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いすゞ、フィリピンの自動車整備士学校を継続支援

2019年8月28日

26日公開の『CSRレポート2019』にも掲載

 

 いすゞ自動車(いすゞ、本社:東京都品川区)は、8月26日、いすゞグループのCSR活動実績を掲載した『CSRレポート2019』を公開した。本年度のレポートでは、昨年特定した重要課題(マテリアリティ)の具体的な取り組みついて報告するとともに、CSR活動分野を6分野に整理・統合した。また本年度は持続可能性報告書の国際的ガイドラインであるGRIスタンダードに加え、社会的責任のガイダンス規格であるISO26000に対応し、開示内容の充実を図った。なお、2017年度から『CSRレポート』は、紙資源の節約や利便性向上の観点から冊子版を廃止し、PDF版のみの発行としている。

 いすゞのCSR活動で特に注目されるのが、いすゞや、いすゞフィリピンによるフィリピンでの自動車整備士養成学校の設立支援、運営の継続支援である。
 
 いすゞは2008年より、いすゞ創立70周年を機にしたいすゞ独自の社会貢献活動プロジェクトの一環として レイテ島タクロバン市のフィリピン労働雇用省技術教育技能開発庁(TESDA)における、自動車整備士養成学校への教育支援活動を開始した。 このプロジェクトは、自動車メーカーとしてのノウハウを活用した社会貢献事業として、フィリピンの自動車業界を支える自動車整備士の育成および貧困層の若者の就職支援を目的としている。卒業生には、フィリピンの自動車整備士の最高国家資格であるNC4が授与される。
 
 いすゞ資金援助にとどまらず、自社のノウハウを活かした支援の一例として、日本の指導員を現地に派遣し、技術教育支援を実施する「いすゞ塾」という取り組みを確立。 電気、トランスミッション、エンジン、ステアリングなどに関する高い整備技能に加 えて、5S活動の考え方を身に付けた卒業生は、就職先で高い評価を受けている。 これまでに266名の卒業生がフィリピンのみならず日本をはじめ、各国の自動車販売会社や自動車整備工場でメカニックとして活躍するほか、フィリピンに設立したアフターセールス支援会社「いすゞグローバル・サービス コーポレーション(IGSC)」のトレーナーとしても活躍している。

 このTESDA自動車整備士養成学校は、2013年11月に中部フィリピンを襲った超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)により大きな被害を受け1年以上の閉鎖を余儀なくされた。この間、いすゞは被災した生徒や学校職員に対して社内有志による寄付を届けるとともに、学校復旧に向けての支援を行ってきた。そして、2015年2月に復旧が完了、授業が再開され、現在に至っている。
 2018年8月20日には、開校10周年の記念式典が母校で行われ、多くの卒業生、在校生がフィリピン国内外から参加。地元の人々を招いたイベントや貧しい子供たちへのチャリティー活動が行われた。
 
 今後の地域・社会貢献活動については、上記の自動車整備士養成学校の継続、 TABLE FOR TWOプログラム(詳細は別掲)やフードドライブなどについては、参加従業員の促進策を実施し、支援の拡大を図る。教育支援については、従来のものづくり体験ワークショップに加えて、仕事の紹介などの新規プログラムの追加を図ることで職業を幅広く知る機会を増や していく方針である。

 なお、いすゞフィリピンの主要株主は、いすゞ自動車と三菱商事でともに35%出資している。フィリピンのアヤラ財閥とユーチェンコ財閥も各々15%出資している。設立は1995年8月、同年にフィリピンでの工場起工式を執り行い、1997年に正式落成、生産を開始した。

 

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