18年の純利益292億ペソ、住宅販売18%増加
フィリピン最大級の不動産企業であるアヤラランド(ALI)が、2月15日、2018年(1月~12月)の決算を発表した。
それによると、2018年の収入は前年比(以下同様)17%増の1,662億ペソ、純利益は同16%増の292億ペソと二桁増益決算となった。そして、9年連続での最高益更新となった。
主力の不動産開発収入が18%増の1,134億ペソに達した。そのうちの住宅・宅地販売収入が18%増の946億ペソと依然好調、住宅ブームが続 いていることを反映した結果となった。一方、ショッピングセンター賃貸収入も13%増の199億ペソ、オフィス賃貸収入も29%増の86億ペソ、ホテル・リゾート事業収入も14%増の64億ペソと各々二桁増加となった。
ALIは高水準の投資を続けている。近年の設備投資額は、2012年713億ペソ、2013年663億ペソ、2014年833億ペソ、2015年822億ペソ、2016年854億ペソ、2017年914億ペソと水してきている。そして2018年は21%増の1,101億ペソへと大幅増加した。そのうち、41%が住宅プロジェクトに、23%が商業プロジェクトに、15%が開発用地取得に、9%が投資、12%がその他事業に充当された。2019年は18%増の1,300億ペソとなる見込み。
ALIはこのような積極投資継続などにより、年率20%の利益成長を続け、2020年に純利益400億ペソ超を達成することを目指している(19年2月15日のフィリピン証券取引所回覧00911-2019号などより)。