている。総資産で2位のメトロポリタンバン
上半期の帰属純利益はBDOが131億4,800万ペソでトップ、2位がBPIの110億2,600万ペソ、3位がメトロバンクの110億0,600万ペソと続く。自己資本利益率ではBPIが10.8%で上位行でトップ、メトロバンクが9.5%で2位となっている。
これまでと同様、規模ではBDO、収益力ではBPI、財務内容の良好さではセキュリティバンクが目立っている。
フィリピン民間上位銀行の2018年6月末の資産等の状況(単位:億ペソ)
銀行名 | 総資産 | 純資産 | 預金残高 | 融資残高 |
BDOユニバンク | 28,772 | 3,027 | 23,239 | 19,547 |
メトロバンク | 21,725 | 2,776 | 15,585 | 13,236 |
BPI | 19,010 | 2,397 | 15,350 | 12,226 |
(出所:各銀行の事業報告書などより作成)
フィリピン民間上位銀行の2018年上半期の収益動向(単位:億ペソ)
銀行名 | 純金利収入 | 伸率 | 帰属純利益 | 伸率 | ROE |
BDOユニバンク | 459.75 | 19.1% | 131.48 | -0.9% | 8.8% |
メトロバンク | 333.21 | 12.5% | 110.06 | 15.9% | 9.2% |
BPI | 262.12 | 11.5% | 110.26 | -5.7% | 10.8% |
(出所:各銀行の事業報告書などより作成)