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【フィリピン経済ニュース】シナガワレーシック収益急拡大、4月に人間ドック開業へ

2023年2月14日

情報通信事業などを展開する株式会社アイ ピー エス(IPS、本社:東京都中央区)は、フィリピンにおいて、医療・美容サービス事業も展開している。

 

IPSは、2010年2月に品川美容整形外科(当時の表示名)との合弁により、Shinagawa Lasik & Aesthetics Center Corporation(シナガワ レーシック、所在地マニラ首都圏マカティ市エンタープライズセンター)を設立、レーシック(近視矯正)手術や美容医療を提供している。

 

現在、マニラ首都圏3カ所(マカティ市、パシグ市、タギグ市ボニファシオグローバルシティ=BGC)で、近視矯正手術を中心としたクリニックを開設している。2017年からは、白内障に対する手術も行っている。

 

近視矯正の年間施術件数は、2011年には500件に満たなかったが、2018年には4,500件以上に達した。2020年は新型コロナウイルスパンデミック発生やそれに伴うクリニック一時閉鎖などで一時的に減少したが、2021年は急回復、過去最高となった。2022年も新型コロナウイルス感染症対策を徹底し安全な運営を実施することにより、引き続き近視矯正の提供が拡大基調にある。

 

業績も好調に推移している。2022年度9カ月間(2022年4月~2022年12月)の売上高は前年度同期比52.7%増の12億7,000万円、営業利益は77%増の4億5,300万円に達した。BGCに開設した第3院を中心にレーシックの提供が引き続き拡大し、増収増益決算となった。さらなる事業拡大のため、パシグ市に立地するオルティガス院の拡張工事を実施。なお、2021年度(2021年4月~2022年3月)の売上高は前年度比99.5%増の12億4,400万円、営業利益は223.4%増(約3.2倍)の4億1,900万円と大幅増収増益であり、収益急拡大が続いている。

 

なお、シナガワ レーシックは、フィリピンにおいて日本の進んでいる予防医療を提供するため、人間ドック/健診センターを運営する連結子会社(IPSの孫会社)「Shinagawa Healthcare Solutions Corporation(シナガワ ヘルスケア、所在地:マニラ首都圏タギグ市)」を、2022年6月末に設立、予防医療に特化した人間ドック/健診センター(名称はSHINAGAWA DIAGNOSTIC & PREVENTIVE CARE{SDPC}と予定)を開業する計画である。

 

その開業は2023年4月と予定している。検査項目が充実している日本式の健康診断や人間ドックを提供することによりフィリピンの健康意識・予防意識の向上や生活習慣病の抑制を支援するとともに、グループの事業拡大を図っていく方針である。

 

ヘルスケア製品・医療関連機器を中心とする世界的な電気機器関連機器メーカーのフィリップス(本社:オランダ・アムステルダム)とも提携している。SDPCには、フィリピンで初めて導入されるヘリウムフリー技術が搭載されたフィリップスのMRIを導入する。

 

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