2019年1月24日
全トラック市場でも19年連続でトップに
いすゞフィリピン(IPC、所在地:ラグナ州ラグナテクノパーク内)のトラック市場での強さが際立っている。
IPCは1995年8月に設立された。同年に工場起工式を執り行い、1997年7月に正式落成、生産が開始された。 IPCの主要株主は、いすゞ自動車と三菱商事でともに35%出資している。
IPCはNシリーズ(エルフの海外仕様車)などのトラックの生産からスタートし、その後、トゥルーパー、フエゴ、ハイ・ランダーと続き、2001年にはハイ・ランダーに代わってよりモダンなクロスウィンド、2003年にはピックアップ車Dマックス、2014年10月には、スポーツ多目的車(SUV)「mu-X」を発売した。
そして、トラック市場首位の座を一段と強固にしつつある。2018年は小型トラック(カテゴリー3)市場で20年連続でのトップシェアを維持した。IPCがフィリピンで販売している小型トラックはNシリーズなど。IPCの2018年の小型トラック販売台数は3,965台、カテゴリー3市場でのシェアは55.5%に達し、前年の53.7%から更に上昇した。
また、中型トラック(カテゴリー4)、大型トラック(カテゴリー5)も含めた全トラック販売台数においても19年連続での首位となった。
IPCは、環境保護、社会貢献、社会意識向上などに積極的に取り組んでいる。例えば、ラグーナ湖にティラピアの幼魚放流、各地での植林事業、マングローブ植林事業、公園保全・緑化キャンペーン、アグリ・フォレストリー(森林農業、混農林業)促進支援などを実施している。また、フィリピン国内の100万ヘクタール分の熱帯雨林を2020年までに元の姿に戻す活動にも取り組んでいる。
さらに、2008年11月発足のレイテ島タクロバン市のTESDA(技術教育技能開発庁)自動車整備士養成学校の設立、運営を支援してきている。IPCは貧困地域在住の有能な若者の中から奨学生を選抜し、フィリピン自動車業界の発展に貢献する自動車整備士を育成することで、フィリピン国内における貧困の解消、特に若年層における失業者の解消に寄与している(いすゞフィリピンのウエブサイトなどより)。