フィリピン財務局の発表した速報値によると、2018年2月の財政収支は、歳出の拡大で前月の黒字から一転して617億ペソの赤字となった。この結果、2018年2カ月間(1月-2月)の累計で515億ペソの赤字となった。
2月の歳入は前年同月比18%増の1,785億ペソ。内訳は、内国歳入庁(BIR)の収入が10%増の1,166億ペソ、関税局(BOC)は42%増の437億ペソ。非税収の財務局(BTr)は10%増の59億ペソであった。一方、2月の歳出は37%増の2,403億ペソで、そのうち利払い額は49%増の362億ペソで、歳出全体の15%を占めた。
2カ月間の累計では、歳入が前年同期比19%増の4,174億ペソ。内訳は、内国歳入庁(BIR)の収入が15%増の2,923億ペソ、関税局(BOC)は27%増の845億ペソ。非税収の財務局(BTr)は5%増の140億ペソであった。一方、歳出は26%増の4,690億ペソ、そのうち利払い額は20%増の797億ペソで、歳出全体の17%を占めた。
歳出から利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、2月は256億ペソの赤字に転落。2カ月間では281億ペソの黒字となったが、前年同期からは黒字が38%縮小した(18年4月12日のフィリピン財務省発表より)。