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【フィリピン経済ニュース】丸紅、フィリピンで臨床検体検査サービスを拡大

2023年7月4日

メトロ パシフィックと協働のメディリンクス ラボラトリー

 

丸紅株式会社(丸紅)は7月6日、LSIメディエンス及びフィリピン最大の民間病院グループであるメトロ パシフィック ヘルス(MPH)と共同運営する臨床検体検査サービス会社メディリンクス ラボラトリー(Medi Linx)の事業拡大に向け、3社間で増資に関する契約を締結したと発表した。

臨床検体検査は、予防、診断・検査、治療、フォローアップの一連の医療活動において、根幹を支える重要な役割を果たしている。近年では、遺伝子検査などの高度医療や製薬・学術研究等においてもその重要性が高まっている。Medi Linxは2017年の設立以来、MPH傘下でフィリピン最大級の総合病院であるマカティ メディカル センター(MMC)内のラボに日本式の技術やノウハウを導入し、検査種類の拡充や検査処理時間の短縮等を通して、臨床検体検査サービスの品質向上に寄与してきた。また、2023年4月にケソン市において独立型ラボ(ケソン・ラボ)をオープンし、周辺病院やクリニック、患者等に臨床検体検査サービスを提供している。

本契約にもとづき、Medi LinxはMPHグループの全病院(2023年7月4日現在、MMCを含め21拠点)と検体受託契約を締結の上、各々の病院内の検体ラボに運営ノウハウを導入することを目指す。丸紅は、LSIメディエンス、MPHとともにMedi Linxを通してフィリピン全土における検体検査の需要に応える。

丸紅は、東南アジア、中国、中東等においてヘルスケア事業を展開しており、フィリピンではMedi Linxにて展開する臨床検体検査サービスに加え、IVF(体外受精)関連事業にも参画している。丸紅は、今年4月4日、「フィリピンにてIVF(体外受精)クリニックを運営するTOWAKO REPRO BIO CELL INC.とともに、IVF検査専門外来クリニックを運営するCONCEIVE IVF MANILA INC.(CIMI)への出資を行い、フィリピンでのIVF関連事業に参画する。日本において豊富な治療実績を持つ加藤レディスクリニック(KLC)と連携し、KLCの技術を取り入れたIVF関連サービスを提供する」と発表した。

丸紅は、これらの事業を通して、フィリピンにおける医療サービスの拡充や医療水準の向上に貢献していく。

 

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フィリピン統計庁(PSA)は6月15日、2022年のフィリピン旅行・観光産業の動向を発表した。それによると、2022年の旅行・観光直接粗付加価値額(TDGVA:名目ベース、以下同様)は前年比36.9%増の1兆3,758億ペソとなった。しかし、直近のピークの2019年の2兆5,086億ペソの54.8%にとどまっている。

フィリピン証券取引所(PSE)上場の食品・飲料企業の2023年第1四半期(1月~3月)の事業報告書発表が出揃った。上場7社やその傘下の主要企業の動向は表1のとおり。会計期末が4月のデルモンテ パシフィック(証券コード:DELM)は今回の集計から除外している。

フィリピン証券取引所(PSE)上場の民間銀行の2023年第1四半期の(1月~3月)事業報告書発表が出揃った。主要8行の動向は表1と表2のとおり(個別の詳細は別掲)であるが、新型コロナ対策としての外出・移動規制の大幅緩和、本格的経済再開を背景に総じて好業績となった。

フィリピン証券取引所(PSE)上場の不動産企業の2023年第1四半期(1月~3月)事業報告書が出揃った。それによると、新型コロナウイルス対策規制の大幅緩和や経済再開本格などにより、商業施設やオフィスの入居率が上昇、住宅事業も堅調、総じて回復ピッチが高まった。集計13社中、10社が増益(帰属純損益ベース、以下同様)、そのうち9社が二桁増益であった。

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