米国38号店、ロンドンやローマにも進出
フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが、国民食とまで称されるほどの圧倒的な支持を得ている。マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンでもある。ジョリビーのシェアは約50%と見られる。
ジョリビーは、アジア最大級のファーストフーズ・チェーンであるジョリビーフーズ(JFC)によって運営されている。
JFCは国内、海外双方で積極出店を続けており、2018年6月30日現在、JFCがマジョリティーを有する事業における国内店舗数は2,957店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー1,094店、中華のチャウキン542店、ピザのグリーンウイッチ277店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン434店、鶏肉・バーベキューのマン・イナサル514店、バーガー・キング96店となっている。一方、海外店舗数は1,322店舗に達した。これらのJFCグループが経営を支配する事業の国内外合計店舗数は4,279店舗に達している
なお、海外でのジョリビーは213店(ベトナム102店、ブルネイ16店、香港8店、シンガポール5店、マカオ1店、米国37店、カナダ3店、サウジ13店、UAE12店、カタール7店、クウェート6店、バーレーン1店、オマーン1店、イタリア(ミラノ)1店)。
ジョリビーは、10月20日に、英国第1号店をロンドンのアールズコート ロード沿いに出店した。10月27日には、米国ニューヨーク・マンハッタンにも出店した。米国38号店、北米41号店のマンハッタン店は、タイムズ・スクエアやマジソン・スクエア・ガーデンなどに近いミッドタウン・ウエストの8番街と39ストリート・40ストリートのコーナーに立地する。
ジョリビーは、2018年内にマレーシアのコタキナバルにも出店予定である。2019年には、ローマやグアムにも出店予定であり、海外進出に拍車がかかっているといえよう。また、JFCは、2015年、米国の新興ハンバーガー・チェーン「スマッシュバーガー」に40%出資、2018年4月には、出資比率を85%に高め子会社化した。すなわち、ハンバーガーの本場である米国において、ハンバーガー・チェーンを買収したのである。「スマッシュバーガー」の本部はコロラド州デンバーで、現在米国内外で合計365店を展開している。