2017年8月14日
フィリピンでもコンビニエンス・ストアが普及期を迎え、マニラ首都圏中心に競争が激化しつつある。現在は業界断トツのセ ブンイレブンをマーキュリー・セルフサービスやミニストップが追うという構図になっている。そして、2013年にはファミリーマートとサークルKが進出、 2015年3月にはローソンもフィリピン1号店をオープンした。
首位のセブンイ レブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが51.561%を所有(2016年末現在)するフィリピン・セブ ン社 (PSC)によって運営されている。PSCは1982年11月に設立され、1984年2月にケソン市エドサ通り沿いにオープンした。その後、店舗網拡充に注力、2013年末に1,000店の大台を突破、2016年末には1995店に達し、フィリピンでの24時間営業のブランド・コンビニエンスストア店舗数シェア約60%を 誇っている。このPSCは1998年2月4日にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。
2017年上半期も店舗数が増加、3月8日に2千店に到達した。6月末には2,087店となり、前年同月末の1,740店から376店、率にして19.9%増加した。2016年以降に店舗数の減少が続くミニストップ(2017年6月末490店)やファミリーマート(同72店)との差を拡大させている。2017年には35億ペソを投じて約410店の出店を行う意向を表明済みである。
なお、6月末のセブンイ レブン2,087店の地域別内訳はルソン地域1,686店(うちマニラ首都圏829店)、セブを中心とするビサヤ地域269店、ダバオを中心とするミンダナオ地域132店となっている。また自営店が46%、54%がフランチャイズ店となっている。