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【フィリピン経済ニュース】マニラの交通渋滞深刻度、世界第9位、ASEANで最悪

2024年1月23日

世界最悪ロンドン、東京27位、ジャカルタ30位、バンコク46位

地理位置情報技術や先端地図作成のスペシャリストであるTomTom(本社:オランダ・アムステルダム)は、1月10日、TomTomトラフィックインデックスの2023年版(第13版)を発表した。その概要は、TomTomのウェブサイトにも掲載されている(https://www.tomtom.com/traffic-index/)。そして、10キロメートル走行に必要な平均時間を算出、交通渋滞の深刻度をランキングしている。
TomTomトラフィックインデックスは、6億台超の車載ナビゲーション システムとスマートフォンのデータに基づいている。2023年版は世界55カ国387都市(市の中心部と広域都市圏の両方)の交通傾向に関するデータと情報を提供している。

2023年における各都市の中心部における10キロメートル走行に必要な時間トップは英国ロンドンの37分20秒、2位はアイルランド・ダブリンの29分30秒、3位はカナダ・トロントの29分、4位はイタリア・ミラノの28分50秒、5位はペルー・リマの28分30秒、6位はインド・バンガロールの28分10秒、7位はインド・プネ27分50秒、8位はルーマニア・ブカレストの27分40秒、9位はフィリピン・マニラの27分20秒、10位はベルギー・ブリュッセルの27分と続く。

ASEANでは、9位のマニラの27分20秒のほか、ジャカルタが23分20秒で30位、バンコクが21分40秒で46位、マレーシア・クアラルンプールが16分50秒で169位、シンガポールが16分50秒で170位となっている。すなわち、マニラの渋滞はASEANで最悪となっている。日本では札幌が26分30秒で14位、名古屋が24分20秒で25位、東京が23分40秒で27位、大阪が21分20秒で56位、神戸が16分40秒で173位とランクされている。

上記のように、2023年にマニラの自動車運転者が10キロメートルを移動するのに要した時間は平均27分20秒であった。最も時間を要したのは10月27日(金)の33分10秒であった。マニラの運転者は年間240時間運転し、そのうち、渋滞での損失は105時間。平均時速19キロであった。

なお、フィリピンの自動車専門誌によると、広域都市圏での比較ではマニラ首都圏が世界で最悪であり、10キロメートルを移動するのに要した時間は平均25分30秒、平均時速は19キロであった。

 

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