2017年11月11日
フィリピンでもコンビニエンス業界の競争が激化しつつある。現在は業界断トツのセ ブンイレブンをマーキュリー・セルフサービスやミニストップが追うという構図になっている。そして、2013年にはファミリーマートとサークルKが進出、 2015年3月にはローソンもフィリピン1号店をオープンした。
首位のセブンイ レブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが52.216%2017年9末現在)を所有するフィリピン・セブン社 (PSC)によって運営されている。PSCは1982年11月に設立され、1984年2月にケソン市エドサ通り沿いにオープンした。その後、店舗網拡充に注力、2013年末に1,000店の大台を突破、2016年末には1995店に達し、フィリピンでの24時間営業のブランド・コンビニエンスストア店舗数シェア約60%を 誇っている。このPSCは1998年2月4日にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。
2017年も店舗数が順調に増加、3月8日に2千店を突破した。9カ月間では177店純増(新規出店199店、閉鎖22店)、9月末で2,172店となり、前年同月末の1,840店から332店、率にして18%増加した。2016年以降は店舗数の減少が続くミニストップ(2017年9月末489店)やファミリーマート(同68店)との差を拡大させている。2017年年間では35億ペソを投じて約410店の出店を行う意向を表明済みである。
9月末のセブンイ レブン2,087店の地域別内訳はルソン地域1,739店(うちマニラ首都圏856店)、セブを中心とするビサヤ地域288店、ダバオを中心とするミンダナオ地域145店となっている。また自営店が46%、54%がフランチャイズ店となっている。
このようなPSCの2017年第3四半期(7月~9月)のグループ全売上高は前年同期比20.7%増の91億0,880万ペソ、PSCの総収入は同14.1%増の86億0,030万ペソとなった。営業利益は同20.1%増の3億0,550万ペソ、純利益は同18%増の2億0,190万ペソとなった。