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【フィリピン経済ニュース】ジョリビー フーズ1万店到達へ、世界的外食チェーンに

2024年6月25日

3月末6,886店、韓国コンポーズコーヒー買収で更に拡大へ

 

フィリピン最大の外食企業であるジョリビーフーズ(証券コード:JFC)の業容が一段と拡充されつつある。

 

JFCは、7月2日、完全子会社のジョリビー ワールドワイド(JWPL)が韓国のコーヒーチェーン「コンポーズ コーヒー」(Compose Coffee Co., Ltd.)およびその焙煎会社であるJMCF社(総称してコンポーズコーヒー)の実質70%の株式を取得する正式契約を締結したと発表した。買収総額は約3億4,000万米ドル(約4,700億ウォン)。

 

残りの株式はTitan Dining Partners II Ltd.(タイタン ファンドII)が5%、エレベーション エクイティ パートナーズ コリア社(エレベーション)が25%保有する。

 

この買収は、コーヒーと紅茶の分野およびフランチャイズの取り組みに対するJFCの拡大に沿ったものである。この戦略的で経済的にも有利な投資は、一人当たりのコーヒー消費量で世界第3位である韓国で急成長している国際的バリュー コーヒー市場を開拓するためのJFCの大きな武器となる。

 

コンポーズ コーヒーは無借金、良好なキャッシュリターン、高利益率を誇っている。買収完了後、JFCの連結子会社となり、2024年の収入を2%増加、EBITを12%増加、店舗数を34%(2,600店以上)増加させると見込まれる。店舗数ではJFC最大のブランドとなる。これにより、JFCの店舗ネットワークは1万店舗に近づき、そのうち66%以上が海外となる。

 

コンポーズ コーヒーとその焙煎会社であるJMCF Co. Ltd.は2014年に釜山で設立された。2024年6月現在、国内に2,600以上の店舗を持つ韓国有数のコーヒー・フランチャイズである。

 

JFCグループの店舗ネットワークは、2024年3月末時点で、前年同期比5.3%拡大した。国内外総店舗数は6,886店(国内3,337店、海外3,549店)。海外の内訳は、中国に553店舗、北米に386店舗、EMEAに344店舗、ベトナムのスーパーフーズ・ハイランズ・コーヒー782店舗、コーヒービーン&ティーリーフ(CBTL)1,165店舗、ミルクシャ319店舗。ブランド別では、最大ブランドのジョリビーが世界に1,676店舗、CBTLが1,165店舗、ハイランズ・コーヒーが782店舗、チャオキン(Chowking)が616店舗と続く。これらの店舗数増加とコンポーズ コーヒーの寄与で、JFHCの総店舗数は遠からず1万店を突破しそうである。

 

JFCは現会長であるトニー・タン・カクティオン氏が1975年に1件のアイスクリームパーラーで起業し、1978年1月にJFCを創設、1代でJFCをフィリピン最大の外食チェーンに育て上げた。そして、1993年7月14日に株式をPSEに上場させるに至った。今年はJFC設立46周年であり、PSEへの上場31周年である。

 

このJFCが目標としてきたのが、日本のゼンショー・ホールディングス(ゼンショー、本社:東京都港区)である。現在のゼンショーの総店舗数は1万5,109店であり、総店舗数では追い抜くには至っていないが、海外店舗数ではJFCがゼンショーを圧倒している。

 

直近の株式時価総額では、JFCは2,524億ペソ、日本円換算で6,931億円相当で、ゼンショーの約1兆円には及ばない。しかし、スカイラーク・ホールディングスの4,953億円、トリドール・ホールディングスの3,279億円、吉野家の2,029億円などを大きく上回っている。すなわち、JFCは売上高でも時価総額でも日本のトップグループに入る水準であり既にアジア最大級の外食チェーンとなっているが、世界的にも注目される存在となってきている。

 

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フィリピン証券取引所(PSE)は、5月29日、年次株式市場投資家プロファイル(SMIP)レポート2023年版を発表した。

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2023年の収入は前年比(以下同様)4%減の1兆4,667億ペソ。石油製品販売事業や発電事業における販売単価低下、前年の60%増収の反動などにより小幅減収となったが、依然高水準でありフィリピン企業のなかで断トツである。また、新型コロナパンデミック直前の2019年の1兆0,205億ペソを約44%上回る水準である。

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